大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
本講義は一度、古文書や仮名文字の基礎を学習したことのある経験者を対象とした、読解能力向上のための古文書読解講座です。はじめは漢字と仮名文字の交じった「宗門人別改帳」をゆっくり読みながら、くずし字で書かれた漢字の書体や調べ方を確認します。続いて「往来手形」など短めの資料を読解し、江戸時代の候文や独特の表現に慣れていきます。さらには伊勢参詣、富士参詣の庶民の旅日記である「道中日記」など、やや長めの資料に挑戦し、江戸時代の旅文化や交通・観光の基礎的知識を習得しながら、読解能力のスキルアップを目指していきます。
※持ち物:筆記用具、辞典類(持っている人のみ)、ノートなど
※『くずし字用例辞典』(東京堂出版)など古文書の辞書類について、購入を強制することはしませんが、内容が充実しているので、継続的に学習を進める方には入手をおすすめします。その他、『新編古文書解読字典』(柏書房)などでも大丈夫ですので、お持ちの方はご持参ください。

【講座スケジュール】
第1回 7月16日(水) 古文書の基礎・漢字のくずし字の調べ方、国尽
第2回 8月 6日(水) 漢字交じりの資料を読もう、宗門人別改帳・往来手形(1)
第3回 8月20日(水) 漢字交じりの資料を読もう、宗門人別改帳・往来手形(2)
第4回 9月 3日(水) スキルアップ、道中日記・旅日記(1)
第5回 9月17日(水) スキルアップ、道中日記・旅日記(2)

【教材】
『書いておぼえる東海道五十三次くずし字入門』菅野俊輔
柏書房 2007年10月
1，404円 (料金は2014年4月以降の税込価格です)

※上記教材をお持ちでない方は、詳細ページよりご購入ください。

名前	横山 恭子
肩書き	日本学術振興会特別研究員PD 慶応義塾大学非常勤講師
プロフィール	現在、日本学術振興会特別研究員PD(東京大学史料編纂所)、慶應義塾大学文学部非常勤講師。 専門は近世日朝関係史、朝鮮通信使研究。朝鮮学会、日本歴史学会等に所属。東京学芸大学教育学部在籍中、大韓民国ソウル市立大学へ交換留学、慶應義塾大学文学研究科前期博士課程修了、後期博士課程単位取得退学。第8回「徳川奨励賞」受賞。主要著書『近世公文書論-公文書システムの形成と発展-』(共著、岩田書院)、主要論文「朝鮮通信使の乗馬調達」(『朝鮮学報』)、「近世中期加越能地域の朝鮮人御用-享保四年越中国砺波郡の駅馬派遣から-」(『日本歴史』)など。