大学公開講座のセカンドアカデミー

〈野宮〉は『源氏物語』を本説（典拠）とする能です。〈山姥〉は雄大な自然そのものを描く能です。前者は金春禅竹作、後者は世阿弥作のもので、両曲ともに名作として高い評価を得ています。今回の講座では能〈野宮〉〈山姥〉を講読し、総合的に能を理解することにつとめます。　
　8月5 日にはシテ方観世流能楽師の浅見慈一氏をゲストに迎えて〈野宮〉の魅力について、実演も含めて演じる側のお気持ちをうかがう予定です。
　今までの能・狂言鑑賞入門を受講していなくても、十分に理解できるような講座の進め方をいたします。
　9月30 日（金）および10 月28日（金）に代々木能舞台で催される能楽会を、ご希望の方にご案内いたします（有料）。
①　7 月22 日：『源氏物語』における六条御息所の人物像
②　7 月29 日：能〈野宮〉を読む①
③　8 月5 日：シテ方観世流能楽師・浅見慈一氏をゲストに迎えて
④　9 月2 日：能〈野宮〉を読む②
⑤　9 月16 日：能〈野宮〉を読む③　能〈山姥〉を読む①
⑥　10月7 日：能〈山姥〉を読む②
⑦　10月21 日：能〈山姥〉を読む③

名前	三浦　裕子
肩書き	本学客員教授
プロフィール	東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了。 　本学客員教授、能楽資料センター研究員。 　著書に『能・狂言の音楽』、『初めての能・狂言』（共著）、『面からたどる能楽百一番』など。