大学公開講座のセカンドアカデミー

　仏教経典のすべてに通底しているのは縁起の法である。縁起の法の本質が「空」であり、その前提において此岸（歴史的世界）から彼岸（さとりの生命領域）への仏道が成立している。　「阿弥陀経」は、まさに彼岸への道を説く経典である。そこには死と再生・永遠の世界での再会・大いなるゆるし・仏たちに護られている「わたし」、が簡潔に説かれている。仏教の基本的理解を踏まえつつ、いのちの本源への道を説く「仏説阿弥陀経」の世界を学ぶ。

①　2月10日: 仏説とはなにか? ─ 仏教の世界観─
　　　　　　　「般若心経」から「阿弥陀経」へ─ 浄土三部経
②　2月17日: 阿弥陀経を読む（1）
③　2月24日: 阿弥陀経を読む（2）
④　3月 3日: 阿弥陀経を読む（3）
⑤　3月10日: 阿弥陀経を読む（4）

名前	村石　恵照
肩書き	本学教授
プロフィール	東洋大学（大学院文学研究科仏教学専攻博士課程）、外国政府機関勤務・英文毎日コラムニスト（1982 － 86；筆名；Kenkichi Murano）、出版社経営などを経て現職に至る。研究領域は、仏教学、日本文化論、イギリス思想（ジョージ・オーウェル）。おもな著作・論文に、“A Study of Shinran's Major Work : the kyogyoshinsho”、「ジョージ・オーウェルとSocialism」、「地球の歩き方＝旅の会話集15（ハンガリー・チェコ・ポーランド語／英語）」（ダイヤモンド・ビッグ社）、「仏陀のエネルギー・ヨーロッパに生きる親鸞の心」（翻訳、教育新潮社）、「オーウェル―20 世紀を超えて」（共著、音羽書房鶴見書店）、“Gentle Charm of Japan”（DharmaEn）。