大学公開講座のセカンドアカデミー

　大乗経典の一つ＜悲華経＞には、釈迦如来の五百願という極めて珍しい誓願が見られる。本講義では、①釈迦如来の五百願について、阿弥陀仏の48 願との関係にも触れながら、その願いの概要を明らかにし、続けて、②中世の日本において、この釈迦如来の五百願が広く受容された足跡をたどることにする。②においては、＜悲華経＞の説く釈迦如来の五百願の拡大バージョンである『釈迦如来五百大願経』というお経についても紹介する。
　なお、本講義は平成21 年度後期の生涯学習講座「釈迦仏ＶＳ阿弥陀仏」と関連する内容であるが、初めて受講される方も問題なくフォローして頂ける内容である。

①　1月25日：＜悲華経＞に説かれる釈迦如来の五百願
②　2月 1日：中世日本における釈迦如来の五百願

名前	石上　和敬
肩書き	本学准教授
プロフィール	1963年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。東京大学文学部助手、東京外国語大学非常勤講師などを経て、現在、武蔵野大学薬学部准教授、浄土真宗本願寺派教学伝道研究センター客員研究員などを務める。専門分野は仏教学（インド仏教）、及び、現代日本の伝統仏教。