講座詳細情報
申し込み締切日:2023-05-15 / 文学 / 学内講座コード:23120213
個人と結婚―夏目漱石『行人』を読む【オンライン】 【Zoom/日本の文化・歴史/文学/】
- 開催日
- 5月23日(火)、 5月30日(火)、 6月 6日(火)、 6月13日(火)、 6月20日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 13,200円
- 定員
- 90
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
夏目漱石の『行人』を読みます。『行人』は大正元年十二月に連載が開始されましたが、漱石の病気のために翌大正二年四月に一旦中断され、約五ヶ月の中断を経て、同年九月に連載が再開されて十一月に完結しました。大正三年に書かれる『こころ』の一つ前の作品です。
この小説では、個人と個人はどこまで交流できるのかをめぐって、家族、親しい友人との関係の中に潜む暗黒が炙り出されます。また、様々な結婚の在り方が示されますが、結婚という形態の中で個人は何に直面させられるのか、夫と妻との交流はどこまで可能なのかが追求されます。そして、兄が自分の妻の貞操を弟に試させるという、希有な事態とそこから生じる人間関係の残酷な変化が描かれていきます。
個人にとって結婚とは何なのか、個人と個人の交流はどこまで可能なのかという視点から、この問題作を読み解いてみたいと思います。
【紹介動画】
https://commonsi.muc.meiji.jp/em/61fc829bd7f0
※本動画は、担当講師が講座の魅力やねらいなどを数分でまとめたものです。お申込みの参考にしてください。
(ストリーミング動画です。通信費は視聴者負担となります。)
【特記事項】
※本講座はリアルタイム配信型(見逃し配信付き)となります。
■見逃し配信視聴方法(収録動画のストリーミング配信)
各回実施日の翌々日(日・祝日を除く)21時までに会員のページ「マイページ」に公開します。
視聴期限は、最終回の収録動画を公開してから2週間後です。期間中は何度でも視聴できます。
見逃し配信に関する詳細及び注意事項は、下記「オンライン講座ご受講にあたって」をご確認ください。
※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。
※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。
■申込締切日::2023年5月15日(月)
■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。
【講義概要】
第1回 5月23日(火) 『行人』「友達」を読む
『行人』の最初の「短篇」「友達」を読みます。
大阪で知り合いの夫婦の家に滞在し、友達三沢からの連絡を待つ語り手二郎。しかし、いっしょに旅行するはずだった三沢は、病気にかかって入院していました。そこに展開する物語。
第2回 5月30日(火) 『行人』「兄」を読む
『行人』の「兄」を読みます。二郎が滞在する大阪にやってきた母と兄夫婦。兄一郎は妻直と二郎の仲を疑っていて、とんでもない依頼を二郎にします。二郎はそれを意外な形で実行することに。
第3回 6月 6日(火) 『行人』「帰ってから」を読む
『行人』の「帰ってから」を読みます。
大阪から帰ってきた母と兄夫婦と二郎。父と妹を加えた家族に展開する微妙な関係。兄と言い争った二郎は遂に家を出ることに。
第4回 6月13日(火) 『行人』「塵労」を読む(1)
漱石が約五ヶ月の中断後執筆した「塵労」を読みます。
二郎の下宿を訪ねてくる直、三沢の結婚、一郎の変調。様々な経験を経て、もはや「快活な男」ではなくなってしまっている二郎は、一郎と彼の友人Hさんの旅行を画策します。
第5回 6月20日(火) 『行人』「塵労」を読む(2)
まとめ
Hさんとの旅行で初めて明かされる一郎の内的世界。近代に生きる個人にとっての哲学的世界の限界、個人と個人との交流はどこまで可能か、が追求されます。
『行人』の漱石文学にとっての意味、次に書かれる『こころ』とのテーマの繋がりも考えてみたいと思います。
夏目漱石の『行人』を読みます。『行人』は大正元年十二月に連載が開始されましたが、漱石の病気のために翌大正二年四月に一旦中断され、約五ヶ月の中断を経て、同年九月に連載が再開されて十一月に完結しました。大正三年に書かれる『こころ』の一つ前の作品です。
この小説では、個人と個人はどこまで交流できるのかをめぐって、家族、親しい友人との関係の中に潜む暗黒が炙り出されます。また、様々な結婚の在り方が示されますが、結婚という形態の中で個人は何に直面させられるのか、夫と妻との交流はどこまで可能なのかが追求されます。そして、兄が自分の妻の貞操を弟に試させるという、希有な事態とそこから生じる人間関係の残酷な変化が描かれていきます。
個人にとって結婚とは何なのか、個人と個人の交流はどこまで可能なのかという視点から、この問題作を読み解いてみたいと思います。
【紹介動画】
https://commonsi.muc.meiji.jp/em/61fc829bd7f0
※本動画は、担当講師が講座の魅力やねらいなどを数分でまとめたものです。お申込みの参考にしてください。
(ストリーミング動画です。通信費は視聴者負担となります。)
【特記事項】
※本講座はリアルタイム配信型(見逃し配信付き)となります。
■見逃し配信視聴方法(収録動画のストリーミング配信)
各回実施日の翌々日(日・祝日を除く)21時までに会員のページ「マイページ」に公開します。
視聴期限は、最終回の収録動画を公開してから2週間後です。期間中は何度でも視聴できます。
見逃し配信に関する詳細及び注意事項は、下記「オンライン講座ご受講にあたって」をご確認ください。
※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。
※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。
■申込締切日::2023年5月15日(月)
■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。
【講義概要】
第1回 5月23日(火) 『行人』「友達」を読む
『行人』の最初の「短篇」「友達」を読みます。
大阪で知り合いの夫婦の家に滞在し、友達三沢からの連絡を待つ語り手二郎。しかし、いっしょに旅行するはずだった三沢は、病気にかかって入院していました。そこに展開する物語。
第2回 5月30日(火) 『行人』「兄」を読む
『行人』の「兄」を読みます。二郎が滞在する大阪にやってきた母と兄夫婦。兄一郎は妻直と二郎の仲を疑っていて、とんでもない依頼を二郎にします。二郎はそれを意外な形で実行することに。
第3回 6月 6日(火) 『行人』「帰ってから」を読む
『行人』の「帰ってから」を読みます。
大阪から帰ってきた母と兄夫婦と二郎。父と妹を加えた家族に展開する微妙な関係。兄と言い争った二郎は遂に家を出ることに。
第4回 6月13日(火) 『行人』「塵労」を読む(1)
漱石が約五ヶ月の中断後執筆した「塵労」を読みます。
二郎の下宿を訪ねてくる直、三沢の結婚、一郎の変調。様々な経験を経て、もはや「快活な男」ではなくなってしまっている二郎は、一郎と彼の友人Hさんの旅行を画策します。
第5回 6月20日(火) 『行人』「塵労」を読む(2)
まとめ
Hさんとの旅行で初めて明かされる一郎の内的世界。近代に生きる個人にとっての哲学的世界の限界、個人と個人との交流はどこまで可能か、が追求されます。
『行人』の漱石文学にとっての意味、次に書かれる『こころ』とのテーマの繋がりも考えてみたいと思います。
備考
【教材】
・配付資料
会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。
・テキスト
夏目漱石『行人』(新潮文庫、2022年)649円(税込)
最新版を基本にしますが、他の版、他の文庫本等でも構いません。
※教材は各自購入願います。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
・配付資料
会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。
・テキスト
夏目漱石『行人』(新潮文庫、2022年)649円(税込)
最新版を基本にしますが、他の版、他の文庫本等でも構いません。
※教材は各自購入願います。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 藤澤 るり |
---|---|
肩書き | 元明治大学・東京大学非常勤講師 文学博士 |
プロフィール | 明治大学、東京大学、武蔵大学、桜美林大学等の非常勤講師を歴任。近代文学、日本語表現、留学生授業等を担当。専門は夏目漱石研究。また、樋口一葉も研究している。2018年『夏目漱石の文学的現場 意識と思考の焦点』(青簡舎、2017年12月)により文学博士号を受ける。共著に『漱石事典』『論集 樋口一葉IV、V』等がある。 |