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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-10-04 / 世界史 / 学内講座コード:22221201

「魏志倭人伝」から考古学情報を読み直す 【Zoom/日本の文化・歴史/世界の文化・歴史/文学/その他/】

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー オンライン講座(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月12日(水)、10月19日(水)、11月 9日(水)、11月16日(水)、11月30日(水)
講座回数
5回
時間
15:30~17:00
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
9,900円
定員
90
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

【講座趣旨】
私は考古学者として、2010年から「漢委奴國王」金印と格闘してきました。その結果、『後漢書』にある倭奴国の遣使の記事が短文ながらもきわめて重要であることを再認識しました。そして、従来何人もの考古学者が論じてきた「魏志倭人伝の考古学」も、その延長で考えるべきだと思うようになりました。近年の考古学の調査・研究成果を念頭において読むと、これまで十分に注目されてこなかった記事や文脈に惹きつけられます。
 本講座では、まず「魏志倭人伝」の記事のどこに注目するのかを確認したのち、北部九州の奴国・伊都国・末盧国の考古学情報との関連を考え、そして景初三(239)年の倭国の女王卑弥呼による魏の皇帝への朝献にまつわる諸問題を取り上げます。『魏志倭人伝』は考古学の調査・研究成果の魅力を引き立てると考えます。
 「魏志倭人伝の考古学」は、もはや邪馬台国所在地論争などではなく、「魏志倭人伝時代の倭国」を考古学の方法で論じるべき段階に至ったのです。

【特記事項】
※こちらはリアルタイム配信型(見逃し配信付)で受講希望の方専用の申込ページです。
キャンパス(対面型)で受講を希望される方はこちらからお申し込みください。

■見逃し配信視聴方法(収録動画のストリーミング配信)
各回実施日の翌々日(日・祝日を除く)21時までに会員のページ「マイページ」に公開します。
視聴期限は、最終回の収録動画を公開してから2週間後です。期間中は何度でも視聴できます。
見逃し配信に関する詳細及び注意事項は、下記「オンライン講座ご受講にあたって」をご確認ください。

※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。

※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。

■申込締切日:10月4日(火)

■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。

【講義概要】
第1回 10月12日(水) 『後漢書』から『魏志倭人伝』へ
金印の研究から『後漢書』記事の重要性を再確認し、次いで考古学からみて『魏志倭人伝』の記事のどこに注目するかを考えます。

第2回 10月19日(水) 奴国―二万余戸あり―
『魏志倭人伝』では、奴国は北部九州最大の「国」として描かれます。考古学の調査成果からもそのことが鮮やかにつかめるようになりました。

第3回 11月 9日(水) 伊都国―世王あるも皆女王国に統属す,特に一大率を置く―
伊都国域には3世代の「王墓」とみるべき特定個人墓が見つかっています。また近年、伊都・志摩中間域で注目すべき遺跡群の調査成果があり、『魏志倭人伝』の記事を彷彿とさせます。

第4回 11月16日(水) 末盧国―山海にそうて居る―
末盧国域は中期までは内陸側に拠点がありましたが、後期になると臨海部に「王墓」が造営されます。その理由は大陸と伊都国・奴国・倭国との往来が大きく変化したことでした。

第5回 11月30日(水) 景初三年,倭国女王の朝献
『魏志倭人伝』のハイライトはこの遣使記事です。倭国の女王と魏王朝との交渉内容は、東アジア世界のダイナミックな歴史動向をよく表現しています。明確な格差ある称号授与は倭国の社会・政治構造を一変させる契機となりました。

備考

【教材】
下記岩波文庫(各自購入)と毎回の配布資料を用いて進めます。

・テキスト情報
石原道博『新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝』岩波文庫(青401‐1),新訂版1985年,岩波書店,704円(税込)

・配布資料
会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。

全講座一覧はこちらからご確認いただけます。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 石川 日出志
肩書き 明治大学文学部教授
プロフィール 1954年新潟県生まれ。専門は日本考古学・弥生時代。弥生時代併行期に日本列島各地で展開した文化の多様性と相互の関係性を読み解くことが現在の課題。主な著書に、『農耕社会の成立』(岩波書店)、『「弥生時代」の発見 弥生町遺跡』(新泉社:以上単著、以下共著)、『図解・日本の人類遺跡』(東京大学出版会)、『シンポジウム弥生時代の考古学』(学生社)、『考古資料大観1 弥生・古墳時代 土器1』(小学館)など。
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