講座詳細情報
申し込み締切日:2022-10-28 / 文学 / 学内講座コード:22220309
【対面】都市空間を歩く 近代日本文学と東京【対面/日本の文化・歴史/文学/】
- 開催日
- 11月 5日(土)、11月12日(土)、11月19日(土)、11月26日(土)、12月 3日(土)、12月10日(土)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 14:00~15:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 15,400円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
三人の講師がそれぞれ一作品を対象にして、近代日本文学の諸テキストを「都市東京」というコードで読んできました。作品の空間は「背景」に終るものではなく、歴史や文化の堆積を抱え、それ自体が「主題」や「人物像」などの形成に決定的にかかわっていると考えています。
テキストを「都市」・「都市文化」のコードで読み返し、前もって徹底的に調べ、実際に歩くことを通して、常識化されたそれとは違う、新たなテキストの表情をつかみたいと思っています。
ようやく対面授業ができるようになりましたが、フィールドワークはまだできません。各自で試みることができるよう、資料を揃えて動画などでご案内します。
【特記事項】
※本講座は対面型となります。
■対面型講座における感染予防対策については以下をご確認ください。
なお、本学独自の活動制限指針レベルおよび感染症拡大状況を踏まえ、中止とする場合があります。
・対面型講座における感染症予防対策について
・対面型講座出席者に感染者または濃厚接触者が出た場合の取扱フロー
■申込締切日:10月28日(金)
■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。
【講義概要】
第1回 11月 5日(土) 書生と腰弁の町―西神田・一橋(1)
ここに置かれた文部省を起点にして、高等教育機関が周辺に続々と設置され、一帯は書生の街となっていった。経済センター大手町が隣接し、書生と役人が通う道は「腰弁街道」と揶揄された。まずこの街区の形成を辿ってみる。
第2回 11月12日(土) 書生と腰弁の町―西神田・一橋(2)
学校の町の形成がどういう「文学の風景」を生み出したのか、検討する。テキストは二葉亭「浮雲」(第一回)他。テキスト群(抄)は当日配布する。
第3回 11月19日(土) 樋口一葉の〈東京〉 (1)
時代の「街の語り部」でもあった一葉は、日記にも興味深い当時の風景を数多く書き残している。第一回目は一葉の半生を振り返りながら、『一葉日記』の世界を考察する。テキストは『樋口一葉日記・書簡集』 (ちくま文庫) 。
第4回 11月26日(土) 樋口一葉の〈東京〉(2)
一葉が書き残した東京の風景にはどういう特徴があるのか。第二回は明治の東京を描いた他の作家の文章や視覚資料と比較しつつ、一葉独自の視点について考察する。
第5回 12月 3日(土) 水上滝太郎が見た「銀座復興」(1)
関東大震災からの復興をめざす東京銀座の人びとを描いたこの作品の概要を読む。テキストは岩波文庫。
第6回 12月10日(土) 水上滝太郎が見た「銀座復興」(2)
作家と実業家との二足の草鞋を生涯貫いた水上滝太郎は、銀座「復興」をどう見たのか、検討する。
三人の講師がそれぞれ一作品を対象にして、近代日本文学の諸テキストを「都市東京」というコードで読んできました。作品の空間は「背景」に終るものではなく、歴史や文化の堆積を抱え、それ自体が「主題」や「人物像」などの形成に決定的にかかわっていると考えています。
テキストを「都市」・「都市文化」のコードで読み返し、前もって徹底的に調べ、実際に歩くことを通して、常識化されたそれとは違う、新たなテキストの表情をつかみたいと思っています。
ようやく対面授業ができるようになりましたが、フィールドワークはまだできません。各自で試みることができるよう、資料を揃えて動画などでご案内します。
【特記事項】
※本講座は対面型となります。
■対面型講座における感染予防対策については以下をご確認ください。
なお、本学独自の活動制限指針レベルおよび感染症拡大状況を踏まえ、中止とする場合があります。
・対面型講座における感染症予防対策について
・対面型講座出席者に感染者または濃厚接触者が出た場合の取扱フロー
■申込締切日:10月28日(金)
■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。
【講義概要】
第1回 11月 5日(土) 書生と腰弁の町―西神田・一橋(1)
ここに置かれた文部省を起点にして、高等教育機関が周辺に続々と設置され、一帯は書生の街となっていった。経済センター大手町が隣接し、書生と役人が通う道は「腰弁街道」と揶揄された。まずこの街区の形成を辿ってみる。
第2回 11月12日(土) 書生と腰弁の町―西神田・一橋(2)
学校の町の形成がどういう「文学の風景」を生み出したのか、検討する。テキストは二葉亭「浮雲」(第一回)他。テキスト群(抄)は当日配布する。
第3回 11月19日(土) 樋口一葉の〈東京〉 (1)
時代の「街の語り部」でもあった一葉は、日記にも興味深い当時の風景を数多く書き残している。第一回目は一葉の半生を振り返りながら、『一葉日記』の世界を考察する。テキストは『樋口一葉日記・書簡集』 (ちくま文庫) 。
第4回 11月26日(土) 樋口一葉の〈東京〉(2)
一葉が書き残した東京の風景にはどういう特徴があるのか。第二回は明治の東京を描いた他の作家の文章や視覚資料と比較しつつ、一葉独自の視点について考察する。
第5回 12月 3日(土) 水上滝太郎が見た「銀座復興」(1)
関東大震災からの復興をめざす東京銀座の人びとを描いたこの作品の概要を読む。テキストは岩波文庫。
第6回 12月10日(土) 水上滝太郎が見た「銀座復興」(2)
作家と実業家との二足の草鞋を生涯貫いた水上滝太郎は、銀座「復興」をどう見たのか、検討する。
備考
【教材】
【テキスト】
・二葉亭四迷『浮雲』(第一章)(岩波文庫、新潮文庫)
・水上瀧太郎『銀座復興』(岩波文庫)
・樋口一葉『樋口一葉日記・書簡集』 (ちくま文庫)
※教材は各自購入願います。
■全講座一覧はこちらからご確認いただけます。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
【テキスト】
・二葉亭四迷『浮雲』(第一章)(岩波文庫、新潮文庫)
・水上瀧太郎『銀座復興』(岩波文庫)
・樋口一葉『樋口一葉日記・書簡集』 (ちくま文庫)
※教材は各自購入願います。
■全講座一覧はこちらからご確認いただけます。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 佐藤 義雄 |
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肩書き | 明治大学名誉教授 |
プロフィール | 1948年長野県生まれ。東京教育大学大学院修了。都市・都市文化と文学の交錯を視座にして日本近代文学の読み換えを行っている。編著にこの講座の成果をまとめた『都市空間を歩く』(第1輯~第4輯、リバティアカデミーブックレット)、単著に『文学の風景 都市の風景』(2010 蒼丘書林)、『昭和文学の位相1930-1945』(2014 雄山閣)、『文学の認知空間』(2020 蒼丘書林)がある。 |
名前 | 長沼 秀明 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師、川口短期大学こども学科教授 |
プロフィール | 1962年札幌市生まれ。明治大学大学院修了。川口短期大学こども学科教授。明治維新から今日に至るまでの日本の憲法の歴史を連続的かつ幅広く研究。共著に『尾佐竹猛研究』『日本近代法学の巨擘 磯部四郎研究』『近代への架橋』『保育と日本国憲法』『近代日本の専門職とジェンダー』『日本の歴史を問いかける』など。 |
名前 | 松下 浩幸 |
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肩書き | 明治大学農学部教授 |
プロフィール | 大阪府出身。明治大学大学院修了。日本近代文学専攻。〈都市〉〈独身者〉〈ジェンダー〉をキーワードに、近代化と文学表象の関係を考察している。著書に『夏目漱石-Xなる人生-』、共著書に『異文化体験としての大都市』『漱石文学全注釈 7 三四郎』『〈怪異〉とナショナリズム』などがある。 |