講座詳細情報
申し込み締切日:2022-10-27 / 文学 / 学内講座コード:22220308
【対面】発禁本と城市郎文庫 城市郎文庫を通して発禁本とは何かを考える【対面/日本の文化・歴史/文学/その他/】
- 開催日
- 11月 4日(金)、11月18日(金)、12月 9日(金)
- 講座回数
- 3回
- 時間
- 14:00~15:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,240円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
明治大学図書館所蔵の城市郎文庫を通して発禁本について考える。日本国憲法は第21条2項で、集会・結社・表現の自由・検閲の禁止・通信の秘密を基本的人権として保障している。この条項が憲法に規定されている理由は、戦前においては、これらの権利が十分に保障されていなかったという歴史がある。出版法・新聞紙法・治安警察法、のちには治安維持法などの法規によって、これらの自由が制限されてきたのである。
城市郎(1922~2016)は、「発禁本図書館」の設立を夢見て、1万冊にちかい所蔵資料を明治大学に寄贈された。本講座では、それらの本のなかから発禁本はどのような法規のもとで、どのようなやり方で作り出されたのかを解説してみたい。くわえて、「権利自由」を建学理念とする明治大学が所蔵する意味をも考えてみたい。
【特記事項】
※本講座は対面型となります。
■対面型講座における感染予防対策については以下をご確認ください。
なお、本学独自の活動制限指針レベルおよび感染症拡大状況を踏まえ、中止とする場合があります。
・対面型講座における感染症予防対策について
・対面型講座出席者に感染者または濃厚接触者が出た場合の取扱フロー
■申込締切日:10月27日(木)
■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。
【講義概要】
第1回 11月 4日(金) 出版検閲のすがた
出版検閲は誰によって、どのように行われたのか、その実態をリアルに解明する。また、戦後の刑法175条による摘発本についても言及する。
第2回 11月18日(金) 『麺麭の略取』の秘密出版
クロポトキン原著・幸徳秋水訳『麺麭の略取』は2000部出版してわずか20部だけが押収された。最近発見された幸徳のクロポトキン宛書簡を紹介しながら解説する。
第3回 12月 9日(金) 中野重治と出版検閲
プロレタリア文学運動の代表者であった中野重治の著作で出版できなかったものは何か。また、執筆禁止の処分を受けたのは何故か。中野と出版検閲について解説する。
明治大学図書館所蔵の城市郎文庫を通して発禁本について考える。日本国憲法は第21条2項で、集会・結社・表現の自由・検閲の禁止・通信の秘密を基本的人権として保障している。この条項が憲法に規定されている理由は、戦前においては、これらの権利が十分に保障されていなかったという歴史がある。出版法・新聞紙法・治安警察法、のちには治安維持法などの法規によって、これらの自由が制限されてきたのである。
城市郎(1922~2016)は、「発禁本図書館」の設立を夢見て、1万冊にちかい所蔵資料を明治大学に寄贈された。本講座では、それらの本のなかから発禁本はどのような法規のもとで、どのようなやり方で作り出されたのかを解説してみたい。くわえて、「権利自由」を建学理念とする明治大学が所蔵する意味をも考えてみたい。
【特記事項】
※本講座は対面型となります。
■対面型講座における感染予防対策については以下をご確認ください。
なお、本学独自の活動制限指針レベルおよび感染症拡大状況を踏まえ、中止とする場合があります。
・対面型講座における感染症予防対策について
・対面型講座出席者に感染者または濃厚接触者が出た場合の取扱フロー
■申込締切日:10月27日(木)
■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。
【講義概要】
第1回 11月 4日(金) 出版検閲のすがた
出版検閲は誰によって、どのように行われたのか、その実態をリアルに解明する。また、戦後の刑法175条による摘発本についても言及する。
第2回 11月18日(金) 『麺麭の略取』の秘密出版
クロポトキン原著・幸徳秋水訳『麺麭の略取』は2000部出版してわずか20部だけが押収された。最近発見された幸徳のクロポトキン宛書簡を紹介しながら解説する。
第3回 12月 9日(金) 中野重治と出版検閲
プロレタリア文学運動の代表者であった中野重治の著作で出版できなかったものは何か。また、執筆禁止の処分を受けたのは何故か。中野と出版検閲について解説する。
備考
講師陣
名前 | 浅岡 邦雄 |
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肩書き | 元中京大学教授 |
プロフィール | 1947年東京都生まれ。1971年立教大学文学部日本文学科卒業。2007年中京大学文学部准教授。2012年中京大学文学部教授。2018年中京大学退職。日本出版学会会員。明治大学城市郎文庫研究会会員。著書に『「著者」の出版史―権利と報酬をめぐる近代』(森話社、2009年)、『日本出版関係書目1868-1996』〔共編〕(日本エディタースクール出版部、2003年)ほか。第31回日本出版学会賞受賞。 |
名前 | 山泉 進 |
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肩書き | 明治大学名誉教授 |
プロフィール | 1947年高知県四万十市生まれ。早稲田大学法学部卒、同大学院政治研究科博士課程単位取得退学。 1978年より明治大学法学部に勤務。社会思想史担当。著書に『社会主義事始』(1990)、『平民社の時代』(2003)、『大逆事件の言説空間』(2007)、校注・解説『帝国主義』(幸徳秋水著、岩波文庫)がある。 |
名前 | 竹内 栄美子 |
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肩書き | 明治大学文学部教授 |
プロフィール | 1960年大分県生まれ。お茶の水女子大学大学院博士課程単位取得退学。博士(人文科学)。日本近代文学専攻。主な著書に『中野重治 人と文学』(勉誠出版)、『戦後日本、中野重治という良心』(平凡社新書)、『女性作家が書く』(日本古書通信社)、『中野重治と戦後文化運動』(論創社)、『中野重治・堀田善衞往復書簡1953-1979』(共編著、影書房)、『新編日本女性文学全集』第9巻(編著、六花出版)など。 |