講座詳細情報
申し込み締切日:2021-11-02 / 世界史 / 学内講座コード:21220217
「文化」からみる中国史5 中国「漢民族」が成立した時代の諸相
- 開催日
- 11月11日(木)、11月18日(木)、11月25日(木)、12月 2日(木)、12月 9日(木)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,900円
- 定員
- 90
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
【講座趣旨】
中国は現在、歴史上かつてないレベルで急激に膨張、肥大化を続けています。この国はいったいどう変わっていくか。
この現実を見極めるために、改めて中国史に立ち返り、本質を理解することが求められています。
そうした問題意識のもと、本講座では従来とはちがう、「文化」という視座から中国史に踏みこみます。本講座でいう「文化」とは文学や芸術などに限定されない、人類が歴史上にのこした「営為や足跡」すべてを「文化的所産」とみなす立場です。ここから縦横に広がる中国史に筋道をつけ、その本質に迫ります。
今期は、「漢族」を生み出した漢代(前漢・後漢)の時期に焦点を当て(前2世紀―後2世紀)、時代の全体像と特質を「文化」史的に考察します。日本ではまだまとまった政治的中核の存在しない弥生時代に当たります。
【特記事項】
コロナ禍が収まり、機会があれば、上野三碑をめぐり臨地講義をする機会を用意したい。
※本講座はリアルタイム配信型(見逃し配信付き)となります。
■見逃し配信視聴方法(収録動画のストリーミング配信)
各回実施日の翌々日(日・祝日を除く)21時までに会員のページ「マイページ」に公開します。
視聴期限は、最終回の収録動画を公開してから2週間後です。期間中は何度でも視聴できます。
注)見逃し配信は、やむを得ず講座を欠席した場合や復習のための補助教材です。原則として、リアルタイム配信にご参加くださいますようお願いします。
注)機器トラブル等により、見逃し配信が困難な場合もございますことご了承ください。
※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。
※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。
■申込締切日:11月2日(火)
■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。
【講義概要】
第1回 11月11日(木) 王莽の新の時代を「文化」の視座から読み返す
前漢と後漢の中間に出現した王莽の治世(後9―23)。そこで提起された理想と挫折、背景に流れる讖緯(しんい)の思想、儒教復古主義などを取り上げ、その時代の意味を考えます。
第2回 11月18日(木) 最初の遊牧騎馬民族・匈奴の興亡と世界史上の位置
北アジアのモンゴル高原に最初に登場し、秦漢王朝と対峙した遊牧騎馬民族・匈奴(きょうど)。その興亡の全史を考古的成果も交えて明らかにします。
第3回 11月25日(木) 後漢の外戚政治と礼教主義
後漢は礼教=儒教が浸透し、政治はその影響を色濃く受けました。一方政治は外戚と宦官(かんがん)のせめぎあいの場となりました。その政治の展開を礼教と外戚と宦官の関係において考察します。
第4回 12月 2日(木) 中国最初の碑刻文化、漢碑の世界
中国の石碑は後漢になって初めて現れます。それら「漢碑」がなぜここに登場するか、世界史的視座も交えて漢碑の成立を考え、中国石刻文化の特質に論及します。
第5回 12月 9日(木) 中国度量衡と貨幣の成り立ち
権力の支配と民衆の生活を考える上で、度量衡と貨幣は欠かせない問題です。中国史における度量衡や貨幣をめぐって、その構造や形状、そして思想性を実物なども交え明らかにします。
中国は現在、歴史上かつてないレベルで急激に膨張、肥大化を続けています。この国はいったいどう変わっていくか。
この現実を見極めるために、改めて中国史に立ち返り、本質を理解することが求められています。
そうした問題意識のもと、本講座では従来とはちがう、「文化」という視座から中国史に踏みこみます。本講座でいう「文化」とは文学や芸術などに限定されない、人類が歴史上にのこした「営為や足跡」すべてを「文化的所産」とみなす立場です。ここから縦横に広がる中国史に筋道をつけ、その本質に迫ります。
今期は、「漢族」を生み出した漢代(前漢・後漢)の時期に焦点を当て(前2世紀―後2世紀)、時代の全体像と特質を「文化」史的に考察します。日本ではまだまとまった政治的中核の存在しない弥生時代に当たります。
【特記事項】
コロナ禍が収まり、機会があれば、上野三碑をめぐり臨地講義をする機会を用意したい。
※本講座はリアルタイム配信型(見逃し配信付き)となります。
■見逃し配信視聴方法(収録動画のストリーミング配信)
各回実施日の翌々日(日・祝日を除く)21時までに会員のページ「マイページ」に公開します。
視聴期限は、最終回の収録動画を公開してから2週間後です。期間中は何度でも視聴できます。
注)見逃し配信は、やむを得ず講座を欠席した場合や復習のための補助教材です。原則として、リアルタイム配信にご参加くださいますようお願いします。
注)機器トラブル等により、見逃し配信が困難な場合もございますことご了承ください。
※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。
※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。
■申込締切日:11月2日(火)
■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。
【講義概要】
第1回 11月11日(木) 王莽の新の時代を「文化」の視座から読み返す
前漢と後漢の中間に出現した王莽の治世(後9―23)。そこで提起された理想と挫折、背景に流れる讖緯(しんい)の思想、儒教復古主義などを取り上げ、その時代の意味を考えます。
第2回 11月18日(木) 最初の遊牧騎馬民族・匈奴の興亡と世界史上の位置
北アジアのモンゴル高原に最初に登場し、秦漢王朝と対峙した遊牧騎馬民族・匈奴(きょうど)。その興亡の全史を考古的成果も交えて明らかにします。
第3回 11月25日(木) 後漢の外戚政治と礼教主義
後漢は礼教=儒教が浸透し、政治はその影響を色濃く受けました。一方政治は外戚と宦官(かんがん)のせめぎあいの場となりました。その政治の展開を礼教と外戚と宦官の関係において考察します。
第4回 12月 2日(木) 中国最初の碑刻文化、漢碑の世界
中国の石碑は後漢になって初めて現れます。それら「漢碑」がなぜここに登場するか、世界史的視座も交えて漢碑の成立を考え、中国石刻文化の特質に論及します。
第5回 12月 9日(木) 中国度量衡と貨幣の成り立ち
権力の支配と民衆の生活を考える上で、度量衡と貨幣は欠かせない問題です。中国史における度量衡や貨幣をめぐって、その構造や形状、そして思想性を実物なども交え明らかにします。
備考
【講座をお薦めする方】
中国史上の「文化的」諸問題から中国の本質を考えることに関心のある方。
中国の度量衡と貨幣関係遺物
【教材】
?配付資料
※会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。
?授業中に参考文献を紹介
《参考文献》
鶴間和幸著『ファーストエンペラーの遺産 秦漢帝国』(講談社学術文庫)
中国史上の「文化的」諸問題から中国の本質を考えることに関心のある方。
中国の度量衡と貨幣関係遺物
【教材】
?配付資料
※会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。
?授業中に参考文献を紹介
《参考文献》
鶴間和幸著『ファーストエンペラーの遺産 秦漢帝国』(講談社学術文庫)
講師陣
名前 | 氣賀澤 保規 |
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肩書き | 元明治大学文学部教授 明治大学東アジア石刻文物研究所所長 東洋文庫研究員 博士(文学) |
プロフィール | 京都大学文学部卒業。同大学院修了。1995年より2014年3月明治大学文学部教授。専門は中国中世の政治社会文化史。主著に『府兵制の研究』(同朋舎、明治大学学術奨励賞受賞)、『則天武后』(講談社学術文庫)、『中国の歴史12、絢爛たる世界帝国 隋唐時代』(講談社学術文庫)、『遣隋使がみた風景』(八木書店)、『中国中世仏教石刻の研究』(勉誠出版)、『中国仏教社会の基層構造の研究』、『雲南の歴史と文化とその風土』(明大人文研叢書)、『新編唐代墓誌所在総合目録』、『隋唐洛陽と東アジア』(法蔵館)など。 |