講座詳細情報
申し込み締切日:2020-04-06 / 文学 / 学内講座コード:20120001
夏目漱石の隠れた名作を読む 「永日小品」を中心に漱石短篇を読む
- 開催日
- 4月14日(火)、4月21日(火)、4月28日(火)、5月12日(火)、5月19日(火)、5月26日(火)、6月 2日(火)、6月 9日(火)
- 講座回数
- 8回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 19,250円
- 定員
- 40
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
夏目漱石は『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『三四郎』『こころ』などの作家として有名ですが、彼はその他に数々の短篇を残しています。「倫敦塔」「夢十夜」などは多少知られていますが、今回取り上げる『永日小品』は、知る人ぞ知る珠玉の短篇集です。『三四郎』と『それから』の間の時期に書かれたこの作品には、漱石の豊かな感性、英国留学時の様々な思い、日常生活の中に垣間見られる人間の姿、漱石独自の幻想の世界など、まるで漱石文学の秘密の玉手箱のような短い二十五の短篇が収められています。一つ一つの短篇を読み解き、漱石の意識と技法に迫り、他の小説との関連も探ってみたいと思います。
【特記事項】
※お知らせ※
2020年度春期リバティアカデミー講座について,予定どおり募集を受け付けますが,新型コロナウイルス等感染症の状況により,今後,縮小・延期・中止等の判断を行う可能性があります。
リバティアカデミーから発信される情報をこまめに確認するようお願いします。(2020年2月27日)
【講義概要】
第1回 4月14日(火) 夏目漱石と『永日小品』
夏目漱石の生涯と作品を簡単に紹介し、『永日小品』執筆の意図を探ります。
第2回 4月21日(火) 『永日小品』から「下宿」「過去の匂い」「暖かい夢」「印象」
『永日小品』の中から、まず、漱石英国留学時を素材にした短篇を読みます。
第3回 4月28日(火) 『永日小品』から「元旦」「泥棒」「火鉢」「猫の墓」「山鳥」
漱石の日常生活に取材した短篇を読みます。『吾輩は猫である』との関連も考えます。
第4回 5月12日(火) 『永日小品』から「柿」「人間」「モナリサ」「懸物」「声」
創作度の高い短篇群を読み、漱石の小説の方法について考えます。
第5回 5月19日(火) 『永日小品』から「蛇」「火事」「金」「心」
幻想性の高い短篇を読みます。「夢十夜」との関係も考えてみたいところです。
第6回 5月26日(火) 『永日小品』から「霧」「紀元節」「儲口」「行列」
幻想的ではないが、日常生活の中に潜む不思議を扱った作品を中心に読みます。
第7回 6月 2日(火) 『永日小品』から「昔」「変化」「クレイグ先生」
スコットランドを描く「昔」、友人との交流を描く「変化」、変わり者の先生を描く「クレイグ先生」を読みます。
第8回 6月 9日(火) 『永日小品』と「夢十夜」「文鳥」、『三四郎』『それから』
総まとめ。これまで読んできた『永日小品』と他の短篇集を比較し、それらが漱石文学に持つ意味を考えます。
夏目漱石は『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『三四郎』『こころ』などの作家として有名ですが、彼はその他に数々の短篇を残しています。「倫敦塔」「夢十夜」などは多少知られていますが、今回取り上げる『永日小品』は、知る人ぞ知る珠玉の短篇集です。『三四郎』と『それから』の間の時期に書かれたこの作品には、漱石の豊かな感性、英国留学時の様々な思い、日常生活の中に垣間見られる人間の姿、漱石独自の幻想の世界など、まるで漱石文学の秘密の玉手箱のような短い二十五の短篇が収められています。一つ一つの短篇を読み解き、漱石の意識と技法に迫り、他の小説との関連も探ってみたいと思います。
【特記事項】
※お知らせ※
2020年度春期リバティアカデミー講座について,予定どおり募集を受け付けますが,新型コロナウイルス等感染症の状況により,今後,縮小・延期・中止等の判断を行う可能性があります。
リバティアカデミーから発信される情報をこまめに確認するようお願いします。(2020年2月27日)
【講義概要】
第1回 4月14日(火) 夏目漱石と『永日小品』
夏目漱石の生涯と作品を簡単に紹介し、『永日小品』執筆の意図を探ります。
第2回 4月21日(火) 『永日小品』から「下宿」「過去の匂い」「暖かい夢」「印象」
『永日小品』の中から、まず、漱石英国留学時を素材にした短篇を読みます。
第3回 4月28日(火) 『永日小品』から「元旦」「泥棒」「火鉢」「猫の墓」「山鳥」
漱石の日常生活に取材した短篇を読みます。『吾輩は猫である』との関連も考えます。
第4回 5月12日(火) 『永日小品』から「柿」「人間」「モナリサ」「懸物」「声」
創作度の高い短篇群を読み、漱石の小説の方法について考えます。
第5回 5月19日(火) 『永日小品』から「蛇」「火事」「金」「心」
幻想性の高い短篇を読みます。「夢十夜」との関係も考えてみたいところです。
第6回 5月26日(火) 『永日小品』から「霧」「紀元節」「儲口」「行列」
幻想的ではないが、日常生活の中に潜む不思議を扱った作品を中心に読みます。
第7回 6月 2日(火) 『永日小品』から「昔」「変化」「クレイグ先生」
スコットランドを描く「昔」、友人との交流を描く「変化」、変わり者の先生を描く「クレイグ先生」を読みます。
第8回 6月 9日(火) 『永日小品』と「夢十夜」「文鳥」、『三四郎』『それから』
総まとめ。これまで読んできた『永日小品』と他の短篇集を比較し、それらが漱石文学に持つ意味を考えます。
備考
【教材】
『文鳥・夢十夜』(新潮文庫)473円(税込)
※教材は、各自購入願います
『文鳥・夢十夜』(新潮文庫)473円(税込)
※教材は、各自購入願います
講師陣
名前 | 藤澤 るり |
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肩書き | 元明治大学・東京大学非常勤講師 文学博士 |
プロフィール | 東京外国語大学非常勤講師を皮切りに明治大学、東京大学、武蔵大学、桜美林大学等の非常勤講師を歴任。近代文学、日本語表現、留学生授業等を担当。専門は夏目漱石研究。また、樋口一葉も研究している。2018年『夏目漱石の文学的現場 意識と思考の焦点』(青簡舎、2017年12月)により東京大学より文学博士号を受ける。 |
名前 | 松下 浩幸 |
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肩書き | 明治大学農学部教授 |
プロフィール | 大阪府出身。明治大学大学院修了。日本近代文学専攻。〈都市〉〈独身者〉〈ジェンダー〉をキーワードに、近代化と文学表象の関係を考察している。著書に『夏目漱石-Xなる人生-』、共著書に『異文化体験としての大都市』『漱石事典』『漱石文学全注釈 7 三四郎』などがある。 |