大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座趣旨】
本年4月をもっておよそ30年間にわたる「平成」の時代が終わりました。平成初期には、国際的には「冷戦構造」が崩壊し、国内経済の面では「バブル経済」が崩壊しました。さらに、国内政治では38年間続いた「1955年体制」が崩壊しました。つまり、平成時代はこれら3つの「崩壊」によって始まった時代といってよいでしょう。第10回目を迎えた本年の「日本政治を考える」では、平成時代の政治を振り返ります。まず平成期30年間の日本政治の展開を概観し、平成時代の幕開けとともに始まった55年体制崩壊への過程、55年体制崩壊の一因となった政治改革の議論と細川政権のもとで成立した政治改革が平成の政治に及ぼした影響、転換期となった平成初期の政治、などを振り返ります。

【講義概要】
第1回 10月 7日(月) 平成政治史概観
「衆参ねじれ」の出現から始まり、「1強多弱」で終わった平成政治史を概観します。

第2回 10月21日(月) 55年体制崩壊への過程
平成元年参院選の土井ブームから平成5年の非自民政権誕生までを振り返ります。

第3回 10月28日(月) 政治改革と平成の政治
平成初期の最大の政治的争点の一つであった政治改革とその帰結を考えます。

第4回 11月11日(月) 政界再編と無党派の時代
平成4年の日本新党結成から始まった政界再編と有権者意識の変化について論
じます。

第5回 11月18日(月) 村山政権の誕生と自社さ政権の時代
平成6年に「自社さ」の枠組みで誕生した村山政権とその後の展開を振り返ります。

【教材】
配付資料

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
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名前	井田 正道
肩書き	明治大学政治経済学部教授
プロフィール	1960年生まれ。早稲田大学商学部卒、明治大学大学院政治経済研究科博士後期課程単位取得修了。常磐大学専任講師、明治大学専任講師、助教授を経て2006年より現職。現在、慶應義塾大学法学部非常勤講師、日本選挙学会理事、成田市生涯学習推進協議会会長。近著として『アメリカ分裂―数字から読みとく大統領選挙―』(明治大学出版会・2017年)、『日本政治の展開』(北樹出版・2018年)(いずれも単著)。