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講座詳細情報

申し込み締切日:2019-09-25 / 世界史 / 学内講座コード:19220056

空・縁起・無我 三大テーマから読み解く仏教の歴史と思想

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月 3日(木)~12月 5日(木)
講座回数
10回
時間
10:30~12:00
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
26,400円
定員
20
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

【講座趣旨】
仏教の開祖ブッダは悟りは言葉では表現できないと断言していました。とはいえ、残された説教の端々から、この世の事象はすべて自立できず互いに関わり合っている(縁起)、実体的な自我はない(無我)と考えていたことは間違いありません。こういう縁起と無我に対し、空をブッダが説いた形跡はありません。しかし大乗仏教では空こそブッダの真意であるという見解が主流になりました。しかも空は縁起とも無我とも、深い関係にあるとみなされました。ですから、仏教の本質を見抜くためには、空と縁起と無我という三大テーマを正しく理解する必要があります。本講座では、ブッダから日本仏教までを視野におさめ、空と縁起と無我が常に同じ内容ではなく、時代と地域によって大きく変容していった事実を学びます。予備知識は全く必要ありません。

【講義概要】
第1回 10月 3日(木) ブッダは何を説いたか
原始仏典から読み解くブッダの教え―実は四聖諦も八正道も説かれなかった。

第2回 10月10日(木) 縁起とは何か
世界のありとあらゆる事象は、互いに縁(よ)りあうことで、初めて起こる、とブッダは説いた。

第3回 10月17日(木) 無我とは何か
世界のどこにもわたしの身体のどこにも永遠不滅の「我」は見つからない、とブッダは説いた。

第4回 10月24日(木) 空の発見
ブッダは「空」を説かなかった。では、なぜ、「空」が大乗仏教の主役になったのか?

第5回 10月31日(木) 中観派の空・縁起・無我
中観派はこの世の事象はすべて「空」であり、わたしも神も実在していない、と主張した。

第6回 11月 7日(木) 唯識派の空・縁起・無我
唯識派は実在するのは識(心)のみ、この世の事象は識が生み出している虚妄にすぎないと主張した。

第7回 11月14日(木) 密教の空・縁起・無我
密教は現実の世界をより重視することで、衰退傾向の仏教を再興しようと試みた。

第8回 11月21日(木) チベット仏教の空・縁起・無我
インド仏教が解決しきれなかった課題に、チベット仏教はどんな解答を提出したのか?

第9回 11月28日(木) 日本仏教の空・縁起・無我
日本仏教は空・縁起・無我に、どう向き合ってきたのか?果たして解答は提出されたのか?

第10回 12月 5日(木) 現代社会と空・縁起・無我
空・縁起・無我は現代社会のさまざまな課題に寄与できるのか?その可能性はあるのか?

備考

【教材】
配付資料

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 正木 晃
肩書き 慶應義塾大学非常勤講師
プロフィール 1953年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター客員助教授、中京女子大学助教授などを経て、現在は慶應義塾大学文学部非常勤講師。専門領域は宗教学。日本とチベットの仏教や修験道を中心に、修行における心身の変容、宗教図像学などを研究。また仏教の智恵を現代に再生し利用する各種の企画を立案し実践する。
名前 林 雅彦
肩書き コーディネータ、明治大学名誉教授
プロフィール 1944年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻は説話文学・絵解き、アジアの宗教民俗学。単著・共著・編著に『日本の絵解き―資料と研究』、『絵解きの東漸』、『日本における民衆と宗教』、『「生と死」の東西文化史』『唱導文化の比較研究』など多数。絵解き研究で第6回日本古典文学会賞受賞。説話文学会代表委員、国際熊野学会代表委員を歴任。新宮市市政功労者。
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