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講座詳細情報

申し込み締切日:2019-09-25 / 世界史 / 学内講座コード:19220047

隋唐帝国の社会と文化 ー中国の歴史15ー

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月 3日(木)、10月17日(木)、10月31日(木)、11月14日(木)、11月28日(木)、12月12日(木)
講座回数
6回
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
14,850円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

【講座趣旨】
中国悠久の歴史のなかで、ひときわ高くそびえるのが隋唐時代300年(581-907年)です。当時世界に比肩する国はなく、日本は、この巨大な王朝と向き合い、多くの文化を受け入れ、国の基を固めました。この時代、この国はどのようにして生まれ、中国史や東アジア史の上に如何なる位置を占めたでしょうか。本講座では、時に前後の時代や周辺地域にも踏み出し、隋唐国家の特質やその魅力などに迫ります。講義では図像や史料、時には新発見の資料や歴史の裏側のエピソードなどを交えながら進めます。
今期は、隋代から唐代前半の流れを政治史を軸にして押さえなおし、その上で中国史の底流に息づく弥勒信仰の問題、また仏教の本質にかかわる「僧尼拝君親論」の問題を取り上げ、隋唐史の新たな理解につなげます。

【講義概要】
第1回 10月 3日(木) 隋唐国家の源流と民族問題
隋唐王朝には鮮卑系、突厥系、ソグド系などの非漢族が深くかかわる。それら民族動向を整理し、国家の成り立ちと時代の特質を考える。

第2回 10月17日(木) 隋代政治史の表と裏――宰相高?(こうけい)と楊素を軸にして
40年にも満たない短命な隋朝、その中心にあった二人の宰相の行跡から、隋代政治史の実態に迫る。

第3回 10月31日(木) 隋煬帝とその周辺:新発見の「煬帝墓誌」を手掛かりに
近年「煬帝墓誌」が揚州で発見された。その復元をとおして煬帝の位置、隋末唐初の政治状況を明らかにする。

第4回 11月14日(木) 玄武門の変と唐初の政治と社会
唐朝李氏兄弟が激突した玄武門の変、その背景に何があったか。「変」の実態を多角的に押さえ直し、新たな唐初政治史につなげる。

第5回 11月28日(木) 中国前半の弥勒信仰史
弥勒信仰は中国史の根幹にふれるテーマである。弥勒とは何か、人々はそれに何を託したのか。伝来から唐代までの流れにおいてその本質を考える。

第6回 12月12日(木) 唐代前期の仏教問題「僧尼拝君親論」をめぐって
出家者僧尼は君主(王者)や父母を拝礼すべきや否や、政界を揺るがしたその論争を整理し、唐前期の仏教史を概観する。

備考

【講座をお薦めする方】
時に教室を出て、フィールドワークに飛び出しませんか。今期は日本の古碑の見学(群馬)を計画しています。(参加自由)

↓隋煬帝墓誌(2013 年発見。左側に墓誌本体、右側に墓誌蓋)

【教材】
・配付資料
・参考文献:氣賀澤保規著『中国の歴史6 絢爛たる世界帝国 隋唐帝国』(講談社、2005年)

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 氣賀澤 保規
肩書き 元明治大学教授 東アジア石刻文物研究所所長 東洋文庫研究員 博士(文学)
プロフィール 博士(文学)。京都大学文学部卒業。同大学院修了。1995年より2014年3月明治大学文学部教授。専門は中国中世の政治社会文化史。主著に『府兵制の研究』(同朋舎、明治大学学術奨励賞受賞)、『則天武后』(講談社学術文庫)、『中国の歴史12、絢爛たる世界帝国 隋唐時代』(講談社)、『遣隋使がみた風景』(八木書店)、『中国中世仏教石刻の研究』(勉誠出版)、『中国仏教社会の基層構造の研究』、『雲南の歴史と文化とその風土』(明大人文研叢書)、『新編唐代墓誌所在総合目録』など。
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