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講座詳細情報

申し込み締切日:2019-05-24 / 世界史:心理 / 学内講座コード:19120068

フランス植民地主義とフランコフォニー 世界に広がるフランス語圏の歴史と現在

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
6月 1日(土)、6月 8日(土)、6月15日(土)、6月22日(土)、6月29日(土)、7月 6日(土)、7月13日(土)
講座回数
7回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
17,500円
定員
50
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

【講座趣旨】
世界には、フランコフォニーと呼ばれるフランス語を母語もしくは公用語とする国や地域が数多く存在します。フランス語が世界中にひろまった理由はさまざまですが、主な要因にフランスによる植民地政策があることは確かです。本講座では、フランス植民地主義研究の第一人者、そしてフランス語圏の地域・文化研究を日本でリードする専門家を講師に迎え、言語・文化と植民地主義の問題を考えてみたいと思います。今回取り上げる6つの地域はそれぞれフランスとの間に異なる関係性を結んでいます。18世紀にフランス領からイギリス領へ移行したカナダのケベック州。1960年にフランスから独立したマダガスカル、セネガル、マリ。一方、カリブ海の島々はいまはフランスの海外県となっており、太平洋の島ニューカレドニアもフランス領として残っています。

【講義概要】
第1回 6月 1日(土) 植民地からみるフランス史―帝国から六角形へ
フランスの歴史を海外植民地への拡張そして喪失という過程を通して鳥瞰
する。

第2回 6月 8日(土) ケベックの歴史と文化
独創的なサーカス団「シルク・ド・ソレイユ」などで知られるケベックの
歴史と文化の紹介。

第3回 6月15日(土) カリブ海とフランス植民地主義
奴隷制と切り離せないカリブ海の歴史と文化をマルティニーク島を主な事
例に明快に紹介する。

第4回 6月22日(土) ニューカレドニア、「天国」の過去と現在
日本にいちばん近い「フランス」、この「天国にいちばん近い島」を歴史的に管見する。

第5回 6月29日(土) マダガスカルの植民地化と1947年蜂起
19世紀後半以降のフランスによる植民地化の結果としての1947年蜂起に
ついて考察します。

第6回 7月 6日(土) セネガルにおける社会主義の夢の失敗と再生
ここ20年で急速に発展したアフリカの農村アソシエーションを、歴史的背
景から概観する。

第7回 7月13日(土) マリ―ドゴンの秘密原語と儀礼の伝承
マリのドゴン族に伝わる秘密言語と〈シギの儀礼〉を通して、民族誌学と
植民地主義について考える。

備考

【教材】
配付資料

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 前田 更子
肩書き コーディネータ、明治大学政治経済学部准教授
プロフィール 2000年~2003年フランス・リヨン第2大学に留学。帰国後、東京都立大学大学院にて博士号取得(史学)。日本学術振興会特別研究員を経て現職。専門領域は、学校教育の問題を中心に、19世紀フランスの社会と文化。著書に、『私立学校からみる近代フランス―19世紀リヨンのエリート教育―』(昭和堂、2009年)。
名前 平野 千果子
肩書き 武蔵大学人文学部教授
プロフィール 1981年上智大学外国語学部卒。1994年4月より鈴鹿国際大学国際学部専任講師。同大助教授を経て2001年より武蔵大学人文学部助教授。2004年より同大教授。
名前 立花 英裕
肩書き 早稲田大学法学学術院教授
プロフィール 1973年3月東京大学文学部フランス語フランス文学科卒業。その後、一時社会に出て、丸紅株式会社に勤務、更にフランスに私費留学。1976年早稲田大学大学院文学研究科(フランス文学専攻)入学、博士課程満期退学(1982年)後、早稲田大学文学部非常勤講師。1985年より1987年までフランス政府給費留学生としてパリ第3大学留学。1988年早稲田大学法学部専任講師、助教授を経て、1997年より同学部教授。
名前 中村 隆之
肩書き 早稲田大学法学学術院准教授
プロフィール 東京外国語大学大学院博士後期課程修了。研究代表を務める東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の共同研究「プレザンス・アフリケーヌ研究」(2015年度~継続)を基軸にカリブ海・アメリカ・アフリカにまたがる「黒人」の超域的な歴史と文化を研究する。専門分野はカリブ海のフランス語文学。主な著書に『エドゥアール・グリッサン』(岩波書店、2016)、『カリブ-世界論』(人文書院、2013)など。
名前 川竹 英克
肩書き 明治大学経営学部教授
プロフィール 専門は20世紀フランス文学。とくに「哲学を文学として、文学を哲学として」読むことに密かな関心がある。フランスとの付き合いはパリから始まりましたが、20年来ニューカレドニアというもうひとつのフランスと付き合ってきました。パリが哲学と文学の関係を喚起するのであれば、ニューカレドニアは歴史と詩の関係を喚起するように見えますが、こうした抽象とはべつに、地理的には日本に一番近いフランスでもあります。
名前 高橋 暁生
肩書き 上智大学外国語学部フランス語学科准教授
プロフィール 1971年生。2004年一橋大学社会学研究科博士課程修了、博士(社会学)。専門はフランス近現代史。著書に『地域の比較社会史 ヨーロッパとロシア』(共著、日本エディタースクール出版部、2007年)、『フランス革命史研究の現在』(共著、山川出版社、2013年)、『グローバル・ヒストリーズ』(共著、上智大学出版、2018年)など。訳書にピーター・マクフィー『ロベスピエール』(白水社、2017年)。
上智大学をはじめ、複数の大学でフランス近現代史、特にフランス革命史、フランス植民地史について講義を行い、またフランス語初級~上級を教えている。
名前 三浦 敦
肩書き 埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授
プロフィール 1994年から埼玉大学教養学部、大学院人文社会科学研究科に所属、2000年4月東京大学にて博士号(学術)取得。専門は文化人類学・農村開発研究。日本、フランス、フィリピン、セネガル各地にて、文化人類学の調査を実施。共著書として『ワードマップ21世紀の文化人類学』(新曜社、2018年)、『グローバル支援の人類学』(昭和堂、2017年)などがある。
名前 谷口 亜沙子
肩書き 明治大学文学部フランス文学科准教授
プロフィール 1977年生まれ。パリ第七大学文学博士。早稲田大学文学学術院博士課程満期退学。専門は「詩(ポエジー)」を中心とした近現代のフランス文学・表象文化。主要論文に「ユベール・マンガレリ『冬の食事』――ホロコーストにおける「草の根」の執行者たち」、「シャルロット・デルボ――アウシュヴィッツを〈聴く〉証人」、著書に『ジョゼフ・シマ 無音の光』(水声社)、訳書にルネ・ドーマル著『大いなる酒宴』(風濤社)、フローベール『三つの物語』(光文社古典新訳文庫)など。
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