講座詳細情報
申し込み締切日:2016-04-14 / 文学 / 学内講座コード:16120066
『万葉集』の世界 巻十三を読む
- 開催日
- 4月22日(金)、 5月13日(金)、 5月27日(金)、 6月10日(金)、 6月24日(金)、 7月 8日(金)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 17:00~18:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 13,000円
- 定員
- 40
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
万葉の三大部立である雑歌・相聞・挽歌に問答・譬喩歌を加えた五部立を持つこの巻は、類聚性をもって編まれています。続く巻十四とともに制作年代不明の歌を収録しているため、それまでの規範となっていた古今構造を捨て、大化の改新によって成立した国郡制に従って歌を配列しています。例えば雑歌は、都に住む人間が次第に遠く鄙に旅し、ついに極限の天界に思いを馳せている、というような配列になっています。また、巻十三は中央の長反歌を中心としており、一見宮中の行事にうたわれた宮廷歌謡集のようにも見えるのですが、挽歌の最後部には宮廷挽歌らしくないものが含まれていることから、宮廷歌謡集とは別次元の意識が働いているとも思われます。そのような巻十三の特徴や万葉集成立の問題を考えながら、奈良朝の人々のくらしに思いを馳せてみたいと思います。
【講義概要】
第1回 4月22日(金) 巻十三の特徴・雑歌
巻十三の全体像を掴むべく、その特徴について講術し、雑歌を一首ずつ丁寧に解説します。
第2回 5月13日(金) 相聞(1)
相聞歌を一首ずつ丁寧に解説しつつ、古代人の恋愛観について考えます。
第3回 5月27日(金) 相聞(2)
相聞歌を一首ずつ丁寧に解説しつつ、古代人の恋愛観について考えます。
第4回 6月10日(金) 問答
問答歌を一首ずつ丁寧に解説しつつ、問答の特徴について講述します。
第5回 6月24日(金) 譬喩歌・挽歌(1)
譬喩歌・挽歌を一首ずつ丁寧に解説しつつ、譬喩歌について講述します。
第6回 7月 8日(金) 挽歌(2)
挽歌を一首ずつ丁寧に解説しつつ、古代人の死生観について考えます。
万葉の三大部立である雑歌・相聞・挽歌に問答・譬喩歌を加えた五部立を持つこの巻は、類聚性をもって編まれています。続く巻十四とともに制作年代不明の歌を収録しているため、それまでの規範となっていた古今構造を捨て、大化の改新によって成立した国郡制に従って歌を配列しています。例えば雑歌は、都に住む人間が次第に遠く鄙に旅し、ついに極限の天界に思いを馳せている、というような配列になっています。また、巻十三は中央の長反歌を中心としており、一見宮中の行事にうたわれた宮廷歌謡集のようにも見えるのですが、挽歌の最後部には宮廷挽歌らしくないものが含まれていることから、宮廷歌謡集とは別次元の意識が働いているとも思われます。そのような巻十三の特徴や万葉集成立の問題を考えながら、奈良朝の人々のくらしに思いを馳せてみたいと思います。
【講義概要】
第1回 4月22日(金) 巻十三の特徴・雑歌
巻十三の全体像を掴むべく、その特徴について講術し、雑歌を一首ずつ丁寧に解説します。
第2回 5月13日(金) 相聞(1)
相聞歌を一首ずつ丁寧に解説しつつ、古代人の恋愛観について考えます。
第3回 5月27日(金) 相聞(2)
相聞歌を一首ずつ丁寧に解説しつつ、古代人の恋愛観について考えます。
第4回 6月10日(金) 問答
問答歌を一首ずつ丁寧に解説しつつ、問答の特徴について講述します。
第5回 6月24日(金) 譬喩歌・挽歌(1)
譬喩歌・挽歌を一首ずつ丁寧に解説しつつ、譬喩歌について講述します。
第6回 7月 8日(金) 挽歌(2)
挽歌を一首ずつ丁寧に解説しつつ、古代人の死生観について考えます。
備考
【教材】
レジュメ資料、
※使用する教材は講座の中で指示します。
レジュメ資料、
※使用する教材は講座の中で指示します。
講師陣
名前 | 堂野前 彰子 |
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肩書き | 明治大学経営学部兼任講師 |
プロフィール | 明治大学大学院修了、博士(文学)。日本古代文学専攻。古代日本文学における「性」及び「交換・交易」についての研究を行う一方、琉球文学『遺老説伝』や韓国文学『三国遺事』の研究も行う。著書に『日本神話の男と女』(三弥井書店)、主な論文に「神話としての「一夜孕み」」、「移動する神と人」、「『古事記』と交易の道」、「『常陸国風土記』に描かれた倭武天皇」、「『遠野物語』の中の蝦夷」などがある。 |