講座詳細情報
申し込み締切日:2016-05-11 / 世界史 / 学内講座コード:16120022
中国「美女」の社会史2 美女から読み解く中国史論 秦漢時代
- 開催日
- 5月19日(木)、 6月 2日(木)、 6月16日(木)、 6月30日(木)、 7月14日(木)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 12,000円
- 定員
- 40
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
【講座趣旨】
中国史は「一治一乱」の言葉で表現されるように、上古以来、王朝の興亡や権力の交代が激しく繰り返されてきました。この変転極まりない政治の裏側には、つねに個性的でしたたかな女たちが息づき、歴史に彩りと厚みを与えました。彼女たちは多くの場合、「美女」であることによって権謀術数の渦巻く政治に弄ばれ、ときに時代を動かす一つの主役を演じ、またその中で犠牲となりました。本講座ではそうした多彩な女性群像を追いかけ、中国史のもつ奥行きや魅力に迫ってみたいと思います。
ここで意識する「美女」とは、単なる外見だけに止めず、内面の美しさ、知的輝き、あるいは個性的な言動によって時代に関わった女性たちも含みます。時には小説などの世界からも登場してもらいます。一面的な「美女」史・女性史ではない中国史を模索していきます。
【講義概要】
第1回 5月19日(木) 「古列女伝」の概観
前漢の劉向が撰した「列女伝」の全体構成と内容を押さえ、なぜ本書が生まれたのか考える。
第2回 6月 2日(木) 秦始皇帝の母王氏と??(ろうあい)の変
邯鄲の舞姫から始皇帝の母となり、最後は「宦官」との愛欲に溺れた一生から見る秦の裏面史。
第3回 6月16日(木) 項羽の寵姫虞美人と劉邦の妻呂氏―「楚漢の争い」のもう一面
秦滅亡後の覇権を争った項羽と劉邦、その背後には行動をともにした二人の女性がいた。
第4回 6月30日(木) 前漢の宮室の狭間を生きた美女群像
武帝の寵妃衛子夫(衛后)から元帝の宮女の身分より匈奴に嫁いだ王昭君までを取り上げる。
第5回 7月14日(木) 後漢の曹大家(班昭)の女訓書「女誡七篇」
曹大家が撰した女訓書を通して当時の女性の地位を考え、儒教の女性観の本質に迫る。
中国史は「一治一乱」の言葉で表現されるように、上古以来、王朝の興亡や権力の交代が激しく繰り返されてきました。この変転極まりない政治の裏側には、つねに個性的でしたたかな女たちが息づき、歴史に彩りと厚みを与えました。彼女たちは多くの場合、「美女」であることによって権謀術数の渦巻く政治に弄ばれ、ときに時代を動かす一つの主役を演じ、またその中で犠牲となりました。本講座ではそうした多彩な女性群像を追いかけ、中国史のもつ奥行きや魅力に迫ってみたいと思います。
ここで意識する「美女」とは、単なる外見だけに止めず、内面の美しさ、知的輝き、あるいは個性的な言動によって時代に関わった女性たちも含みます。時には小説などの世界からも登場してもらいます。一面的な「美女」史・女性史ではない中国史を模索していきます。
【講義概要】
第1回 5月19日(木) 「古列女伝」の概観
前漢の劉向が撰した「列女伝」の全体構成と内容を押さえ、なぜ本書が生まれたのか考える。
第2回 6月 2日(木) 秦始皇帝の母王氏と??(ろうあい)の変
邯鄲の舞姫から始皇帝の母となり、最後は「宦官」との愛欲に溺れた一生から見る秦の裏面史。
第3回 6月16日(木) 項羽の寵姫虞美人と劉邦の妻呂氏―「楚漢の争い」のもう一面
秦滅亡後の覇権を争った項羽と劉邦、その背後には行動をともにした二人の女性がいた。
第4回 6月30日(木) 前漢の宮室の狭間を生きた美女群像
武帝の寵妃衛子夫(衛后)から元帝の宮女の身分より匈奴に嫁いだ王昭君までを取り上げる。
第5回 7月14日(木) 後漢の曹大家(班昭)の女訓書「女誡七篇」
曹大家が撰した女訓書を通して当時の女性の地位を考え、儒教の女性観の本質に迫る。
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 氣賀澤 保規 |
---|---|
肩書き | 元明治大学文学部教授、東アジア石刻文物研究所所長、東洋文庫研究員 |
プロフィール | 博士(文学)。京都大学文学部卒業。同大学院修了。1995年より現職。専門は、中国魏晋南北朝から隋唐時代にかけての政治社会文化史。主著に『府兵制の研究』(同朋舎、明治大学学術奨励賞受賞)、『則天武后』(白帝社)、『中国の歴史12、絢爛たる世界帝国 隋唐時代』(講談社)、『遣隋使がみた風景』(八木書店)「中国中世仏教石刻の研究」(勉誠出版)など。 |