講座詳細情報
申し込み締切日:2016-05-03 / 文学 / 学内講座コード:16120007
『大鏡』を読む 平安時代の貴族たち
- 開催日
- 5月11日(水)、 5月25日(水)、 6月 8日(水)、 6月22日(水)、 7月 6日(水)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 11,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
『大鏡』は、院政期に成立した紀伝体の歴史物語です。「天皇本紀」「大臣列伝」「藤原氏物語」「昔物語」という並びで構成されており、藤原氏の発展と藤原道長の繁栄を描くことを主題としています。先に成立した『栄花物語』を継承しつつも、時に辛辣な皮肉を加えながら藤原氏の歴史を語るなど、史上の人物や出来事が多角的に描かれています。
本講座では、『大鏡』「兼家伝」を読みます。藤原兼家は主人公道長の父にあたるにも関わらず、物語における扱い方は否定的で、先行研究でもさまざまに取り上げられています。歴史史料の読解によって歴史的背景を把握しつつ、『栄花物語』『源氏物語』など他の文学作品との関わりを押さえながら、『大鏡』の歴史認識を読み取りたいと思います。われわれの平安時代のイメージが、いかに『大鏡』に基づいているかがわかります。
【講義概要】
第1回 5月11日(水) 『大鏡』「序」を読む
雲林院の菩提講、翁たちの出会い
第2回 5月25日(水) 『大鏡』「序」「大臣序説」を読む
世次・重木の設定と歴史語りの体裁
第3回 6月 8日(水) 「兼家伝」を読む(1)
打ち臥しの巫女と法興院、兼家の人となり
第4回 6月22日(水) 「兼家伝」を読む(2)
三条院と東宮妃綏子のスキャンダル
第5回 7月 6日(水) 「兼家伝」を読む(3)
敦道親王と和泉式部の恋、道綱母の和歌
『大鏡』は、院政期に成立した紀伝体の歴史物語です。「天皇本紀」「大臣列伝」「藤原氏物語」「昔物語」という並びで構成されており、藤原氏の発展と藤原道長の繁栄を描くことを主題としています。先に成立した『栄花物語』を継承しつつも、時に辛辣な皮肉を加えながら藤原氏の歴史を語るなど、史上の人物や出来事が多角的に描かれています。
本講座では、『大鏡』「兼家伝」を読みます。藤原兼家は主人公道長の父にあたるにも関わらず、物語における扱い方は否定的で、先行研究でもさまざまに取り上げられています。歴史史料の読解によって歴史的背景を把握しつつ、『栄花物語』『源氏物語』など他の文学作品との関わりを押さえながら、『大鏡』の歴史認識を読み取りたいと思います。われわれの平安時代のイメージが、いかに『大鏡』に基づいているかがわかります。
【講義概要】
第1回 5月11日(水) 『大鏡』「序」を読む
雲林院の菩提講、翁たちの出会い
第2回 5月25日(水) 『大鏡』「序」「大臣序説」を読む
世次・重木の設定と歴史語りの体裁
第3回 6月 8日(水) 「兼家伝」を読む(1)
打ち臥しの巫女と法興院、兼家の人となり
第4回 6月22日(水) 「兼家伝」を読む(2)
三条院と東宮妃綏子のスキャンダル
第5回 7月 6日(水) 「兼家伝」を読む(3)
敦道親王と和泉式部の恋、道綱母の和歌
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 日向 一雅 |
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肩書き | 元明治大学文学部教授 |
プロフィール | 東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。主要著書『源氏物語の準拠と話型』至文堂、『源氏物語その生活と文化』中央公論美術出版、『源氏物語 東アジア文化の 受容から創造へ』笠間書院、岩波新書『源氏物語の世界』など。 |
名前 | 高橋 麻織 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 1980年岐阜県生まれ。明治大学文学部卒。同大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。主な論文に、「『源氏物語』冷泉朝始発における光源氏の政治構想―冷泉帝の元服と後宮政策から―」(『中古文学』第81号、2008年)、「『源氏物語』桐壺院の〈院政〉確立―後三条朝における後宮と皇位継承の問題から―」(『日本文学』第58巻第9号、2009年)、「「帝の御妻をも過つたぐひ」―『源氏物語』から歴史物語へ」(日向一雅編『源氏物語の礎』青簡社、2012年)などがある。 |