講座詳細情報
申し込み締切日:2015-04-03 / 文学 / 学内講座コード:15120049
都市空間を歩く ―近代日本文学と東京―
- 開催日
- 4月11日(土)、 4月18日(土)、 4月25日(土)、 5月 9日(土)、 5月16日(土)、 5月23日(土)、 5月30日(土)、 6月 6日(土)、 6月13日(土)
- 講座回数
- 9回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 23,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと16年目、また新たなスタートです。慣れることなく、さらに〈進化〉を求めたいと思います。
【特記事項】
フィールドワークに関わる費用は別途実費
【講義概要】
第1回 4月11日(土) 高村光太郎、光雲旧居跡と上野周辺―『智恵子抄』(1)
愛の詩集として名高い『智恵子抄』に描かれた光太郎と智恵子の出会い、そして二人の共同生活の初期の様子が描かれた詩を中心に再吟味し、その問題点を考察します。テキストは新潮文庫(他でもかまいません)を各自用意ください。
第2回 4月18日(土) 【フィールドワーク】高村光太郎、光雲旧居跡と上野周辺―『智恵子抄』(2)
高村光太郎と智恵子が暮らした団子坂近くの旧居跡から、光太郎が学び、父の光雲が教鞭をとった東京芸術大学周辺をフィールドワークします。
第3回 4月25日(土) 高村光太郎、光雲旧居跡と上野周辺―『智恵子抄』(3)
光太郎と智恵子の生活に葛藤が起こり始める中期から、智恵子の精神が変調を来たし、療養生活を余儀なくされる後期の詩を読み、その問題点を探ります。
第4回 5月 9日(土) 花袋の『一日の行楽』―本門寺を歩く(1)
大正7年(1918年)に博文館から出版された田山花袋『一日の行楽』を講読します。作品本文は品切れのため、事前に抜粋テキストを配付します。
第5回 5月16日(土) 【フィールドワーク】花袋の『一日の行楽』―本門寺を歩く(2)
古地図を片手に、池上本門寺を探訪します。
第6回 5月23日(土) 花袋の『一日の行楽』―本門寺を歩く(3)
作品本文の講読とフィールドワークの成果とをふまえ、この作品に描かれた池上本門寺を都市空間の視点から考察します。
第7回 5月30日(土) 表象された帝国大学collection(1)
様々に描かれた東京帝国大学の青春をコレクションし、時代の中の帝国大学をみてみたいと思います。テキスト(資料)は事前に配布します。
第8回 6月 6日(土) 【フィールドワーク】表象された帝国大学collection(2)
東京大学を各年代の地図をもとに隈なく歩きます。入れない場所も多いでしょうが。
第9回 6月13日(土) 表象された帝国大学collection(3)
コレクションを分析的に考察してみます。
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと16年目、また新たなスタートです。慣れることなく、さらに〈進化〉を求めたいと思います。
【特記事項】
フィールドワークに関わる費用は別途実費
【講義概要】
第1回 4月11日(土) 高村光太郎、光雲旧居跡と上野周辺―『智恵子抄』(1)
愛の詩集として名高い『智恵子抄』に描かれた光太郎と智恵子の出会い、そして二人の共同生活の初期の様子が描かれた詩を中心に再吟味し、その問題点を考察します。テキストは新潮文庫(他でもかまいません)を各自用意ください。
第2回 4月18日(土) 【フィールドワーク】高村光太郎、光雲旧居跡と上野周辺―『智恵子抄』(2)
高村光太郎と智恵子が暮らした団子坂近くの旧居跡から、光太郎が学び、父の光雲が教鞭をとった東京芸術大学周辺をフィールドワークします。
第3回 4月25日(土) 高村光太郎、光雲旧居跡と上野周辺―『智恵子抄』(3)
光太郎と智恵子の生活に葛藤が起こり始める中期から、智恵子の精神が変調を来たし、療養生活を余儀なくされる後期の詩を読み、その問題点を探ります。
第4回 5月 9日(土) 花袋の『一日の行楽』―本門寺を歩く(1)
大正7年(1918年)に博文館から出版された田山花袋『一日の行楽』を講読します。作品本文は品切れのため、事前に抜粋テキストを配付します。
第5回 5月16日(土) 【フィールドワーク】花袋の『一日の行楽』―本門寺を歩く(2)
古地図を片手に、池上本門寺を探訪します。
第6回 5月23日(土) 花袋の『一日の行楽』―本門寺を歩く(3)
作品本文の講読とフィールドワークの成果とをふまえ、この作品に描かれた池上本門寺を都市空間の視点から考察します。
第7回 5月30日(土) 表象された帝国大学collection(1)
様々に描かれた東京帝国大学の青春をコレクションし、時代の中の帝国大学をみてみたいと思います。テキスト(資料)は事前に配布します。
第8回 6月 6日(土) 【フィールドワーク】表象された帝国大学collection(2)
東京大学を各年代の地図をもとに隈なく歩きます。入れない場所も多いでしょうが。
第9回 6月13日(土) 表象された帝国大学collection(3)
コレクションを分析的に考察してみます。
備考
【教材】
レジュメ資料+テキスト(テキストの一部は各自でご用意願います)
レジュメ資料+テキスト(テキストの一部は各自でご用意願います)
講師陣
名前 | 佐藤 義雄 |
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肩書き | コーディネータ・明治大学文学部教授 |
プロフィール | 1948年長野県生まれ。東京教育大学大学院修了。都市・都市文化と文学の交錯を視座にして日本近代文学の読み換えを行っている。編著にこの講座の成果をまとめた『都市空間を歩く』(第1輯・第2輯、リバティアカデミーブックレット)、単著に『文学の風景 都市の風景』(蒼丘書林)、近著に『昭和文学の位相1930-1945』(2014 雄山閣)がある。 |
名前 | 松下 浩幸 |
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肩書き | 明治大学農学部教授 |
プロフィール | 大阪府出身。明治大学大学院修了。日本近代文学専攻。〈都市〉〈独身者〉〈ジェンダー〉をキーワードに、近代化と文学表象の関係を考察している。著書に『夏目漱石-Xなる人生-』共著書に『異文化体験としての大都市―ロンドンそして東京』『モダニズム・コレクション叢書 サラリーマン』などがある。 |
名前 | 長沼 秀明 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 1962年札幌市生まれ。明治大学大学院修了。専門は近代日本の歴史。鹿鳴館時代の条約改正史を中央の政治・外交のみならず、地方・文化・風俗等の幅広い視点から研究することを課題とする。リバティアカデミーブックレット『都市空間を歩く』、同第二輯では、共著者の一人として、定評ある本講座を紹介している。 |
名前 | 大石 まどか(A) |
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肩書き | - |
プロフィール | 都市空間を歩くフィールドワークアルバイト |