講座詳細情報
申し込み締切日:2014-05-02 / 文学 / 学内講座コード:14120077
都市空間を歩く ―近代日本文学と東京―
- 開催日
- 5月10日(土)、 5月17日(土)、 5月24日(土)、 5月31日(土)、 6月 7日(土)、 6月14日(土)、 6月21日(土)、 7月 5日(土)、 7月12日(土)
- 講座回数
- 9回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 23,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
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【講座趣旨】
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと14年目、また新たなスタートです。慣れることなく、さらにを求めたいと思います。
【特記事項】
*フィールドワークに関わる費用は別途実費
【講義概要】
第1回 5月10日(土) 渋谷・代々木周辺―三島由紀夫と2・26事件―(1)
三島由紀夫は自らを2・26事件の青年将校に模して自決しましたが、その思想的関連を「英霊の聲」を中心に考察します。テキストは河出文庫『英霊の聲』(河出書房新社)です。
第2回 5月17日(土) 【フィールドワーク】渋谷・代々木周辺―三島由紀夫と2・26事件―(2)
2・26事件慰霊像や代々木の陸軍施設跡、松濤の三島由紀夫実家跡などをフィールドワークします。
第3回 5月24日(土) 渋谷・代々木周辺―三島由紀夫と2・26事件―(3)
「憂国」を中心に、2・26事件と三島由紀夫が思い描いたロマン主義について考察します。テキストは河出文庫『英霊の聲』(河出書房新社)に所収されています。
第4回 5月31日(土) 再び逗子へ―鏡花「春昼」「春昼後刻」と逗子の山辺(1)
鏡花究極の浪漫主義が、春の岩殿寺やまんだら堂、逗子の野、そして鳴鶴岬などで展開されます。このテキストを「注」をつけて丁寧に読んでみます。テキストは各自ご用意ください。
第5回 6月 7日(土) 【フィールドワーク】再び逗子へ―鏡花「春昼」「春昼後刻」と逗子の山辺(2)
鏡花の幻想を誘った美しく妖しげな逗子の里と山辺を歩きつつ、「春昼」「春昼後刻」を堪能します。12時55分JR逗子駅集合。
第6回 6月14日(土) 再び逗子へ―鏡花「春昼」「春昼後刻」と逗子の山辺(3)
フィールドワークを踏まえつつ、地理空間の引用、鏡花の「幻想」の仕組み、古典引用の方法、サウンドスケープ、民俗の引用など、総じて鏡花幻想文学の仕組みの解析に取り組みます。
第7回 6月21日(土) 矢切の里の『野菊の墓』(1)
日露戦争終結翌年の明治39年に『ホトトギス』誌上に発表された伊藤左千夫の名作『野菊の墓』を講読します。作品本文は各種文庫本に収められていますので、各自ご用意ください。
第8回 7月 5日(土) 【フィールドワーク】矢切の里の『野菊の墓』(2)
古地図を片手に、作品の舞台となった矢切の里を探訪します。矢切の渡しを通って柴又へも足をのばします。
第9回 7月12日(土) 矢切の里の『野菊の墓』(3)
作品本文の講読とフィールドワークの成果とをふまえ、この作品を〈東京の変容と周辺農村〉という視点から考察します。
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【講座趣旨】
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと14年目、また新たなスタートです。慣れることなく、さらにを求めたいと思います。
【特記事項】
*フィールドワークに関わる費用は別途実費
【講義概要】
第1回 5月10日(土) 渋谷・代々木周辺―三島由紀夫と2・26事件―(1)
三島由紀夫は自らを2・26事件の青年将校に模して自決しましたが、その思想的関連を「英霊の聲」を中心に考察します。テキストは河出文庫『英霊の聲』(河出書房新社)です。
第2回 5月17日(土) 【フィールドワーク】渋谷・代々木周辺―三島由紀夫と2・26事件―(2)
2・26事件慰霊像や代々木の陸軍施設跡、松濤の三島由紀夫実家跡などをフィールドワークします。
第3回 5月24日(土) 渋谷・代々木周辺―三島由紀夫と2・26事件―(3)
「憂国」を中心に、2・26事件と三島由紀夫が思い描いたロマン主義について考察します。テキストは河出文庫『英霊の聲』(河出書房新社)に所収されています。
第4回 5月31日(土) 再び逗子へ―鏡花「春昼」「春昼後刻」と逗子の山辺(1)
鏡花究極の浪漫主義が、春の岩殿寺やまんだら堂、逗子の野、そして鳴鶴岬などで展開されます。このテキストを「注」をつけて丁寧に読んでみます。テキストは各自ご用意ください。
第5回 6月 7日(土) 【フィールドワーク】再び逗子へ―鏡花「春昼」「春昼後刻」と逗子の山辺(2)
鏡花の幻想を誘った美しく妖しげな逗子の里と山辺を歩きつつ、「春昼」「春昼後刻」を堪能します。12時55分JR逗子駅集合。
第6回 6月14日(土) 再び逗子へ―鏡花「春昼」「春昼後刻」と逗子の山辺(3)
フィールドワークを踏まえつつ、地理空間の引用、鏡花の「幻想」の仕組み、古典引用の方法、サウンドスケープ、民俗の引用など、総じて鏡花幻想文学の仕組みの解析に取り組みます。
第7回 6月21日(土) 矢切の里の『野菊の墓』(1)
日露戦争終結翌年の明治39年に『ホトトギス』誌上に発表された伊藤左千夫の名作『野菊の墓』を講読します。作品本文は各種文庫本に収められていますので、各自ご用意ください。
第8回 7月 5日(土) 【フィールドワーク】矢切の里の『野菊の墓』(2)
古地図を片手に、作品の舞台となった矢切の里を探訪します。矢切の渡しを通って柴又へも足をのばします。
第9回 7月12日(土) 矢切の里の『野菊の墓』(3)
作品本文の講読とフィールドワークの成果とをふまえ、この作品を〈東京の変容と周辺農村〉という視点から考察します。
備考
【教材】
レジュメ資料+テキスト(テキストは各自用意)
レジュメ資料+テキスト(テキストは各自用意)
講師陣
名前 | 佐藤 義雄 |
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肩書き | コーディネータ・明治大学文学部教授 |
プロフィール | 1948年長野県生まれ。東京教育大学大学院修了。都市・都市文化と文学の交錯を視座にして日本近代文学の読み換えを行っている。編著にこの講座の成果をまとめた『都市空間を歩く』(第1輯・第2輯、リバティアカデミーブックレット)などがある。近刊に『文学の風景 都市の風景』(蒼丘書林)がある。 |
名前 | 松下 浩幸 |
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肩書き | 明治大学農学部教授 |
プロフィール | 大阪府出身。明治大学大学院修了。日本近代文学専攻。〈都市〉〈独身者〉〈ジェンダー〉をキーワードに、近代化と文学表象の関係を考察している。著書に『夏目漱石-Xなる人生-』共著書に『異文化体験としての大都市―ロンドンそして東京』『モダニズム・コレクション叢書 サラリーマン』などがある。 |
名前 | 長沼 秀明 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 1962年札幌市生まれ。明治大学大学院修了。専門は近代日本の歴史。鹿鳴館時代の条約改正史を中央の政治・外交のみならず、地方・文化・風俗等の幅広い視点から研究することを課題とする。リバティアカデミーブックレット『都市空間を歩く』、同第二輯では、共著者の一人として、定評ある本講座を紹介している。 |