講座詳細情報
申し込み締切日:2014-06-26 / 経済:心理 / 学内講座コード:14110055
ファミリービジネスの今日的あり方とその未来を考える 残る企業と消える企業 【龍谷大学-明治大学連携講座】
- 開催日
- 7月 4日(金)、 7月 5日(土)
- 講座回数
- 2回
- 時間
- 10:30~20:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 5,000円
- 定員
- 50
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
【講師からのメッセージ】
ビジネスにかかわって生きている人であれば、経営者だって従業員だってその家族だって、皆がその企業活動を「永く続けたい!」と思うのは当然のことでありましょう。しかしそのためには、この企業と「永く取引をしたい!」と願う多くのお客様たちの存在が不可欠です。それはこのお客様たちの期待を裏切らないような、そしてそのお客様にとっての価値ある仕事を永く続けることでしか企業永続への願いは叶えられないということでもあります。一度でもその期待を裏切ってしまえば、百年以上続いてきた企業であっても、日本一の売上高や企業規模を誇っている企業であっても、国家の税金で守られたような独占企業でもない限り、一夜にして潰れてしまう事実を皆さんも何度も見てきたと思います。
しかし意外にも、そうして永続きしてきた企業は、株式会社という形態はとっていても一家一族経営による中小企業の方が、大規模な株式会社よりも圧倒的にその数が多いのです。それは絶対多数として中小企業が多いという統計的な理由を差し引いても、例えばヨーロッパでもそうして生き続けてきた会社には意外と中小規模の会社が多いのです。
現代のわが国の資本主義経済社会においては、株主利益のための企業規模拡大を唯一の目的とするような米国型の株式会社形態こそがグローバルな時代に生き残る必須条件である、といった空気がなんとなく漂ってはいないでしょうか。ところが、ひとたび企業評価の基準を規模の大きさではなく、社会への存在時間の歴史的な永さという観点に置き換えてみれば、ファミリービジネス形態の会社の方が有利と言えるかもしれません。
いかなる時代であれ、常に顧客の期待に応えられるような満足度の高い事業を展開してきたのは中小規模の会社であるということは、何を意味するのでしょうか。確かに一方では、多数のファミリービジネス企業が市場から姿を消しているという事実もありますし、もちろん大規模企業の中にも少数ながら一家一族での経営形態をとる会社も存在しています。
それでは、生き残る企業と消えていく企業を分けてしまう決定要因とは何なのでしょうか。この理由の本質を探ることは決して中小のファミリービジネス企業だけでなく、大規模企業にとっても未来に向けた経営戦略やマーケティング戦略を考えていくうえで重要な示唆が得られるのではないでしょう。
今回の講座では、ファミリービジネスの特質とは何かを探りながら、顧客や社会にとっての価値ある企業像とはどのようなものであり、それを実現するためにはいかなる企業形態や具体的な戦略的視点が必要不可欠となるのかについて考えてみたいと思います。
【特記事項】
※本講座を受講される方は、明治大学リバティアカデミーの入会金3,000円(3年度間有効)が無料です。
講座割引は適用されませんので、ご了承ください。
会場/ 龍谷大学大阪梅田キャンパス(ヒルトンプラザウエストオフィスタワー14階)大阪市北区梅田2-2-2
・JR「大阪駅」桜橋出口より徒歩4分
・ 大阪市営地下鉄四つ橋線「西梅田駅」3番出口すぐ、地下通路で直結
※7月4日講義時間:19:00~20:30(開場18:30)、5日講義時間10:30~12:00、13:00~14:00(開場10:00)
【講義概要】
第1回 7月 4日(金) 鈍感型経営のすすめ
~事業承継に関する経営・所有・家族のあり方とその欧米比較について~
講義時間:19:00~20:30(開場18:30)
第2回 7月 5日(土) 不拡大永続主義のすすめ
~社会的義務としての企業経営と意志による組織統制について~
創発型経営のすすめ
~顧客と育む協働型マーケティングの考え方とその実際について~
講義時間:10:30~12:00、13:00~14:00(開場10:00)
ビジネスにかかわって生きている人であれば、経営者だって従業員だってその家族だって、皆がその企業活動を「永く続けたい!」と思うのは当然のことでありましょう。しかしそのためには、この企業と「永く取引をしたい!」と願う多くのお客様たちの存在が不可欠です。それはこのお客様たちの期待を裏切らないような、そしてそのお客様にとっての価値ある仕事を永く続けることでしか企業永続への願いは叶えられないということでもあります。一度でもその期待を裏切ってしまえば、百年以上続いてきた企業であっても、日本一の売上高や企業規模を誇っている企業であっても、国家の税金で守られたような独占企業でもない限り、一夜にして潰れてしまう事実を皆さんも何度も見てきたと思います。
しかし意外にも、そうして永続きしてきた企業は、株式会社という形態はとっていても一家一族経営による中小企業の方が、大規模な株式会社よりも圧倒的にその数が多いのです。それは絶対多数として中小企業が多いという統計的な理由を差し引いても、例えばヨーロッパでもそうして生き続けてきた会社には意外と中小規模の会社が多いのです。
現代のわが国の資本主義経済社会においては、株主利益のための企業規模拡大を唯一の目的とするような米国型の株式会社形態こそがグローバルな時代に生き残る必須条件である、といった空気がなんとなく漂ってはいないでしょうか。ところが、ひとたび企業評価の基準を規模の大きさではなく、社会への存在時間の歴史的な永さという観点に置き換えてみれば、ファミリービジネス形態の会社の方が有利と言えるかもしれません。
いかなる時代であれ、常に顧客の期待に応えられるような満足度の高い事業を展開してきたのは中小規模の会社であるということは、何を意味するのでしょうか。確かに一方では、多数のファミリービジネス企業が市場から姿を消しているという事実もありますし、もちろん大規模企業の中にも少数ながら一家一族での経営形態をとる会社も存在しています。
それでは、生き残る企業と消えていく企業を分けてしまう決定要因とは何なのでしょうか。この理由の本質を探ることは決して中小のファミリービジネス企業だけでなく、大規模企業にとっても未来に向けた経営戦略やマーケティング戦略を考えていくうえで重要な示唆が得られるのではないでしょう。
今回の講座では、ファミリービジネスの特質とは何かを探りながら、顧客や社会にとっての価値ある企業像とはどのようなものであり、それを実現するためにはいかなる企業形態や具体的な戦略的視点が必要不可欠となるのかについて考えてみたいと思います。
【特記事項】
※本講座を受講される方は、明治大学リバティアカデミーの入会金3,000円(3年度間有効)が無料です。
講座割引は適用されませんので、ご了承ください。
会場/ 龍谷大学大阪梅田キャンパス(ヒルトンプラザウエストオフィスタワー14階)大阪市北区梅田2-2-2
・JR「大阪駅」桜橋出口より徒歩4分
・ 大阪市営地下鉄四つ橋線「西梅田駅」3番出口すぐ、地下通路で直結
※7月4日講義時間:19:00~20:30(開場18:30)、5日講義時間10:30~12:00、13:00~14:00(開場10:00)
【講義概要】
第1回 7月 4日(金) 鈍感型経営のすすめ
~事業承継に関する経営・所有・家族のあり方とその欧米比較について~
講義時間:19:00~20:30(開場18:30)
第2回 7月 5日(土) 不拡大永続主義のすすめ
~社会的義務としての企業経営と意志による組織統制について~
創発型経営のすすめ
~顧客と育む協働型マーケティングの考え方とその実際について~
講義時間:10:30~12:00、13:00~14:00(開場10:00)
講師陣
名前 | 青井 倫一 |
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肩書き | 明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授 |
プロフィール | 1969年東京大学工学部卒業、75年同大学院経済学研究科博士課程修了、81年ハーバード大学ビジネススクール博士号取得。80年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助教授、90年同教授、2001年~2005年慶應義塾大学大学院経営管理研究科委員長、慶應ビジネススクール校長。2011年~明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授。主要業績に、『リーダー企業の経営』(共著、ダイヤモンド社、1989年)、『新版 マーケティング原理』(共訳、ダイヤモンド社、1995年)、『インタラクティブマネジメント』(共著、ダイヤモンド社、1996年)、『アレキサンダー最強の帝王学』(訳、三笠書房、2005年)ほか多数。 |
名前 | 上原 征彦 |
---|---|
肩書き | 明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授 |
プロフィール | 1968年東京大学経済学部卒。日本勧業銀行に数年勤めた後、9年間(財)流通経済研究所にてマーケティングと流通の研究に従事した。その後、明治学院大学経済学部教授を経て現在に至る。この間、ペンシルベニア大学ウォートン校の客員教授として取引慣行の日米比較研究を行った。著書:『経営戦略とマーケティングの新展開』(誠文堂新光社)、『マーケティング戦略論』(有斐閣)など多数。 |
名前 | 大友 純 |
---|---|
肩書き | 明治大学商学部教授 |
プロフィール | 明治大学大学院商学研究科博士後期課程退学。専門はマーケティング戦略論、広告論。食品・化学・自動車・機械メーカーや小売店等の大手企業で経営実務・マーケティング戦略の研修指導を数多く手がける他、中小企業経営、地域商業活性化に関する指導も続けている。明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科兼担教授。 |