講座詳細情報
申し込み締切日:2013-09-19 / 文学 / 学内講座コード:13220044
平家物語とその時代 巻七、巻八、巻九を読む
- 開催日
- 9月27日、10月 4日、10月11日、10月18日、10月25日、11月 8日、11月15日、11月22日、11月29日、12月 6日(金)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 18:30~20:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 22,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
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【講座趣旨】
『平家物語』には「木曾最期」や「那須与一」など、多くの名場面があります。ただ、『平家物語』のことは知っていても、原文は難しそうだと敬遠してきた人は多いのではないでしょうか。この講座では、『平家物語』のいくつかの場面を取り上げ、順に読み進めています。その際、物語を生みだし、受け継いできた時代状況に注目し、物語世界の深さを実感したいと思います。今回は、全十二巻のうち、巻七・巻八・巻九(前半)を読みます。物語は後半に入ります。木曾義仲の上洛と平家の都落ち、源義経に率いられた鎌倉軍の登場と、その大軍を前に敗れ去っていった義仲の最期までを読んでいきます。
【講義概要】
第1回 9月27日(金) 巻七「倶利伽羅落」―木曾殿の登場
信濃国で挙兵した源義仲は、北国での戦いを経た後、破竹の勢いで都へ迫ります。平家の大軍と激突した倶利伽羅合戦を中心に扱います。
第2回 10月 4日(金) 巻七「実盛」―老武者の決意
敗走する平家軍にあってただ一人、何度も何度も引き返しては、源氏軍の追撃を防ぐ武者、斎藤別当実盛の戦いを見てみます。
第3回 10月11日(金) 巻七「主上都落」―都をめぐる人々の去就
義仲入洛を目前にした都の緊迫した状況、平家一門や後白河院の決断と行動を読み進めていきます。
第4回 10月18日(金) 巻七「経正都落」―『平家物語』と音楽伝承
平経正と琵琶の名器「青山」をめぐる説話から、『平家物語』における音楽伝承の問題を考えていきます。
第5回 10月25日(金) 巻七「福原落」―平家都を落ちはてぬ
都落ちとはどのようなことだったのか。歴史の中に永遠に刻み込まれた決定的瞬間を、『平家物語』は、多様な言葉を駆使して描き出します。その文章の妙味を味わいます。
第6回 11月 8日(金) 巻八「猫間」―田舎人義仲
せっかく平家を追って都に入ったものの、義仲は、後白河法皇や朝廷の貴族達と良い関係を築くことができません。田舎人として戯画化される義仲の姿を追いかけてみます。
第7回 11月15日(金) 巻八「瀬尾最期」―戦場の親子
山陽道に遠征した義仲軍に対し、とらわれの身であった瀬尾兼康は隙をみて反旗を飜します。兼康には嫡子宗康が従っていましたが、足手まといになりました。その時兼康がとった行動を見てみます。
第8回 11月22日(金) 巻八「鼓判官」―法住寺合戦
義仲と後白河法皇との対立は決定的となり、ついに合戦となります。後白河の御所である法住寺殿が戦場になる、その戦いを読み進めます。
第9回 11月29日(金) 巻九「宇治川先陣」―佐々木・梶原先陣争い
宇治川を渡る義経勢の先頭を切ったのは、名馬に乗った佐々木高綱と梶原景季でした。小林秀雄が「太陽の光と人間と馬の汗が感じられる」と、『平家物語』の代表的名文に数えた部分です。
第10回 12月 6日(金) 巻九「木曾最期」―朝日将軍、泥田に死す
頼朝の派遣した大軍に追い詰められた義仲は、乳母子の今井兼平と共に最後まで戦い続けます。栄光の朝日将軍が文字通り泥まみれになって死んでゆく姿は、私達に何を訴えかけるでしょうか。
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【講座趣旨】
『平家物語』には「木曾最期」や「那須与一」など、多くの名場面があります。ただ、『平家物語』のことは知っていても、原文は難しそうだと敬遠してきた人は多いのではないでしょうか。この講座では、『平家物語』のいくつかの場面を取り上げ、順に読み進めています。その際、物語を生みだし、受け継いできた時代状況に注目し、物語世界の深さを実感したいと思います。今回は、全十二巻のうち、巻七・巻八・巻九(前半)を読みます。物語は後半に入ります。木曾義仲の上洛と平家の都落ち、源義経に率いられた鎌倉軍の登場と、その大軍を前に敗れ去っていった義仲の最期までを読んでいきます。
【講義概要】
第1回 9月27日(金) 巻七「倶利伽羅落」―木曾殿の登場
信濃国で挙兵した源義仲は、北国での戦いを経た後、破竹の勢いで都へ迫ります。平家の大軍と激突した倶利伽羅合戦を中心に扱います。
第2回 10月 4日(金) 巻七「実盛」―老武者の決意
敗走する平家軍にあってただ一人、何度も何度も引き返しては、源氏軍の追撃を防ぐ武者、斎藤別当実盛の戦いを見てみます。
第3回 10月11日(金) 巻七「主上都落」―都をめぐる人々の去就
義仲入洛を目前にした都の緊迫した状況、平家一門や後白河院の決断と行動を読み進めていきます。
第4回 10月18日(金) 巻七「経正都落」―『平家物語』と音楽伝承
平経正と琵琶の名器「青山」をめぐる説話から、『平家物語』における音楽伝承の問題を考えていきます。
第5回 10月25日(金) 巻七「福原落」―平家都を落ちはてぬ
都落ちとはどのようなことだったのか。歴史の中に永遠に刻み込まれた決定的瞬間を、『平家物語』は、多様な言葉を駆使して描き出します。その文章の妙味を味わいます。
第6回 11月 8日(金) 巻八「猫間」―田舎人義仲
せっかく平家を追って都に入ったものの、義仲は、後白河法皇や朝廷の貴族達と良い関係を築くことができません。田舎人として戯画化される義仲の姿を追いかけてみます。
第7回 11月15日(金) 巻八「瀬尾最期」―戦場の親子
山陽道に遠征した義仲軍に対し、とらわれの身であった瀬尾兼康は隙をみて反旗を飜します。兼康には嫡子宗康が従っていましたが、足手まといになりました。その時兼康がとった行動を見てみます。
第8回 11月22日(金) 巻八「鼓判官」―法住寺合戦
義仲と後白河法皇との対立は決定的となり、ついに合戦となります。後白河の御所である法住寺殿が戦場になる、その戦いを読み進めます。
第9回 11月29日(金) 巻九「宇治川先陣」―佐々木・梶原先陣争い
宇治川を渡る義経勢の先頭を切ったのは、名馬に乗った佐々木高綱と梶原景季でした。小林秀雄が「太陽の光と人間と馬の汗が感じられる」と、『平家物語』の代表的名文に数えた部分です。
第10回 12月 6日(金) 巻九「木曾最期」―朝日将軍、泥田に死す
頼朝の派遣した大軍に追い詰められた義仲は、乳母子の今井兼平と共に最後まで戦い続けます。栄光の朝日将軍が文字通り泥まみれになって死んでゆく姿は、私達に何を訴えかけるでしょうか。
講師陣
名前 | 牧野 淳司 |
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肩書き | 明治大学文学部准教授 |
プロフィール | 名古屋大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。専門は日本中世文学、平家物語と寺院資料の研究。業績として、『延慶本平家物語全注釈(巻一~巻六)』(共著 汲古書院)、『真福寺善本叢刊 東大寺本末相論史料』(共著 臨川書店)などがある。 |
名前 | 久保 勇 |
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肩書き | 千葉大学大学院人文社会科学研究科助教 |
プロフィール | 千葉大学大学院博士後期過程修了。博士(文学)。専門は日本古典文学、軍記物語を軸とした研究。業績として『校訂延慶本平家物語(11)』(共著 汲古書院)、「延慶本『平家物語』の〈狂言綺語〉観―〈物語〉の志向したもの―」(季刊『文学』10-2)などがある。 |
名前 | 佐伯 真一 |
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肩書き | 青山学院大学教授 |
プロフィール | 東京大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。専門は日本中世文学、軍記物語。著書に、『戦場の精神史 武士道という幻影』(NHKブックス)、『建礼門院という悲劇』(角川選書)、共著に『平家物語大事典』(東京書籍)、『延慶本平家物語全注釈』(汲古書院)、『四部合戦状本平家物語全釈』(和泉書院)などがある。 |