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申し込み締切日:2013-10-07 / 文学 / 学内講座コード:13220041

『遠野物語』を読む

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月15日、10月29日、11月 5日、12月 3日、12月17日(火)
講座回数
5回
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
11,000円
定員
30
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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【講座趣旨】
「願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ」とその序文で高らかに宣言されたそのままに、今なお私たちを感銘させてやまない『遠野物語』。その民俗学の記念碑的書物である『遠野物語』をテキストに取り上げ、遠野の民俗、風習、習慣などについて考えます。初回と第二回は物語の全体像について講述し、それ以降の三回はテーマごとにテキストを読み進め、時に他地域との比較を行いながら、『遠野物語』の世界を明らかにしたいと思います。神話と物語の間に成り立つその世界像を知ることは、東北文化の再認識にも繋がることでしょう。

【講義概要】
第1回 10月15日(火) オシラサマの意味するもの
物語に描かれたオシラサマと蚕の物語について講述します。

第2回 10月29日(火) 遠野、物語の根源を尋ねて
『遠野物語』の背景に横たわる遠野の自然や風土の特徴を探る旅にご案内します。

第3回 11月 5日(火) 遠野物語を読む7―丸い炭取り(第22話~25話)
三島由紀夫に「ここに小説があった」と言わしめた第22話。小説とは何かという視点からも物語に迫ります。

第4回 12月 3日(火) 遠野物語を読む8―池端の石臼(第26話~29話)
イソップ寓話「金の斧」を連想させる池端の石臼は、金を生む臼でした。石臼と産金の関係について考えます。

第5回 12月17日(火) 遠野物語を読む9―畑屋の縫(第30話~35話)
山中での怪奇伝承が多く残されている「畑屋の縫」。稀代の狩人「縫」とは何者か、考えてみたいと思います。

備考

【教材】
『遠野物語』柳田国男(角川文庫)事前にご購入下さい。

講師陣

名前 永藤 靖
肩書き 元明治大学文学部教授
プロフィール 明治大学卒業。博士(文学)。著書に『古代日本文学と時間意識』(未来社)、『時間の思想』(教育社)、『中世日本文学と時間意識』(未来社)、『風土記の世界と日本の古代』(大和書房)、『古代説話の変容』(勉誠社)、『日本霊異記の新研究』(新典社)、『琉球神話と古代ヤマト文学』(三弥井書店)、『古代仏教説話の方法』(三弥井書店)、『日本神話と風土記の時空』(三弥井書店)など。
名前 立野 正裕
肩書き 明治大学文学部教授
プロフィール 1947年生まれ。岩手県立遠野高校卒業後、明治大学文学部に入学。同大学院修士課程文学研究科を終了後、文学部教員として英米文学と西洋文化史を研究。反戦の思想に立ち、今日の芸術と文学の非暴力探求の可能性を研究している。また「道の精神史」の実践として主に西欧への旅を重ねる。
主要著書に『精神のたたかい――非暴力主義の思想と文学』『黄金の枝を求めて――ヨーロッパ思索の旅』『世界文学の扉をひらく』(全十巻、現在三巻まで刊行中)などがある(すべてスペース伽耶刊)。
近刊予定として『光の記憶を探して――続ヨーロッパ思索の旅』(仮題)と『日本文学の扉をひらく』(第一巻)がある。
名前 堂野前 彰子
肩書き 明治大学兼任講師
プロフィール 明治大学大学院修了、博士(文学)。日本古代文学専攻。古代日本文学における「性」及び「交易」についての研究を行う一方、琉球文学『遺老説伝』や韓国文学『三国遺事』の研究も行う。主な論文に「遠野のはじめの物語」、『神話としての「一夜孕み」』、「移動する神と人」、「境界を越えていく女」、「『古事記』と交易の道」、「『遺老説伝』と貨幣」などがある。

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