講座詳細情報
申し込み締切日:2013-09-20 / 文学 / 学内講座コード:13220026
都市空間を歩く ―近代日本文学と東京―
- 開催日
- 9月28日、10月 5日、10月12日、10月19日、10月26日、11月 2日、11月16日、11月30日、12月 7日(土)
- 講座回数
- 9回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 23,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
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【講座趣旨】
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと14年目、また新たなスタートです。慣れることなく、さらにを求めたいと思います。
今回は湘南海岸の特集になりました。
【特記事項】
※フィールドワークに関わる費用は別途実費
【講義概要】
第1回 9月28日(土) 志賀直哉「真鶴」(1)
「小僧の神様」などと並んで志賀直哉の小説の名作「真鶴」(1920)をその空間に着目しつつ読みます。
※テキストは各自ご用意ください。
第2回 10月 5日(土) 【フィールドワーク】志賀直哉「真鶴」(2)
秋の真鶴周辺を、作品を片手に歩きます。大正期の「法界節」の一行とそれに魅かれてついてゆくこどもの世界を想起しつつ。
第3回 10月12日(土) 志賀直哉「真鶴」(3)
明るい湘南の海岸風景を茨木のり子など現代詩がどう読んだか、また、芥川龍之介「トロッコ」などにも触れて「真鶴」を再読してみます。
第4回 10月19日(土) 徳冨蘆花「自然と人生」(1)
前期の独歩「武蔵野」に引き続き、藤村「千曲川のスケッチ」とともに近代の表象の源流を形成し、400版を超えて読み継がれてきた蘆花の「自然と人生」を精読します。
※テキストは各自ご用意ください。(テキスト抄は作成します。)
第5回 10月26日(土) 【フィールドワーク】徳冨蘆花「自然と人生」(2)
「自然と人生」だけでなく「不如帰」の舞台でもあり、また泉鏡花「春昼」や横光利一「春は馬車に乗って」の舞台でもある逗子を訪ねます。
第6回 11月 2日(土) 徳冨蘆花「自然と人生」(3)
独歩、藤村あるいは「日本風景論」(志賀重昂)なども含め、近代のの表象について総まとめします。外国文芸の受容や絵画の動向も併せて。
第7回 11月16日(土) 泉鏡花「冠弥左衛門」が描いた真土事件(1)
泉鏡花の処女作「冠弥左衛門」(1893)を講読します。作品の題材となった真土(しんど)事件(1878)は、鏡花によって、どのように描かれたのでしょうか。
※作品本文は事前に配付します。
第8回 11月30日(土) 【フィールドワーク】泉鏡花「冠弥左衛門」が描いた真土事件(2)
古地図を片手に、事件の舞台となった平塚市真土地区(旧大住郡真土村)を探訪します。
第9回 12月 7日(土) 泉鏡花「冠弥左衛門」が描いた真土事件(3)
作品本文の講読とフィールドワークの成果とをふまえ、この作品の意義を〈東京の変容〉という視点から考察します。
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【講座趣旨】
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直してみたいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと14年目、また新たなスタートです。慣れることなく、さらにを求めたいと思います。
今回は湘南海岸の特集になりました。
【特記事項】
※フィールドワークに関わる費用は別途実費
【講義概要】
第1回 9月28日(土) 志賀直哉「真鶴」(1)
「小僧の神様」などと並んで志賀直哉の小説の名作「真鶴」(1920)をその空間に着目しつつ読みます。
※テキストは各自ご用意ください。
第2回 10月 5日(土) 【フィールドワーク】志賀直哉「真鶴」(2)
秋の真鶴周辺を、作品を片手に歩きます。大正期の「法界節」の一行とそれに魅かれてついてゆくこどもの世界を想起しつつ。
第3回 10月12日(土) 志賀直哉「真鶴」(3)
明るい湘南の海岸風景を茨木のり子など現代詩がどう読んだか、また、芥川龍之介「トロッコ」などにも触れて「真鶴」を再読してみます。
第4回 10月19日(土) 徳冨蘆花「自然と人生」(1)
前期の独歩「武蔵野」に引き続き、藤村「千曲川のスケッチ」とともに近代の表象の源流を形成し、400版を超えて読み継がれてきた蘆花の「自然と人生」を精読します。
※テキストは各自ご用意ください。(テキスト抄は作成します。)
第5回 10月26日(土) 【フィールドワーク】徳冨蘆花「自然と人生」(2)
「自然と人生」だけでなく「不如帰」の舞台でもあり、また泉鏡花「春昼」や横光利一「春は馬車に乗って」の舞台でもある逗子を訪ねます。
第6回 11月 2日(土) 徳冨蘆花「自然と人生」(3)
独歩、藤村あるいは「日本風景論」(志賀重昂)なども含め、近代のの表象について総まとめします。外国文芸の受容や絵画の動向も併せて。
第7回 11月16日(土) 泉鏡花「冠弥左衛門」が描いた真土事件(1)
泉鏡花の処女作「冠弥左衛門」(1893)を講読します。作品の題材となった真土(しんど)事件(1878)は、鏡花によって、どのように描かれたのでしょうか。
※作品本文は事前に配付します。
第8回 11月30日(土) 【フィールドワーク】泉鏡花「冠弥左衛門」が描いた真土事件(2)
古地図を片手に、事件の舞台となった平塚市真土地区(旧大住郡真土村)を探訪します。
第9回 12月 7日(土) 泉鏡花「冠弥左衛門」が描いた真土事件(3)
作品本文の講読とフィールドワークの成果とをふまえ、この作品の意義を〈東京の変容〉という視点から考察します。
講師陣
名前 | 佐藤 義雄 |
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肩書き | コーディネータ・明治大学文学部教授 |
プロフィール | 1948年長野県生まれ。東京教育大学大学院修了。都市・都市文化と文学の交錯を視座にして日本近代文学の読み換えを行っている。編著にこの講座の成果をまとめた『都市空間を歩く』(第1輯・第2輯、リバティアカデミーブックレット)などがある。近刊に『文学の風景 都市の風景』(蒼丘書林)がある。 |
名前 | 長沼 秀明 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 1962年札幌市生まれ。明治大学大学院修了。専門は近代日本の歴史。鹿鳴館時代の条約改正史を中央の政治・外交のみならず、地方・文化・風俗等の幅広い視点から研究することを課題とする。リバティアカデミーブックレット『都市空間を歩く』、同第二輯では、共著者の一人として、定評ある本講座を紹介している。 |
名前 | 栗原 敦 |
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肩書き | 実践女子大学文学部教授 |
プロフィール | 1946年群馬県生まれ。東京教育大学大学院修了。著書『宮沢賢治 透明な軌道の上から』(新宿書房)『詩が生まれるところ』(蒼丘書林)『向田邦子・映画の手帳』(徳間書店)など。宮沢賢治を中心に近代詩・現代詩を幅広く研究、近刊に『図説 宮澤賢治』(編著 ちくま学芸文庫)がある。 |