講座詳細情報
申し込み締切日:2013-04-11 / 文学 / 学内講座コード:13120020
西洋古版本の手ほどき ―15世紀活版印刷本に親しむ―
- 開催日
- 4月19日(金)、 5月17日(金)、 6月21日(金)、 7月19日(金)、 9月20日(金)、10月18日(金)、11月15日(金)、12月20日(金)
- 講座回数
- 8回
- 時間
- 18:30~20:00
- 講座区分
- 通年
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 20,000円
- 定員
- 40
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
本講座は2013年度で11年目を迎えます。それを機に講座の内容を一新しました。これまでは明治大学中央図書館内のレクチャールームを会場にして明治大学図書館所蔵本を利用しながら時代と地域を様々に変えながら進めてまいりましたが、今年度からはより多くの皆様が参加できるよう会場を変更し、時代をキーワードにして進めていきます。
今年度は講師が最も得意としている15世紀の活版印刷本の話を連続して行います。グーテンベルクの活版印刷術発明の前後から始めて、15世紀末の多種多様な書物の印刷に至るまでの約50年間を、国と印刷家、分野・テーマ、言語、挿絵本についてまとめていきます。そして、コレクションの形成と目録法の発展について話を進めます。
本講座は過去のこの講座を受講していなくても、西洋古版本について日ごろから関心をもって様々な書物を通して知識をおもちの方であれば内容は十分に理解できます。夏・秋には課外授業として遠足や見学会を予定しています。奮ってご参加ください。
【講義概要】
第1回 4月19日(金) グーテンベルクとその周辺
活版印刷術はグーテンベルクによって発明された。実際、グーテンベルクは何を発明したのか。そして、グーテンベルクによって印刷された書物はどのようなものであったのか。グーテンベルクの技術を引き継いだドイツの印刷家はどのような活動を行ったのか紐解きます。
第2回 5月17日(金) 活版印刷の拡大:イタリア
1465年には印刷術はイタリアに伝播します。以後イタリアは15世紀でもっとも印刷業が発達した地域となります。なぜイタリアで印刷業が発展したのか。発展を支えた印刷家はどのような人物であったのか。印刷物は同時代のイタリア文化にどのような影響を与えたのかについて考えていきます。
第3回 6月21日(金) 活版印刷の拡大:フランス
1470年にフランス最初の印刷所がパリのソルボンヌ学寮に開かれます。以後フラン
スではパリを中心に印刷業が発展し、個性的な印刷物が生産されていきます。パリ、リ
ヨン、ルーアンなどの諸都市でどのような印刷家がどのような書物を印刷したのか探っていきます。
第4回 7月19日(金) 15世紀印刷本の分野・テーマ
15世紀にはどのような書物が印刷されたのか。宗教書、古典、科学書、法律書、歴史、
文学など多様なジャンルの書物が生み出されますが、その中から聖書、ラテン古典、ギリシア古典、文学、科学などの分野の書物を取り上げて、どのような本がより多く印刷されたのか調べてみましょう。
第5回 9月20日(金) 15世紀印刷本の言語
15世紀印刷本の7割以上がラテン語の本ですが、その他にドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、フラマン語、チェコ語などの書物も各地で印刷されました。どのような印刷家がそれらの言語の書物を印刷したのか探って行きます。
第6回 10月18日(金) 15世紀の挿絵本
活版印刷が開始されてまもなくして挿絵本が誕生します。そして、書物史の筆頭に挙げられるような挿絵本の傑作が次々と生み出されていきます。どのような挿絵本が作られたのか、挿絵画家は誰なのか、様々な挿絵を観賞しながら、15世紀の人々の審美眼を考えてみます。
第7回 11月15日(金) 15世紀印刷本のコレクション形成
15世紀印刷本はやがて特別な書物として人々の関心を集めるようになります。ヨーロッパ各地で15世紀印刷本の様々なコレクションが形成されていきます。実際にどのような人々が15世紀本のコレクションを作ったのか、それらは今日までどのように保存され伝えられてきたのか事例を取り上げます。
第8回 12月20日(金) 15世紀活版印刷本の目録
15世紀印刷本は17世紀に至ってインキュナブラと呼ばれるようになり目録が作成され始めます。それ以降、多様な目録が作られ、目録法が改良されてきました。どのような目録が作られ、今日どのように活用されているのか調べてみましょう。
本講座は2013年度で11年目を迎えます。それを機に講座の内容を一新しました。これまでは明治大学中央図書館内のレクチャールームを会場にして明治大学図書館所蔵本を利用しながら時代と地域を様々に変えながら進めてまいりましたが、今年度からはより多くの皆様が参加できるよう会場を変更し、時代をキーワードにして進めていきます。
今年度は講師が最も得意としている15世紀の活版印刷本の話を連続して行います。グーテンベルクの活版印刷術発明の前後から始めて、15世紀末の多種多様な書物の印刷に至るまでの約50年間を、国と印刷家、分野・テーマ、言語、挿絵本についてまとめていきます。そして、コレクションの形成と目録法の発展について話を進めます。
本講座は過去のこの講座を受講していなくても、西洋古版本について日ごろから関心をもって様々な書物を通して知識をおもちの方であれば内容は十分に理解できます。夏・秋には課外授業として遠足や見学会を予定しています。奮ってご参加ください。
【講義概要】
第1回 4月19日(金) グーテンベルクとその周辺
活版印刷術はグーテンベルクによって発明された。実際、グーテンベルクは何を発明したのか。そして、グーテンベルクによって印刷された書物はどのようなものであったのか。グーテンベルクの技術を引き継いだドイツの印刷家はどのような活動を行ったのか紐解きます。
第2回 5月17日(金) 活版印刷の拡大:イタリア
1465年には印刷術はイタリアに伝播します。以後イタリアは15世紀でもっとも印刷業が発達した地域となります。なぜイタリアで印刷業が発展したのか。発展を支えた印刷家はどのような人物であったのか。印刷物は同時代のイタリア文化にどのような影響を与えたのかについて考えていきます。
第3回 6月21日(金) 活版印刷の拡大:フランス
1470年にフランス最初の印刷所がパリのソルボンヌ学寮に開かれます。以後フラン
スではパリを中心に印刷業が発展し、個性的な印刷物が生産されていきます。パリ、リ
ヨン、ルーアンなどの諸都市でどのような印刷家がどのような書物を印刷したのか探っていきます。
第4回 7月19日(金) 15世紀印刷本の分野・テーマ
15世紀にはどのような書物が印刷されたのか。宗教書、古典、科学書、法律書、歴史、
文学など多様なジャンルの書物が生み出されますが、その中から聖書、ラテン古典、ギリシア古典、文学、科学などの分野の書物を取り上げて、どのような本がより多く印刷されたのか調べてみましょう。
第5回 9月20日(金) 15世紀印刷本の言語
15世紀印刷本の7割以上がラテン語の本ですが、その他にドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、フラマン語、チェコ語などの書物も各地で印刷されました。どのような印刷家がそれらの言語の書物を印刷したのか探って行きます。
第6回 10月18日(金) 15世紀の挿絵本
活版印刷が開始されてまもなくして挿絵本が誕生します。そして、書物史の筆頭に挙げられるような挿絵本の傑作が次々と生み出されていきます。どのような挿絵本が作られたのか、挿絵画家は誰なのか、様々な挿絵を観賞しながら、15世紀の人々の審美眼を考えてみます。
第7回 11月15日(金) 15世紀印刷本のコレクション形成
15世紀印刷本はやがて特別な書物として人々の関心を集めるようになります。ヨーロッパ各地で15世紀印刷本の様々なコレクションが形成されていきます。実際にどのような人々が15世紀本のコレクションを作ったのか、それらは今日までどのように保存され伝えられてきたのか事例を取り上げます。
第8回 12月20日(金) 15世紀活版印刷本の目録
15世紀印刷本は17世紀に至ってインキュナブラと呼ばれるようになり目録が作成され始めます。それ以降、多様な目録が作られ、目録法が改良されてきました。どのような目録が作られ、今日どのように活用されているのか調べてみましょう。
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 雪嶋 宏一 |
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肩書き | 早稲田大学教育・総合科学学術院准教授 |
プロフィール | 早稲田大学図書館に勤務しながら日本国内の15世紀印刷本を研究調査して全国総合目録Incunabula in Japanese librariesをまとめた。また、近年は16世紀以降の印刷本についても研究調査をおこなっている。さらに、図書館と書物の関係を知るため、近世ヨーロッパの図書館史にも研究領域を広げている。2008年度から現職。 |
名前 | 鈴木 秀子 |
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肩書き | コーディネータ・明治大学図書館総務事務室 |
プロフィール | - |