検索:

トップ > 講座詳細


講座詳細情報

申し込み締切日:2013-04-12 / 文学 / 学内講座コード:13160009

アグリサイエンスアカデミー 有機農業講座―「『農』と『農業』を考える」

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
4月20日(土)、 5月11日(土)、 5月18日(土)、 6月 8日(土)、 6月22日(土)、 7月 6日(土)、 7月20日(土)、 8月 3日(土)、 8月24日(土)、 9月14日(土)、 9月28日(土)、10月12日(土)、10月26日(土)、11月 9日(土)、11月30日(土)、12月14日(土)
講座回数
16回
時間
09:30~13:00
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
80,000円
定員
60
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

関連講座

講座詳細

【講座趣旨】
黒川農場2年目の2回目の講座です。農業は、自然とのつながりのなかで営まれる部分の「農」と、生業として営まれる部分の「業」とで成り立っています。有機農業は、このような農業の本来の姿が具現化されている農業の方法の一つと考えられますが、その原理を理解するために、1限目は講義形式で農業・農学に関する基礎知識を学習し、2限目はフィールドに出て有機栽培での野菜づくりを実習します。(各自に15m2の区画が割り当てられます。)
里山に連なる黒川農場の圃場で「農作業」を楽しみ、「農業」を学び、「農」に癒され、自ら育てた新鮮な野菜を堪能してください。この講座は、有機農業に関心がある方、市民農園や家庭菜園で有機栽培に挑戦しようとする方を対象としています。

【特記事項】
●本講座は、お電話でお申込みください。
(FAX、メール、webでのお申込みはできません。)
●お申込後、圃場利用契約を締結していただきます。
●圃場実習及び講義内容については、天候等により変更になることがあります。

■2012年度の講座風景はこちら からご覧ください。
■2012年度の受講生の声はこちら からご覧ください。

【講義概要】
第1回 4月20日(土)
●1時限「有機農業を考える」
本来の農業とは何か、有機農業とは何かを提案したいと思います。そして当講座の趣旨、上手な利用のしかたを紹介します。
●2時限 圃場実習
区割り、畝づくり、マルチ張り、エダマメ、スイートコーンの種まきを行います。

第2回 5月11日(土)
●1時限「野菜の栽培技術(1)」
トマト、ナス、ピーマンなど果菜類の栽培方法について解説します。
●2時限 圃場実習
トマト、ピーマン、ナスの植付けを行います。

第3回 5月18日(土)
●1時限「野菜の栽培技術(2)」
果菜類の整枝と誘引の方法を解説します。
●2時限 圃場実習
エダマメ、スイートコーンの植付け、果菜類の栽培管理を行います。

第4回 6月 8日(土)
●1時限「野菜の栽培技術(3)」
マメ類、イモ類の栽培方法について解説します。
●2時限 圃場実習
果菜類の栽培管理を行います。

第5回 6月22日(土)
●1時限「土壌の機能」(竹迫)
土壌の植物生育機能は大きく3つに分類されます。第1は植物体を支え、水分を供給する機能です。第2は養分を蓄え、植物へ供給する機能です。第3は土壌微生物の働きにより、植物が吸収できる形態に養分を変化させる機能です。これらを複合的に機能させるためにはよりよい「土作り」や、「施肥管理」が必要です。土壌の機能の原理を中心に講義します。
●2時限 圃場実習(佐倉)
果菜類の栽培管理と収穫を行います。

第6回 7月 6日(土)
●1時限「施設園芸について」(岡部)
日本の施設園芸面積は4.6万ヘクタールあり、野菜や花、果物の周年生産に大きく寄与しています。施設園芸の歴史や現状、露地栽培との比較(生産性・収益性・環境負荷など)を紹介し、施設園芸の役割と今後の方向を考えてみたいと思います。
●2時限 圃場実習(佐倉)
果菜類の栽培管理と収穫を行います。

第7回 7月20日(土)
●1時限「病虫害について」(糸山)
野菜の病気や害虫を正しく防除するためには、その正体を知ることが何より第一歩となります。発生する病気と害虫の種類や特徴、被害の大きさ、手助けしてくれる天敵動物の働きについて、写真を交えながら紹介します。
●2時限 圃場実習(佐倉)
果菜類の栽培管理と収穫、エダマメ、スイートコーンの収穫を行います。

第8回 8月 3日(土)
●1時限「病害虫防除・農薬について」(小倉)
農薬を使用しないで作物を栽培したいと誰もが思っています。しかし、農薬使用なくしては増え続ける人口を扶養するための食料生産はできません。そのような農薬の役割や現在開発が進められている生物農薬などを紹介します。
●2時限 圃場実習(佐倉)
夏野菜の後片付けを行います。

第9回 8月24日(土)
●1時限「地球環境の変化と食料生産」(今井)
地球規模の環境問題と農業との関連をわかりやすく解説し、将来の農業を展望します。
●2時限 圃場実習(佐倉)
施肥、耕耘など秋野菜の畑づくりを行います。

第10回 9月14日(土)
●1時限「野菜の栽培技術(4)」
秋野菜の特徴と栽培方法について解説します。
●2限目 圃場実習
ダイコンの種まき、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの植付けを行います。

第11回 9月28日(土)
●1時限 「里山の利用」(中島)
日本農業の歴史から見て里山は農業や農村の生活とは切っても切れない関係にあったのですが、農業の近代化や農村の都市化により里山の機能は大きく変貌しようとしています。都市地域での貴重な緑地としての機能もその一つですが、農業が自然共生を取り戻すための里山の利用を考えます。
●2時限 圃場実習(佐倉)
秋冬野菜の収穫および落ち葉や栽培残渣などの堆肥原料の入手と取扱について実習します。

第12回 10月12日(土)
●1時限「有機農業と堆肥」
一口に堆肥と言っても様々な種類がありますが、種類の違いによる特徴や用途について解説します。
●2時限 圃場実習
秋野菜の収穫および落ち葉等堆肥原料の入手と取扱について実習します。

第13回 10月26日(土)
●1時限「農と農業」・有機農業のすすめ。
本来の農業の姿とは、家庭菜園での野菜づくりは何を目指すのかを考えて行きます。
●2時限 圃場実習
秋野菜の収穫

第14回 11月 9日(土)
●1時限「プロ農家の野菜栽培」(高梨)
農業は間口が広く色々な形態があります。野菜生産の場合、主流は市場出荷や量販店への直接納品です。私のような少量多品目栽培を行う直売経営は、皆さんの参考になることがあるかもしれません。
●2時限 圃場実習(高梨・佐倉)
ダイコン、キャベツを収穫し、それらの貯蔵や加工について実習します。

第15回 11月30日(土)
●1時限、2時限「手作り味噌(1)」講義と実習
味噌についての講義をしながら、同時進行で短期熟成の甘味噌を作ります。講義内容は(1)味噌の種類、(2)味噌の原料配合、(3)米麹とは、(4)大豆の処理、(5)味噌仕込み、(6)熟成、(7)微生物の話です。

第16回 12月14日(土)
●1時限「圃場管理について」(佐倉)
畑の片づけと冬期の管理と次年度の土づくりについて解説します。
●2時限「手作り味噌(2)」(加藤)
味噌の加熱処理と充填など味噌つくりの仕上げと試食を行います。

備考

【教材】
レジュメ資料

講師陣

名前 佐倉 朗夫
肩書き 明治大学農学部 特任教授
プロフィール 神奈川県出身、研究テーマは有機農業です。とくに野菜の有機栽培における作型と生態ついて興味を持っています。自然共生と内部循環を有機農業の基本と考えていますが、ある意味で経済観念を捨てられる市民農園や家庭菜園では是非とも有機農業を実践し、業でない農を満喫してほしいと思っています。
名前 竹迫 紘
肩書き 明治大学農学部教授
プロフィール 北海道帯広・東京と、田園と都市という対極的な環境の中で火山灰土壌を共通基盤として農業・農学を通し土壌学を研究してきました。土壌は地球の最表面にある薄い存在ですが、水と養分を蓄える機能があり、その機能により食料たる植物を生育させ、過去から現在まで全ての生物の生命持続と人間の文化・文明を発展させてきました。各種土壌の化学的機能を主に研究していますが、近年は富士山火山灰が土壌に変化する過程で生まれる粘土鉱物や腐植物質などの微細物質(コロイド)の構造と化学的機能や放射性セシウムの除染法について研究しています。
名前 今井 勝
肩書き 明治大学農学部教授・元日本作物学会会長・日本生物環境工学会顧問
プロフィール 福岡県出身。大気の炭酸ガス濃度上昇や温暖化など、今や地球は環境大変動の時代に入りましたが、その中でも健全で合理的な作物(食料)生産を行うための基礎として、イネや食用カンナを材料に研究を展開しています。主な著書に『地球環境時代に生きる農林業』(共著・筑波書房)、『作物学概論』(共著・八千代出版)など。
名前 中島 紀一
肩書き 茨城大学名誉教授・元日本有機農業学会会長
プロフィール 埼玉県出身。鯉渕学園教授などを経て2001年5月から茨城大学農学部教授、農場長、学部長などを歴任し2012年3月退職。著書は「食べものと農業はおカネだけでは測れない」(コモンズ)、「有機農業政策と農の再生」(コモンズ)、「有機農業の技術と考え方」(共著、コモンズ)など。21世紀の新しい農業のあり方としての有機農業について、農業技術論的、政策論的なビジョンを提起している。また、地元農家と共に自然共生型地域づくりのプロジェクトにも取り組むなど実践的な活動も幅広く行っている。
名前 小倉 信夫
肩書き 明治大学農学部教授・農学博士
プロフィール 寄生線虫の生理・生態および制御法の研究を行い、植物線虫学の教育と研究に携わっています。作物寄生線虫の安全・安心な制御法の開発や害虫に寄生する線虫を野菜栽培の大敵である根きり虫の防除に用いる研究を進めています。
名前 岡部 勝美
肩書き 明治大学黒川農場特任教授
プロフィール 東京都出身。施設園芸や育苗、養液栽培に関わる技術開発に携わってきました。現在は、閉鎖型苗生産システムと自然光利用型植物工場とを組み合わせた効率的な野菜生産システムを研究しています。おいしい野菜、珍しい野菜の栽培方法にも関心を持っています。
名前 高梨 雅人
肩書き
プロフィール 神奈川県三浦市出身。1985年に就農(三浦の伝統的露地栽培農家)、1992年より直売専業となり現在に至る。現在は約165アールの畑で年間約150種類の野菜を栽培。野菜流通の主流である量販店への定時定量納品に対してニッチな存在の直売所販売を続けて20年、その両者の違いの一つが品種の使い分けと考えている。農法としては、いわゆるJAS法で言う有機ではない。
名前 糸山 享
肩書き 明治大学農学部専任講師
プロフィール 安全・安心な農作物の生産を目指した新たな害虫防除技術の開発に従事しています。変わりゆく環境の中でも巧みに、そして、したたかに生き抜いている昆虫たち。彼らの姿に多くのことを学びながら、彼らと上手に付き合う方法を見つけ出す研究を進めていきたいと考えています。
名前 加藤 英八郎
肩書き 元明治大学農学部専任講師
プロフィール 大連生まれ、熊本育ちです。専門は発酵食品学。主に大豆発酵食品(味噌、納豆、テンペ)の研究に取り組んできました。長い歴史の中で、風味の異なる多種多様の味噌がありますが、製造方法には定型がみられます。今回は麹菌の酵素力を最大限に利用して、熟成期間が短いタイプの味噌をつくってみましょう。
名前 原田 勝夫
肩書き 明治大学黒川農場専任職員
プロフィール 山口県出身。農学部を卒業しIT業界に、12年前に農業の世界に復帰し、民間会社での農場経営などを経て2012年4月から現職。有機農業や自然農法に興味を持ち、黒川農場では有機圃場やホウレンソウの周年栽培温室を担当しています。講座では圃場実習を担当します。
資料を請求する

関連講座

質問する

↑ページの先頭へ

© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.