講座詳細情報
申し込み締切日:2013-04-12 / 文学 / 学内講座コード:13160006
神田神保町中華街 ―もう1つのチャイナタウン―
- 開催日
- 4月20日(土)、 4月27日(土)、 5月11日(土)、 5月18日(土)、 5月25日(土)、 6月 8日(土)、 6月15日(土)、 6月29日(土)、 7月13日(土)、 7月20日(土)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 15:30~17:00
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 20,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
日本におけるチャイナタウンといえば、横浜、神戸、長崎の3都市を多くの人は思い浮かべるでしょう。これらの町とは全く別の背景と発展過程を持つチャイナタウンが日本にはありました。日清戦争後、神田神保町は「チャイナタウン」と呼べるほど中国人留学生やその生活を支える人々がいました。その歴史を振り返り、また日本における華僑・華人社会の「もう1つの側面」に触れてみてください。なお、本講座は2011年度・明治大学創立130周年記念事業「神田・中華街プロジェクト」を基礎にしています。
【講義概要】
第1回 4月20日(土) 華僑・華人社会を見る眼
華僑・華人社会を理解する上で欠かすことができない基礎知識や世界でもっとも華僑・華人人口が集まっている東南アジアをはじめ、世界全体における華僑・華人社会を概観します。
第2回 4月27日(土) 日本における華僑・華人社会と神田神保町中華街
神田神保町中華街を考える上で、比較対象になるのは横浜・神戸・長崎などのチャイナタウンです。これらの住民や歴史上の成り立ちを概観し、戦後日本で最大規模の人口を抱えた千代田区の華僑社会の様子に触れます。
第3回 5月11日(土) 日本で形成されている中国料理と誤解
中国文化の1つである料理に焦点を当てます。日本で形成されている中国料理の常識と中国国内での一般的な料理とはかなりのずれがあるので、その誤解をさまざまな具体的な事例を交えて、お話します。
第4回 5月18日(土) 長い歴史から見た中国料理の移り変わり
第3回に引き続き、中国料理を扱います。長い歴史の背景や流れからみた中国料理と日本料理の関係、関わりを通して、どのように現在の料理に変わって来たかをお話します。
第5回 5月25日(土) 神田神保町の歩み(その1)
神田神保町が「大学の町」として成立し、その後「書籍の町」「古書の町」と発展してきた歴史的背景とその特徴に触れます。そこから、大学の町、そして中国人留学生の町へと変化していく様子が見えてくるでしょう。
第6回 6月 8日(土) 神田神保町(その2)
夏目漱石,田山花袋,石川啄木,永井龍男,そして周作人など日中の文学者の目から見た神田神保町の移り変わりについて考えます。
第7回 6月15日(土) 中国人留学生と神田神保町~明治大正期を中心に~
日清戦争の敗戦を大きなきっかけとして本格化した中国(清国)からの留学生。彼らは、何を目的として、どこで、何を学ぼうとしたのか、留学生交流と神田神保町の関わりを見ていきます。
第8回 6月29日(土) チャイナタウン比較試論
チャイナタウンは世界のさまざまな国に存在しています。また今日では、アフリカにも新たに誕生しつつあることも報告されています。世界全体を扱うことできませんので、神田神保町中華街の特徴について、日本の3大中華街のみならず、東南アジアのチャイナタウンと比較しながら。試論を提示してみたいと思います。
第9回 7月13日(土) 東京中華学校の歩み(仮)
1929年に「東京華僑学校」として設立され、戦争による中断を経験後、1946年以降に千代田区に東京中華学校として再建され、今日に至っています。東京都内唯一の中華学校で、創立以来、在日華僑子弟のための教育を旨としてきました。この学校の歴史を通じて、日本の華僑社会また神田中華街を見ていきます。
第10回 7月20日(土) 東京中華学校における教育ー「中国文化・伝統」の継承ー(仮)
日本の国籍法の改正に伴い、日本国籍の華僑子弟が大半を占めるようになり、近年、純日本人の子弟も増加傾向になります。又、平成14年より、高校卒業後、日本の大学受験資格が認められるようになったことなど、在日華僑学校をとりまく時代環境が大きく変化しております。日本における華僑子弟の学校としての東京中華学校。日本社会のなかにあって、大きく移りゆく社会の中で中国文化やその伝統をどのように教育の場で継承していくのか、という課題への取り組みに触れます。
日本におけるチャイナタウンといえば、横浜、神戸、長崎の3都市を多くの人は思い浮かべるでしょう。これらの町とは全く別の背景と発展過程を持つチャイナタウンが日本にはありました。日清戦争後、神田神保町は「チャイナタウン」と呼べるほど中国人留学生やその生活を支える人々がいました。その歴史を振り返り、また日本における華僑・華人社会の「もう1つの側面」に触れてみてください。なお、本講座は2011年度・明治大学創立130周年記念事業「神田・中華街プロジェクト」を基礎にしています。
【講義概要】
第1回 4月20日(土) 華僑・華人社会を見る眼
華僑・華人社会を理解する上で欠かすことができない基礎知識や世界でもっとも華僑・華人人口が集まっている東南アジアをはじめ、世界全体における華僑・華人社会を概観します。
第2回 4月27日(土) 日本における華僑・華人社会と神田神保町中華街
神田神保町中華街を考える上で、比較対象になるのは横浜・神戸・長崎などのチャイナタウンです。これらの住民や歴史上の成り立ちを概観し、戦後日本で最大規模の人口を抱えた千代田区の華僑社会の様子に触れます。
第3回 5月11日(土) 日本で形成されている中国料理と誤解
中国文化の1つである料理に焦点を当てます。日本で形成されている中国料理の常識と中国国内での一般的な料理とはかなりのずれがあるので、その誤解をさまざまな具体的な事例を交えて、お話します。
第4回 5月18日(土) 長い歴史から見た中国料理の移り変わり
第3回に引き続き、中国料理を扱います。長い歴史の背景や流れからみた中国料理と日本料理の関係、関わりを通して、どのように現在の料理に変わって来たかをお話します。
第5回 5月25日(土) 神田神保町の歩み(その1)
神田神保町が「大学の町」として成立し、その後「書籍の町」「古書の町」と発展してきた歴史的背景とその特徴に触れます。そこから、大学の町、そして中国人留学生の町へと変化していく様子が見えてくるでしょう。
第6回 6月 8日(土) 神田神保町(その2)
夏目漱石,田山花袋,石川啄木,永井龍男,そして周作人など日中の文学者の目から見た神田神保町の移り変わりについて考えます。
第7回 6月15日(土) 中国人留学生と神田神保町~明治大正期を中心に~
日清戦争の敗戦を大きなきっかけとして本格化した中国(清国)からの留学生。彼らは、何を目的として、どこで、何を学ぼうとしたのか、留学生交流と神田神保町の関わりを見ていきます。
第8回 6月29日(土) チャイナタウン比較試論
チャイナタウンは世界のさまざまな国に存在しています。また今日では、アフリカにも新たに誕生しつつあることも報告されています。世界全体を扱うことできませんので、神田神保町中華街の特徴について、日本の3大中華街のみならず、東南アジアのチャイナタウンと比較しながら。試論を提示してみたいと思います。
第9回 7月13日(土) 東京中華学校の歩み(仮)
1929年に「東京華僑学校」として設立され、戦争による中断を経験後、1946年以降に千代田区に東京中華学校として再建され、今日に至っています。東京都内唯一の中華学校で、創立以来、在日華僑子弟のための教育を旨としてきました。この学校の歴史を通じて、日本の華僑社会また神田中華街を見ていきます。
第10回 7月20日(土) 東京中華学校における教育ー「中国文化・伝統」の継承ー(仮)
日本の国籍法の改正に伴い、日本国籍の華僑子弟が大半を占めるようになり、近年、純日本人の子弟も増加傾向になります。又、平成14年より、高校卒業後、日本の大学受験資格が認められるようになったことなど、在日華僑学校をとりまく時代環境が大きく変化しております。日本における華僑子弟の学校としての東京中華学校。日本社会のなかにあって、大きく移りゆく社会の中で中国文化やその伝統をどのように教育の場で継承していくのか、という課題への取り組みに触れます。
備考
【講座をお薦めする方】
千代田区の歴史、華僑・華人社会、またチャイナタウンの歴史や文化に関心を持っている方にお勧めします。
【教材】
レジュメ資料
千代田区の歴史、華僑・華人社会、またチャイナタウンの歴史や文化に関心を持っている方にお勧めします。
【教材】
レジュメ資料
講師陣
名前 | 鳥居 高 |
---|---|
肩書き | 明治大学商学部教授、大学院・教養デザイン研究科担当 |
プロフィール | 東南アジアの政治経済と近現代史を専門にしています。地域的には、海に浮かぶイスラーム世界・島嶼部東南アジアです。 |
名前 | 高田 幸男 |
---|---|
肩書き | 明治大学文学部教授 |
プロフィール | 1961年生れ。1993年より明治大学史学理学科専任教員、2009年より現職。専門は中国近現代史、中国近代教育史、ならびに中国人日本留学史を中心とした近代東アジア教育交流史。 共著『明治大学小史-人物編』(2011年学文社)、共著『中華民国の憲政と独裁 1912~1949』(2011年慶応義塾大学出版会)、共編著『新史料からみる中国現代史』(2010年東方書店)、共著『現代中国の歴史-両岸三地100年のあゆみ-』(2008年東京大学出版会)など多数。 |
名前 | 傅 健興 |
---|---|
肩書き | 新世界菜館 代表、株式会社 健興通商 代表取締役、財団法人 寧波旅日同郷会 理事長 |
プロフィール | 1947年東京生まれ。東海大学工学部経営工業学科卒業後、料理人として有名料理店を回って修行し1974年家業の新世界菜館を継ぐ。数社の料理教室の講師をしながら、2007年東京大学教養学部主催EALAIテーマ講義「五感で学ぶ東アジアの伝統文化」の講師を務める。2010年遣唐使1300年を記念に奈良国立博物館にて開催された「大遣唐使展」を後援する等、中国料理の食文化を通じて、ソフトパワーとして交流を図っている。 |
名前 | 張 建国 |
---|---|
肩書き | 学校法人 東京中華学校理事会顧問 |
プロフィール | 1947年東京で中国浙江省の寧波出身の父と日本人の母の元に生まれました。父の意志を継ぎ、永年父が務めた東京中華学校の理事長を受け継ぎ、私も約12年間(1987~99)、同校の理事長も務めましたし、教鞭もとっておりました。また、在日華僑社会において様々な職務を担当し、1993年から96年の3年間、在日華僑の代表として、中華民国(台湾)の国会議員である立法委員を務めました。 |
名前 | 鹿島 茂 |
---|---|
肩書き | 明治大学国際日本学部教授 |
プロフィール | 19世紀フランスを専門とし、バルザック、ゾラ、ユーゴーらを題材にしたエッセイで知られるが、その他にも幅広い分野での評論活動を行っている。古書マニア(19世紀フランスの希覯書が主な対象)としても有名で、猫好きでもある。 |