講座詳細情報
申し込み締切日:2013-05-23 / 文学 / 学内講座コード:13160004
狩りと漁の考古学 第52回明治大学博物館公開講座「考古学ゼミナール」
- 開催日
- 5月31日(金)、 6月 7日(金)、 6月14日(金)、 6月21日(金)、 6月28日(金)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 18:00~20:00
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 5,500円
- 定員
- 100
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
長らく人間の生業の主体であった狩りと漁は、道具と加工痕が残る動物や魚の骨からその実態を推測することができます。縄文時代に形成される貝塚は、膨大な生業の情報を内包しています。一方で、稲作の広がりとともに弥生・古墳時代になると狩りは目立たない存在になっていきますが、銅鐸絵画や埴輪の世界などまつりの場で表現されることで、稲作に生業の主役を奪われたはずの狩りが、人々にとって重要な位置づけであったことがわかります。今回の講座では、近年の研究で明らかになってきた、日本列島に生きた人々を支えた「狩りと漁」の実像とその変遷を探ります。
【講義概要】
第1回 5月31日(金) 石器から見た旧石器時代の狩り
第2回 6月 7日(金) 旧石器時代,縄文時代の狩猟活動をいかに読み解くか
第3回 6月14日(金) 貝・骨から見た縄文時代の狩りと漁
第4回 6月21日(金) 弥生時代の狩猟と動物利用
第5回 6月28日(金) 漁具・漁撈からみた古墳時代の海と王権
長らく人間の生業の主体であった狩りと漁は、道具と加工痕が残る動物や魚の骨からその実態を推測することができます。縄文時代に形成される貝塚は、膨大な生業の情報を内包しています。一方で、稲作の広がりとともに弥生・古墳時代になると狩りは目立たない存在になっていきますが、銅鐸絵画や埴輪の世界などまつりの場で表現されることで、稲作に生業の主役を奪われたはずの狩りが、人々にとって重要な位置づけであったことがわかります。今回の講座では、近年の研究で明らかになってきた、日本列島に生きた人々を支えた「狩りと漁」の実像とその変遷を探ります。
【講義概要】
第1回 5月31日(金) 石器から見た旧石器時代の狩り
第2回 6月 7日(金) 旧石器時代,縄文時代の狩猟活動をいかに読み解くか
第3回 6月14日(金) 貝・骨から見た縄文時代の狩りと漁
第4回 6月21日(金) 弥生時代の狩猟と動物利用
第5回 6月28日(金) 漁具・漁撈からみた古墳時代の海と王権
備考
【講座をお薦めする方】
考古学・生活史に興味のある方
【教材】
レジュメ資料
考古学・生活史に興味のある方
【教材】
レジュメ資料
講師陣
名前 | 島田 和高 |
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肩書き | 明治大学博物館学芸員 |
プロフィール | 1970年生まれ。明治大学大学院博士後期課程中退。専門は旧石器時代の考古学。主な著書・論文に「黒耀石利用のパイオニア期と日本列島人類文化の起源」『駿台史学』135号(2009年)、明治大学博物館特別展図録「氷河時代の山をひらき、海をわたる―日本列島人類文化のパイオニア期」明治大学博物館(2008年)他。2012年度明治大学博物館特別展「氷河時代のヒト・環境・文化」企画・制作担当学芸員。現在は、石器時代の黒曜石資源開発史や日本列島における現代人の定着に関する考古学的研究を推進。 |
名前 | 忽那 敬三 |
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肩書き | 明治大学博物館学芸員 |
プロフィール | 1975年静岡生まれ。大阪大学大学院博士課程前期修了。岡山大学埋蔵文化財調査研究センター助手を経て現職(考古部門担当)。埋葬に関わる遺物や遺跡から、弥生・古墳時代の家族や祭祀のありかたを復元する研究に取り組む。主な著作に、「ガウランドが見た古墳と明治期の日本」(『古代学研究』196,2012)、「弥生人のライフプロセス」(同成社『弥生時代の考古学』9,2011)、『王の埴輪-玉里舟塚古墳の埴輪群-』(2010)など。 |
名前 | 山田 しょう |
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肩書き | 加速器分析研究所 |
プロフィール | 1959年仙台市生まれ。専門は石器の使用痕分析。現在は放射性炭素年代測定の会社に勤務。主な著作に、「石器の機能から見た旧石器時代の生活」(『旧石器研究』4, 2008)、「石器の機能研究」(『ゼミナール旧石器考古学』:32-49、同成社2007)、「石器の破壊力学」(『旧石器考古学』38・39, 1989 共著)、「 石器使用痕の形成過程」(『考古学と自然科学』19, 1986) |
名前 | 藤山 龍造 |
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肩書き | 明治大学文学部・専任講師 |
プロフィール | 1977年生まれ。慶應義塾大学大学院・文学研究科を単位取得退学。日本学術振興会・特別研究員(PD),慶應義塾大学・文化財調査室を経て,2011年より現職。博士(史学)。日本列島の旧石器時代(先土器時代)と縄文時代を専門にするが,同時に考古学的な方法の領域横断的な可能性に強い関心を抱いている。主な著書に『環境変化と縄文社会の幕開け』(雄山閣,2009年)など。 |
名前 | 黒沢 浩 |
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肩書き | 南山大学人文学部教授 |
プロフィール | 1961年東京生まれ。専門は考古学と博物館学。考古学では、弥生時代を中心とした土器・青銅器・墓制の研究と、東南アジアの先史時代および民族考古学的調査を行う。主な著作に、「中部の弥生青銅器・概論」『中部の弥生時代研究』(中部の弥生時代研究刊行委員会)、「縄文/弥生考」『縄文/弥生移行期の社会論』(伊勢湾岸弥生社会シンポジウムプロジェクト)、「弥生集落からみた青銅器製作の動向」『月刊考古学ジャーナル』No.631、「ハイヌウェレ型神話と縄文土偶――考古学における解釈の問題――」『アジア遊学』(勉誠出版)など。 |
名前 | 樋泉 岳二 |
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肩書き | 早稲田大学講師(日本先史文化研究所研究推進員) |
プロフィール | 遺跡から発見される動物遺存体(貝殻や骨類など)は、道具や施設からだけではわからない、当時の人々のくらしを知るための重要な資料である。現在はその中でも二枚貝の成長線分析から、貝の採集季節を分析し、地域や時代に適応した生業活動の多様性を解明する研究を進めている。専門は動物考古学。 |
名前 | 魚津 知克 |
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肩書き | 大手前大学史学研究所主任 |
プロフィール | 1971年東京都生まれ。専門は、古墳時代における農・工・漁の生業と生産。古代アジア海域の生業・生産と長距離交易にも関心をもちはじめている。演題に関連する著作は、「漁具と漁業生産」(『古墳時代の考古学』第5巻 同成社2012)、「鉄製生産用具からみた古墳のはじまり」(『菟原II』 同刊行会2012)、「古墳時代社会における鉄製漁具副葬の意義」(『遠古登攀』 同刊行会2010)。 |