講座詳細情報
申し込み締切日:2013-05-03 / 文学 / 学内講座コード:13120056
都市空間を歩く ー近代日本文学と東京ー
- 開催日
- 5月11日(土)、 5月18日(土)、 5月25日(土)、 6月 1日(土)、 6月 8日(土)、 6月15日(土)、 6月22日(土)、 6月29日(土)、 7月 6日(土)
- 講座回数
- 9回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 23,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。
この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直したいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。
第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと14年目、また新たなスタートです。馴れることなく、さらにを求めたいと思います。
今回、栗原先生はお休みです。替わって松下先生にご担当いただきます。
【特記事項】
フィールドワークに関わる費用は別途実費
【講義概要】
第1回 5月11日(土) 東京駅と丸の内周辺―松本清張「点と線」・江戸川乱歩「目羅博士」(1)
戦後の社会派ミステリーを生み出した松本清張の代表作「点と線」(1958年)を、トリックの舞台である東京駅に注目しながら考察します。作品は新潮文庫等にありますので各自ご用意ください。
第2回 5月18日(土) 東京駅と丸の内周辺―松本清張「点と線」・江戸川乱歩「目羅博士」(2)フィールドワーク
赤れんがの駅舎が復元された東京駅と丸の内周辺を探訪します。
第3回 5月25日(土) 東京駅と丸の内周辺―松本清張「点と線」・江戸川乱歩「目羅博士」(3)
日本初のオフィス街である丸の内の歴史を振り返りながら、江戸川乱歩のミステリー作品「目羅博士」(1931年)を考察します。作品本文は『江戸川乱歩短篇集』(岩波文庫)等に収められていますので、各自ご用意ください。
第4回 6月 1日(土) 表象された武蔵野―-独歩・蘆花・佐藤春夫(1)
いくたびか武蔵野の文学を読み、歩いてきました。今回は独歩「武蔵野」を核として、近代文学に表象された武蔵野を総論的にまとめてみたいと思います。第1回は独歩「武蔵野」。テキストは各種文庫にありますので各自ご用意ください。
第5回 6月 8日(土) 表象された武蔵野―-独歩・蘆花・佐藤春夫(2)フィールドワーク
「武蔵野」や「欺かざるの記」の小金井公園周辺を歩きます。
第6回 6月15日(土) 表象された武蔵野―-独歩・蘆花・佐藤春夫(3)
蘆花「みみずのたはこと」、春夫「田園の憂鬱」、大岡昇平「武蔵野夫人」など、描かれた武蔵野を概括的に考察したいと思います。
第7回 6月22日(土) 泉鏡花(土)「政談十二社」の西新宿(1)
明治34年(1901年)に発表された泉鏡花の「政談十二社」を講読します。十二社(じゅうにそう)とは町名で、今の西新宿の一部。物語の主人公は裁判官。この地を舞台に、はたして、どんな話が展開するのでしょうか。作品本文は種村季弘編『泉鏡花集成』2(ちくま文庫、1996年)に収められていますので、各自ご用意ください。
第8回 6月29日(土) 泉鏡花「政談十二社」の西新宿(2)フィールドワーク
古地図を片手に、かつての十二社界隈を探訪します。
第9回 7月 6日(土) 泉鏡花「政談十二社」の西新宿(3)
作品本文の講読とフィールドワークの成果とをふまえ、この作品に描かれた「十二社」を都市空間の視点から考察します。
文学テキストたちは東京を舞台に様々な文学空間を形成してきました。
この講座では行為・心理・プロットという枠からではなく、都市空間や都市文化を切り口として文学テキストを見直したいと思います。「読むこと」と「歩くこと」を重ね合わせながら、文庫本を抱えて町に出てみませんか。
第一線の研究者という贅沢な案内付きで。育ち、育てられ、気が付くと14年目、また新たなスタートです。馴れることなく、さらにを求めたいと思います。
今回、栗原先生はお休みです。替わって松下先生にご担当いただきます。
【特記事項】
フィールドワークに関わる費用は別途実費
【講義概要】
第1回 5月11日(土) 東京駅と丸の内周辺―松本清張「点と線」・江戸川乱歩「目羅博士」(1)
戦後の社会派ミステリーを生み出した松本清張の代表作「点と線」(1958年)を、トリックの舞台である東京駅に注目しながら考察します。作品は新潮文庫等にありますので各自ご用意ください。
第2回 5月18日(土) 東京駅と丸の内周辺―松本清張「点と線」・江戸川乱歩「目羅博士」(2)フィールドワーク
赤れんがの駅舎が復元された東京駅と丸の内周辺を探訪します。
第3回 5月25日(土) 東京駅と丸の内周辺―松本清張「点と線」・江戸川乱歩「目羅博士」(3)
日本初のオフィス街である丸の内の歴史を振り返りながら、江戸川乱歩のミステリー作品「目羅博士」(1931年)を考察します。作品本文は『江戸川乱歩短篇集』(岩波文庫)等に収められていますので、各自ご用意ください。
第4回 6月 1日(土) 表象された武蔵野―-独歩・蘆花・佐藤春夫(1)
いくたびか武蔵野の文学を読み、歩いてきました。今回は独歩「武蔵野」を核として、近代文学に表象された武蔵野を総論的にまとめてみたいと思います。第1回は独歩「武蔵野」。テキストは各種文庫にありますので各自ご用意ください。
第5回 6月 8日(土) 表象された武蔵野―-独歩・蘆花・佐藤春夫(2)フィールドワーク
「武蔵野」や「欺かざるの記」の小金井公園周辺を歩きます。
第6回 6月15日(土) 表象された武蔵野―-独歩・蘆花・佐藤春夫(3)
蘆花「みみずのたはこと」、春夫「田園の憂鬱」、大岡昇平「武蔵野夫人」など、描かれた武蔵野を概括的に考察したいと思います。
第7回 6月22日(土) 泉鏡花(土)「政談十二社」の西新宿(1)
明治34年(1901年)に発表された泉鏡花の「政談十二社」を講読します。十二社(じゅうにそう)とは町名で、今の西新宿の一部。物語の主人公は裁判官。この地を舞台に、はたして、どんな話が展開するのでしょうか。作品本文は種村季弘編『泉鏡花集成』2(ちくま文庫、1996年)に収められていますので、各自ご用意ください。
第8回 6月29日(土) 泉鏡花「政談十二社」の西新宿(2)フィールドワーク
古地図を片手に、かつての十二社界隈を探訪します。
第9回 7月 6日(土) 泉鏡花「政談十二社」の西新宿(3)
作品本文の講読とフィールドワークの成果とをふまえ、この作品に描かれた「十二社」を都市空間の視点から考察します。
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 佐藤 義雄 |
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肩書き | コーディネータ・明治大学文学部教授 |
プロフィール | 1948年長野県生まれ。東京教育大学大学院修了。都市・都市文化と文学の交錯を視座にして日本近代文学の読み換えを行っている。編著にこの講座の成果をまとめた『都市空間を歩く』(第1輯・第2輯、リバティアカデミーブックレット)などがある。近刊に『文学の風景 都市の風景』(蒼丘書林)がある。 |
名前 | 長沼 秀明 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 1962年札幌市生まれ。明治大学大学院修了。専門は近代日本の歴史。鹿鳴館時代の条約改正史を中央の政治・外交のみならず、地方・文化・風俗等の幅広い視点から研究することを課題とする。リバティアカデミーブックレット『都市空間を歩く』、同第二輯では、共著者の一人として、定評ある本講座を紹介している。 |
名前 | 松下 浩幸 |
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肩書き | 明治大学農学部教授 |
プロフィール | 1960年大阪府出身。明治大学大学院修了。日本近代文学専攻。〈都市〉〈独身者〉〈ジェンダー〉をキーワードに、近代化と文学表象の関係を考察している。著書に『夏目漱石-Xなる人生-』共著書に『異文化体験としての大都市―ロンドンそして東京』『モダニズム・コレクション叢書 サラリーマン』などがある。 |