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講座詳細情報

申し込み締切日:2013-04-29 / 文学 / 学内講座コード:13120048

『遠野物語』を読む

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
5月 7日(火)、 5月21日(火)、 6月 4日(火)、 6月18日(火)、 7月 2日(火)
講座回数
5回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
11,000円
定員
30
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
「願はくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ」とその序文で高らかに宣言されたそのままに、今なお私たちを感銘させてやまない『遠野物語』。
その民俗学の記念碑的書物である『遠野物語』をテキストに取り上げ、遠野の民俗、風習、習慣などについて考えます。初回と最終回は物語の全体像について講述し、それ以外の三回はテーマごとにテキストを読み進め、時に他地域や他作品との比較を行いながら、『遠野物語』の世界を明らかにしたいと思います。神話と物語の間に成り立つその世界象を知ることは、東北文化の再認識にも繋がることでしょう。

【講義概要】
第1回 5月 7日(火) 『遠野物語』と異界
物語に描かれた異界と現実の距離は意外に近い。というより現実がたえず異界に侵されています。そのような世界を分析します。

第2回 5月21日(火) 『遠野物語』を読む4-事件と予兆(第9~13話)
嫁姑の軋轢が一人の男を狂わせ、母殺しへと導くように、狂気は日々の暮らしのすぐ隣に転がっていました。

第3回 6月 4日(火) 『遠野物語』を読む5-家の守り神(第14~17話)
遠野の家々は、オクナイサマやオシラサマ、コンセイサマという家神に守られていました。

第4回 6月18日(火) 『遠野物語』を読む6-家の盛衰(第18~21話)
ある富豪の盛衰はザシキワラシによって説明され、そのようなものとして富は考えられていました。

第5回 7月 2日(火) 『遠野物語』と根源にあるもの
「遠野物語」第11話に、嫁と姑の仲が悪いのを苦にした息子が、母親(つまり姑)を殺すという話があります。この挿話に凝縮されているものこそ「日本の悲劇」にほかなりません。その根源に目をすえて、「遠野」から「日本」を見てみようと思います。

備考

【教材】
『遠野物語』柳田国男(角川文庫)
※事前にご購入下さい。

講師陣

名前 永藤 靖
肩書き 元明治大学文学部教授
プロフィール 明治大学卒業。博士(文学)。著書に『古代日本文学と時間意識』(未来社)、『時間の思想』(教育社)、『中世日本文学と時間意識』(未来社)、『風土記の世界と日本の古代』(大和書房)、『古代説話の変容』(勉誠社)、『日本霊異記の新研究』(新典社)、『琉球神話と古代ヤマト文学』(三弥井書店)、『古代仏教説話の方法』(三弥井書店)、『日本神話と風土記の時空』(三弥井書店)など。
名前 堂野前 彰子
肩書き 明治大学兼任講師
プロフィール 明治大学大学院修了。博士(文学)。専攻は日本古代文学。記紀万葉、風土記における「性」及び「交易」についての研究を行う一方、琉球研究の一環として『遺老説伝』の注釈作業に携わる。主な論文に、『神話としての「一夜孕み」』、『移動する神と人』、『歌語としての「奥妻」-越中の家持-』、『「遺老説伝」と貨幣』などがある。
名前 立野 正裕
肩書き 明治大学文学部教授
プロフィール 1947年生まれ。岩手県立遠野高校卒業後、明治大学文学部に入学。同大学院修士課程文学研究科を終了後、文学部教員として英米文学と西洋文化史を研究。反戦の思想に立ち、今日の芸術と文学の非暴力探求の可能性を研究している。また「道の精神史」の実践として主に西欧への旅を重ねる。
主要著書に『精神のたたかい――非暴力主義の思想と文学』『黄金の枝を求めて――ヨーロッパ思索の旅』『世界文学の扉をひらく』(全十巻、現在三巻まで刊行中)などがある(すべてスペース伽耶刊)。
近刊予定として『光の記憶を探して――続ヨーロッパ思索の旅』(仮題)と『日本文学の扉をひらく』(第一巻)がある。
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