講座詳細情報
申し込み締切日:2013-04-19 / 文学 / 学内講座コード:13120034
都市住宅 江戸~東京:都市と文化
- 開催日
- 4月27日(土)、 5月11日(土)、 5月25日(土)、 6月 8日(土)、 6月22日(土)、 7月 6日(土)、 9月28日(土)、10月12日(土)、10月26日(土)、11月 9日(土)、11月30日(土)、12月 7日(土)
- 講座回数
- 12回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 30,000円
- 定員
- 40
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
巨大都市東京を、豊でゆとりのある暮らしの場とするために、一つの手がかりとして、江戸以来の伝統文化の見直しがある。しかし、現在、江戸270年と明治大正昭和の70年が創りだした江戸・東京の文化は、グローバルな文化の波に呑み込まれ、日常の暮らしの中では薄れつつある。
これまでの東京の街づくりは、経済的合理性が優越して進められて来たが、このところ安全や安心に対する見直しが現実化しつつある。それらの達成が進められる一方、それらと並ぶ価値として、文化・芸術が、豊かさを担うものとして求められるのではないだろうか。
前期テーマ「江戸の住宅」(第1回~第6回)
江戸の街は江戸城城下町として計画的に造られた。しかし、時代の変遷と共に当初想定された規模より、拡大することを余儀なくされ、大震災、空襲という二つの試練を超えて、東京の都市計画へとつながってきた。しかし250年余りの間、多くの町民達の暮らしの場であった下町も長屋も、基本的には変化はなかった。その中で形成された下町の暮らしの文化は、それぞれの時代に於いて貧しいながらもゆとりのあるものであった。豊かでありながらゆとりの少ない東京の暮らしを、より豊かにするために、江戸の下町や長屋の暮らしから学べるものがあるのではないだろうか。
後期テーマ「東京の住宅」(第7回~第12回)
江戸から東京への移行は政治社会においては大きな変革があった。しかし下町の庶民の暮らしや住まいの変化は緩やかなものであった。社会経済の変化に対応して武家社会に置き換わった山手の市民は、欧化の影響を受けた新しい都市生活をつくりだしていった。緩やかの変化を急激に転換したのは、関東大震災であり、東京大空襲であり、そして、その事後対応であった。その背景には、東京の大都市化、経済産業の躍進、それらに対応した都市建築政策の変化があった。その中で市民の住宅も、市民の文化の変化とともに大きな変化を遂げ、現在に至っている。
【特記事項】
フィールドワークに関する費用は別途実費
【フィールドワーク(自由参加)】
・6/1(土):「江戸東京博物館小金井建物園見学」(自由参加)
・11/16(土):「谷根千ウオーク」(自由参加)
【講義概要】
第1回 4月27日(土) 江戸の町づくり
四神相応、「の」の字を書く、町割り、五街道、水道、大火
第2回 5月11日(土) 日本庶民住宅小史
竪穴住居、吉野ケ里遺跡、農家、曲り家、合掌造、町家
第3回 5月25日(土) 公家・武家住宅小史
寺院建築、寝殿造、主殿造、武家造・書院造、数寄屋造
第4回 6月 8日(土) 江戸の裏長屋
町割り、木戸、四方長屋、表長屋、割長屋、棟割長屋、焼家
第5回 6月22日(土) 江戸の表店
大店、小店、店商い、塗家、蔵造、市場、蔵屋敷、越後屋
第6回 7月 6日(土) 江戸の武家屋敷
上屋敷、下屋敷、大名屋敷、旗本屋敷、御家人屋敷、組長屋
第7回 9月28日(土) 東京の都市計画
市区改正条例、都市計画法、震災復興計画、戦災復興計画
第8回 10月12日(土) 漱石/猫の住宅
欧米文化、山手形成、和洋折衷住宅、中流住宅、文化住宅
第9回 10月26日(土) 東京の邸宅
岩崎邸、古河庭園、竹田宮邸、庭園美術館、赤坂離宮、李王家邸
第10回 11月 9日(土) 震災復興住宅
耐震耐火建築、同潤会アパート;中之郷、青山、代官山、大塚女子
第11回 11月30日(土) 東京の文化住宅
借地・借家法、住宅改良会、目白文化村、田園調布、中廊下プラン
第12回 12月 7日(土) 東京の戦災復興住宅
戦災復興院、炭坑住宅、住宅公団、住宅団地、建売住宅
巨大都市東京を、豊でゆとりのある暮らしの場とするために、一つの手がかりとして、江戸以来の伝統文化の見直しがある。しかし、現在、江戸270年と明治大正昭和の70年が創りだした江戸・東京の文化は、グローバルな文化の波に呑み込まれ、日常の暮らしの中では薄れつつある。
これまでの東京の街づくりは、経済的合理性が優越して進められて来たが、このところ安全や安心に対する見直しが現実化しつつある。それらの達成が進められる一方、それらと並ぶ価値として、文化・芸術が、豊かさを担うものとして求められるのではないだろうか。
前期テーマ「江戸の住宅」(第1回~第6回)
江戸の街は江戸城城下町として計画的に造られた。しかし、時代の変遷と共に当初想定された規模より、拡大することを余儀なくされ、大震災、空襲という二つの試練を超えて、東京の都市計画へとつながってきた。しかし250年余りの間、多くの町民達の暮らしの場であった下町も長屋も、基本的には変化はなかった。その中で形成された下町の暮らしの文化は、それぞれの時代に於いて貧しいながらもゆとりのあるものであった。豊かでありながらゆとりの少ない東京の暮らしを、より豊かにするために、江戸の下町や長屋の暮らしから学べるものがあるのではないだろうか。
後期テーマ「東京の住宅」(第7回~第12回)
江戸から東京への移行は政治社会においては大きな変革があった。しかし下町の庶民の暮らしや住まいの変化は緩やかなものであった。社会経済の変化に対応して武家社会に置き換わった山手の市民は、欧化の影響を受けた新しい都市生活をつくりだしていった。緩やかの変化を急激に転換したのは、関東大震災であり、東京大空襲であり、そして、その事後対応であった。その背景には、東京の大都市化、経済産業の躍進、それらに対応した都市建築政策の変化があった。その中で市民の住宅も、市民の文化の変化とともに大きな変化を遂げ、現在に至っている。
【特記事項】
フィールドワークに関する費用は別途実費
【フィールドワーク(自由参加)】
・6/1(土):「江戸東京博物館小金井建物園見学」(自由参加)
・11/16(土):「谷根千ウオーク」(自由参加)
【講義概要】
第1回 4月27日(土) 江戸の町づくり
四神相応、「の」の字を書く、町割り、五街道、水道、大火
第2回 5月11日(土) 日本庶民住宅小史
竪穴住居、吉野ケ里遺跡、農家、曲り家、合掌造、町家
第3回 5月25日(土) 公家・武家住宅小史
寺院建築、寝殿造、主殿造、武家造・書院造、数寄屋造
第4回 6月 8日(土) 江戸の裏長屋
町割り、木戸、四方長屋、表長屋、割長屋、棟割長屋、焼家
第5回 6月22日(土) 江戸の表店
大店、小店、店商い、塗家、蔵造、市場、蔵屋敷、越後屋
第6回 7月 6日(土) 江戸の武家屋敷
上屋敷、下屋敷、大名屋敷、旗本屋敷、御家人屋敷、組長屋
第7回 9月28日(土) 東京の都市計画
市区改正条例、都市計画法、震災復興計画、戦災復興計画
第8回 10月12日(土) 漱石/猫の住宅
欧米文化、山手形成、和洋折衷住宅、中流住宅、文化住宅
第9回 10月26日(土) 東京の邸宅
岩崎邸、古河庭園、竹田宮邸、庭園美術館、赤坂離宮、李王家邸
第10回 11月 9日(土) 震災復興住宅
耐震耐火建築、同潤会アパート;中之郷、青山、代官山、大塚女子
第11回 11月30日(土) 東京の文化住宅
借地・借家法、住宅改良会、目白文化村、田園調布、中廊下プラン
第12回 12月 7日(土) 東京の戦災復興住宅
戦災復興院、炭坑住宅、住宅公団、住宅団地、建売住宅
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 加藤 隆 |
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肩書き | 元明治大学理工学部教授・東京建築塾塾頭 |
プロフィール | 1935年、東京生まれ。1963年、東京大学大学院建築学専門課程修了。工学博士。1961年、オリンピック東京大会組織委員会事務局嘱託。1965年、明治大学工学部建築学科専任講師。2005年、東京建築塾塾頭に就任。専門領域は、都市施設計画論、あそび場論、江戸東京学、都市設計、建築設計。 |