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講座詳細情報

申し込み締切日:2013-05-13 / 文学 / 学内講座コード:13120032

じっくり学ぶ 幕末から明治期の政治と社会 ―幕末編―

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
5月21日(火)、 5月28日(火)、 6月 4日(火)、 6月11日(火)、 6月18日(火)、 6月25日(火)、 7月 2日(火)、 7月 9日(火)
講座回数
8回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
17,000円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
幕末から明治期の政治と社会をじっくり考えていきたいと思います。講座はその1、その2と別れます。幕末から明治期、それは激動の時代でした。西欧の外圧と国内の社会不安のなか、江戸幕府が倒壊し、アジアで最初の国民国家が生まれました。そして明治政府は、憲法と議会政治を取り入れ、日清・日露戦争の後、朝鮮を植民地として帝国化していきました。
この時期の政治史をもっとも短く語ると、以上となります。これでは面白くありません。その間の社会の動きを具体的に見ていきましょう。
本講座(その1)では、8回にわたり、幕藩制社会はなぜ、どのようにして崩壊していったのかという点を理解していきたいと思います。18世紀後半、天明期(田沼時代)から、社会は徐々に変容していきました。この時期を考えるキーワードは「私慾」です。そして、19世紀を見据えるキーワードは「内憂外患」です。国内の社会不安と、西欧列強の日本接近、この2つの問題を中心にして、19世紀の社会の変容を見ていきましょう。その際、日本近世史研究の最新の研究成果や、わたくしが所属する明治大学情報コミュニケーション学部の学際的視座も取り入れていきたいと考えています。

【講義概要】
第1回 5月21日(火) 天明期・寛政期 田沼政治と寛政改革でひろがる経済格差
公儀支配の大きな変化がこの時期です。民間社会が大きく変容していく様を見ていきます。

第2回 5月28日(火) 文化・文政期 インフレの発生と地方格差のひろがり
インフレ状況のなか、特産物生産をもたない地方農村は見捨てられていきました。その様相を確認していきます。

第3回 6月 4日(火) 天保期(1) 治安の悪化する関東地域
富裕な地域に博徒集団が生まれました。おなじみの国定忠治・笹川繁蔵たちの跳梁跋扈です。かれらの具体的活動から社会の変容を考察します。

第4回 6月11日(火) 天保期(2) 百姓一揆の変質と暴力化する社会
天保飢饉のさなか、江戸時代の百姓一揆が大きく変容し、暴力化していきます。この意味とその影響を考えます。

第5回 6月18日(火) 嘉永~安政期 深まる対外危機
ロシア・イギリスからアメリカへ、対外危機の対象と意味が変化していきます。この政治的影響の問題を考察します。

第6回 6月25日(火) 文久期 新選組の誕生
なぜ、多摩地域で新選組が生まれたのでしょうか。深刻化する治安の悪化との関連から考えていきます。

第7回 7月 2日(火) 元治~慶応期(1) 天狗党の登場と戦場となる関東地域
水戸藩から尊王攘夷思想が生まれ、天狗党という集団が形成され、関東は争乱状態となりました。天狗党の社会的意味を探ります。

第8回 7月 9日(火) 元治~慶応期(2) 社会不安と世直し騒動の広がり
いよいよ慶応期です。関東地域を中心に世直し騒動という切り口から、混乱する社会状況を見ていきます。

備考

【教材】
レジュメ資料
参考文献:須田努『幕末の世直し』吉川弘文館、2010年
須田努編『逸脱する百姓』東京堂出版、2010年

講師陣

名前 須田 努
肩書き 明治大学情報コミュニケーション学部教授
プロフィール 1959年、群馬県高崎市生まれ。専門は日本近世・近代の社会文化史・異文化コミュニケーション史です。現在の研究課題は、社会文化史の観点からは、幕末から明治初年における大衆芸能と社会との関係、異文化コミュニケーション史の視点からは、薩摩の朝鮮人陶工の村や、吉田松陰に見る征韓論形成の問題などです。朝鮮・中国との関係から日本近世・近代史を考察したいと考えています。
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