検索:

トップ > 講座詳細


講座詳細情報

申し込み締切日:2012-09-20 / 文学 / 学内講座コード:12220045

平家物語とその時代― 巻三、巻四を読む

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
9月28日(金)、10月 5日(金)、10月12日(金)、10月19日(金)、10月26日(金)、11月 2日(金)、11月 9日(金)、11月16日(金)、11月30日(金)、12月 7日(金)
講座回数
10回
時間
18:30~20:00
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
22,000円
定員
30
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

関連講座

講座詳細

【講座趣旨】
『平家物語』には「木曾最期」や「那須与一」など、多くの名場面があります。また、「祇園精舎の鐘の声」で始まる冒頭の一節も有名です。ただ、『平家物語』のことは知っていても、原文は難しそうだと敬遠してきた人は多いかもしれません。この講座では、『平家物語』のいくつかの場面を取り上げ、順に読み進めます。その際、物語を生みだし、受け継いできた時代状況に目をくばり、物語世界の奥行きを実感したいと思います。初めて読む方はもちろん、より深く物語を味わいたい方も歓迎です。今回は全十二巻のうち、巻三と巻四を読みます。

【講義概要】
第1回 9月28日(金) 巻三「赦文」――後白河院と崇徳院
高倉天皇の子を懐妊した清盛の娘徳子。保元の乱から続く後白河院と崇徳院の関係を踏まえながら進む、物語の本文を読み解きます。

第2回 10月 5日(金) 巻三「大塔建立」――皇子誕生をめぐる光と影
誕生した皇子(のちの安徳天皇)に伴う、平家一門の将来と関わる暗い影。物語はそれをどのように語るのかに注目します。

第3回 10月12日(金) 巻三「僧都死去」――人の思い歎きと平家の未来
鬼界が島に一人取り残された俊寛が死去する場面を読みます。彼はどのような思いで死んでいったのでしょうか。

第4回 10月19日(金) 巻三「医師問答」――重盛の死
平家の将来を背負って立つはずであった平重盛が亡くなる場面を読みます。享年四十三、人々に惜しまれながらの死でした。

第5回 10月26日(金) 巻三「行隆沙汰」――治承三年のクーデターの諸相
当初「治承三年のクーデター」は清盛の「いかり」によって起こされたと語られます。さらに物語は、清盛の心の「天魔」を明かしていきます。清盛の「悪行」を「顕」「冥」双方の世界から語る物語に注目します。

第6回 11月 2日(金) 巻四「厳島御幸」――高倉天皇の歎きと皇位継承
後白河院幽閉によって歎きに沈む高倉天皇をよそに、「よろづ思ふままなる」清盛は皇位継承を推し進めます。こうしたなか、高倉院の厳島参詣を綴ることにより、その存在感を示していく物語の方法に注目します。

第7回 11月 9日(金) 巻四「源氏揃」――源氏の庶流を考える
以仁王の令旨に承け、都をはじめ諸国にいた源氏一門の武士たちが反平家に立ち上がります。この挙兵に至るまで、一門庶流の武士たちがそれぞれどのような歴史を負ってきたのか振り返りながら読み進めます。

第8回 11月16日(金) 巻四「山門牒状」―寺社勢力の動き
以仁王と源頼政が打倒平家の兵を挙げた時、寺社勢力はどう反応したでしょうか。巨大な武力を誇った寺社の動きを見ていきます。

第9回 11月30日(金) 巻四「宮御最期」―以仁王と頼政の最期
物語が描く最初の本格的な戦闘場面である「橋合戦」を読みます。以仁王・頼政が敗れるまでの流れを辿ります。

第10回 12月 7日(金) 巻四「三井寺炎上」―滅び行く仏法
以仁王の乱の後、巻四の最終章段「三井寺炎上」までを読みます。巻四の最後、活気に溢れていた三井寺が炎上する光景は印象的です。

備考

【教材】
レジュメ資料

講師陣

名前 牧野 淳司
肩書き 明治大学文学部准教授
プロフィール 名古屋大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。専門は日本中世文学、平家物語と寺院資料の研究。業績として、『延慶本平家物語全注釈(巻一~巻五)』(共著 汲古書院)、『真福寺善本叢刊 東大寺本末相論史料』(共著 臨川書店)などがある。
名前 鈴木 彰
肩書き 明治大学政治経済学部准教授
プロフィール 早稲田大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。専門は日本中世文学、軍記物語。著書に『平家物語の展開と中世社会』(汲古書院)、『平家物語を知る事典』(共著 東京堂出版)、『木曾義仲のすべて』(共著 新人物往来社)、『図説平家物語』『図説平清盛』(共著 河出書房新社)などがある。
名前 久保 勇
肩書き 千葉大学大学院人文社会科学研究科助教
プロフィール 千葉大学大学院博士後期過程修了。博士(文学)。専門は日本古典文学、軍記物語を軸とした研究。業績として『校訂延慶本平家物語(11)』(共著 汲古書院)、「延慶本『平家物語』の〈狂言綺語〉観―〈物語〉の志向したもの―」(季刊『文学』10-2)などがある。
資料を請求する

関連講座

質問する

↑ページの先頭へ

© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.