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講座詳細情報

申し込み締切日:2012-10-01 / 文学 / 学内講座コード:12220041

『遠野物語』を読む

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月 9日(火)、10月23日(火)、11月13日(火)、11月27日(火)、12月11日(火)
講座回数
5回
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
11,000円
定員
30
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
「願はくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ」とその序文で高らかに宣言されたそのままに、今なお私たちを感銘させてやまない『遠野物語』。その民俗学の記念碑的書物である『遠野物語』をテキストに取り上げ、遠野の民俗、風習、習慣などについて考えます。
初回と最終回は物語の全体像について講述し、それ以外の三回はテキストをはじめからテーマを設定して読み進め、時に他地域や他作品との比較を行いながら、『遠野物語』の世界を明らかにしたいと思います。その世界象を知ることは、東北文化の再認識にも繋がることでしょう。

【講義概要】
第1回 10月 9日(火) 『遠野物語』と交易
決して遠野は田舎ではなく、そこは成熟した経済活動が行われる地域であり、金がなければ一日として生きていけない世界でした。

第2回 10月23日(火) 『遠野物語』を読む1―遠野のはじまり(第1~2話)
山々に囲まれた遠野はかつて湖底であったと伝えられ、その湖は母なる子宮として幻想されていました。

第3回 11月13日(火) 『遠野物語』を読む2―山女(第3~5話)
山で出会う美女の黒髪は、女性の象徴であると同時に神に近い存在であることも示しています。そのような女はまさに境界に出現するのでした。

第4回 11月27日(火) 『遠野物語』を読む3―山男と神隠し(第6~8話)
神隠しにあった女たちは山で暮らしていると語られます。共同体からの逸脱は、異界の住人になることだと人々は信じていました。

第5回 12月11日(火) 「山人」を追って
柳田民俗学のなかでなぜか葬られてしまった「山人」。その復権を今こそ試みるべきときです。東北山人のエネルギーの解明を目ざして。

備考

【教材】
レジュメ資料

講師陣

名前 永藤 靖
肩書き 元明治大学文学部教授
プロフィール 明治大学卒業。博士(文学)。著書に『古代日本文学と時間意識』(未来社)、『時間の思想』(教育社)、『中世日本文学と時間意識』(未来社)、『風土記の世界と日本の古代』(大和書房)、『古代説話の変容』(勉誠社)、『日本霊異記の新研究』(新典社)、『琉球神話と古代ヤマト文学』(三弥井書店)、『古代仏教説話の方法』(三弥井書店)、『日本神話と風土記の時空』(三弥井書店)など。
名前 堂野前 彰子
肩書き 明治大学文学部兼任講師
プロフィール 明治大学大学院修了。博士(文学)。日本古代文学専攻。古代日本文学における「性」及び「交易」についての研究を行う一方、琉球文学の研究も行う。主な論文に『遠野のはじめの物語』、『神話としての「一夜孕み」』、『境界を越えていく女』がある。
名前 立野 正裕
肩書き 明治大学文学部教授
プロフィール 1947年福岡県生まれ。岩手県立遠野高校卒業後、明治大学文学部に入学。同大学院修士課程文学研究科を修了。現在、同大学文学部教員として英米文学と西洋文化史を研究。反戦の思想に立ち、今日の芸術と文学の非暴力主義の可能性を探求するとともに、その問題意識の一環として「道の精神史」を構想し、ほぼ毎年、西洋への旅を重ねる続ける。著書に『精神のたたかい――非暴力主義の思想と文学』、『黄金の枝を求めて――ヨーロッパ思索の旅』、『世界文学の扉をひらく』(全十巻、現在三巻まで刊行中)などがある(すべてスペース伽耶刊)。近刊予定として『光の記憶を探して―続ヨーロッパ思索紀行』(仮題)と『日本文学の扉を開く』(第一巻)がある。
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