講座詳細情報
申し込み締切日:2012-06-04 / 文学 / 学内講座コード:12120053
日本の古典-『論語』の世界
- 開催日
- 6月12日(火)、 6月19日(火)、 6月26日(火)、 7月 3日(火)、 7月10日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 12,000円
- 定員
- 50
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
『論語』は、言うまでもなく中国の古典であります。それが「日本の古典」であるということはどういうことなのでしょうか。その謎を解く鍵は、日本の古典文法に則して日本語として読める、すなわち「訓読」という方法を用いることによって、紀元前五世紀頃の孔子とその弟子たちとの対話を日本語で読めるという点にあります。『論語』は中国古典ではありますが、「日本の古典」にもなっているということをこの講座によって確認したいと思います。
今回は、『論語』が最も我が国で読まれた時代である江戸時代に作られたテキストを教材として、原則として一章一句ごとに声に出しながら『論語』の世界を味読していきたいと思います。また、テキストにも注意を払いたいと思います。『論語』のテキストは大別すると二つの系統が存在します。中国・魏の時代に作られた『論語集解』と、南宋の朱熹によって作られた『論語集注』がそれであります。この二つのテキストを交互に使いながら『論語』の世界を鑑賞していきたいと考えています。
【講義概要】
第1回 6月12日(火) 「学而」篇―「子曰、導千乗之国、敬事而信、節用而愛人、使民以時」
『論語』は、政治担当者の必読書であった。
第2回 6月19日(火) 「学而」篇―「子曰、弟子入則孝、出則弟、謹而信」
『論語』の中心理念は「孝」である。
第3回 6月26日(火) 「学而」篇―「子夏曰、賢賢易色、事父母能竭其力」
この一句は、孔子の高弟子夏の発言である。学問と徳行との関係が語られている。
第4回 7月 3日(火) 「学而」篇―「子曰、君子不重則不威、学則不固」
君子における学問の効用。
第5回 7月10日(火) 「学而」篇―「曾子曰、慎終追遠、民徳帰厚矣」
「孝」を公けにし、それを実行することこそ、政治の目標である。
『論語』は、言うまでもなく中国の古典であります。それが「日本の古典」であるということはどういうことなのでしょうか。その謎を解く鍵は、日本の古典文法に則して日本語として読める、すなわち「訓読」という方法を用いることによって、紀元前五世紀頃の孔子とその弟子たちとの対話を日本語で読めるという点にあります。『論語』は中国古典ではありますが、「日本の古典」にもなっているということをこの講座によって確認したいと思います。
今回は、『論語』が最も我が国で読まれた時代である江戸時代に作られたテキストを教材として、原則として一章一句ごとに声に出しながら『論語』の世界を味読していきたいと思います。また、テキストにも注意を払いたいと思います。『論語』のテキストは大別すると二つの系統が存在します。中国・魏の時代に作られた『論語集解』と、南宋の朱熹によって作られた『論語集注』がそれであります。この二つのテキストを交互に使いながら『論語』の世界を鑑賞していきたいと考えています。
【講義概要】
第1回 6月12日(火) 「学而」篇―「子曰、導千乗之国、敬事而信、節用而愛人、使民以時」
『論語』は、政治担当者の必読書であった。
第2回 6月19日(火) 「学而」篇―「子曰、弟子入則孝、出則弟、謹而信」
『論語』の中心理念は「孝」である。
第3回 6月26日(火) 「学而」篇―「子夏曰、賢賢易色、事父母能竭其力」
この一句は、孔子の高弟子夏の発言である。学問と徳行との関係が語られている。
第4回 7月 3日(火) 「学而」篇―「子曰、君子不重則不威、学則不固」
君子における学問の効用。
第5回 7月10日(火) 「学而」篇―「曾子曰、慎終追遠、民徳帰厚矣」
「孝」を公けにし、それを実行することこそ、政治の目標である。
★詳細・お申込みはコチラ>>[明治大学リバティアカデミーのページへ]
備考
【教材】
江戸時代の版本のテキストを講師の方で適宜コピーして準備します。
江戸時代の版本のテキストを講師の方で適宜コピーして準備します。
講師陣
名前 | 神鷹 徳治 |
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肩書き | 明治大学文学部教授・博士(文学) |
プロフィール | 専門は中唐文学、とりわけ白楽天の『白氏文集』の文献調査。日本には中国より将 来した原本を書き写した資料(旧鈔本)があり、これは宋刊本に勝るとも劣らないも のである。それらを逐一研究し、中国文献学の資料を集めている。旧鈔本資料として は『白氏文集』の他に『文選』、『史記』および『論語』等があるので、今回の講座 でこれらの資料も活用したい。 |