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講座詳細情報

申し込み締切日:2012-04-19 / 文学 / 学内講座コード:12120049

平家物語とその時代― 巻一、巻二を読む

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
4月27日(金)、 5月11日(金)、 5月18日(金)、 5月25日(金)、 6月 1日(金)、 6月 8日(金)、 6月15日(金)、 6月22日(金)、 6月29日(金)、 7月 6日(金)
講座回数
10回
時間
18:30~20:00
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
22,000円
定員
30
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
『平家物語』には「木曾最期」や「那須与一」など、多くの名場面があります。また、「祇園精舎の鐘の声」で始まる冒頭の一節も有名です。ただ、『平家物語』のことは知っていても、原文は難しそうだと敬遠してきた人は多いかもしれません。この講座では、『平家物語』の代表的な場面を順に読み進めます。その際、物語を生みだし、受け継いできた時代状況に目をくばり、物語世界の奥行きを実感したいと思います。初めて読む方はもちろん、より深く物語を味わいたい方も歓迎です。前期は全十二巻のうち、巻一と巻二を読みます。

【講義概要】
第1回 4月27日(金) 巻一「祇園精舎」―平家物語を読むために
『平家物語』を読むために必要となる基礎的な事柄を解説し、あわせて序章となる「祇園精舎」の段を読み進めます。

第2回 5月11日(金) 巻一「吾身栄花」―栄華を描く物語の方法
清盛の父・忠盛の内裏昇殿から清盛の任太政大臣、そして一門権勢の世に達するに至る経緯を、物語は冒頭から一気に語っていきます。

第3回 5月18日(金) 巻一「清水寺炎上」―朝廷と寺院勢力
二条帝と後白河院との確執という朝廷内の内部抗争、さらに二条の死に伴い勃発した寺院勢力間の抗争事件が続き、落ち着かぬ世が描出されていきます。

第4回 5月25日(金) 巻一「鹿谷」―「白山事件」とのつながり
後白河院近習者による平家一門打倒の謀議(鹿谷事件)は、加賀白山で生じた国司対寺社勢力との「白山事件」と絡み合い、物語は諸勢力の抗争に発展していきます。

第5回 6月 1日(金) 巻一「内裏炎上」―安元の大火と神意
京都の町を半焼させた「安元の大火」は、延暦寺の地主神である日吉山王社の神意―御とがめ―によるものと認識され、巻一が閉じられていきます。

第6回 6月 8日(金) 巻二「座主流」―巻第一から巻第二へ
天台座主(ざす)明雲の流罪という事件に焦点を合わせながら、巻一から巻二へと続く物語の基本軸を紹介します。

第7回 6月15日(金) 巻二「西光被斬」―清盛と西光
平家打倒の密議を知った清盛が関係者に処断を下す場面を読みます。捕縛された西光とのやり取りが山場です。

第8回 6月22日(金) 巻二「教訓状」―清盛と重盛
密議に関与した後白河法皇の処分をめぐって、清盛とその長男である重盛の間で意見が分かれます。親子間の緊張が一気に高まる場面を読みます。

第9回 6月29日(金) 巻二「大納言死去」―離ればなれになる人々
鹿谷事件に関与して処刑されたり、流罪になったりした人々。様々な悲しい別れを取り上げます。

第10回 7月 6日(金) 巻二「卒都婆流」―鬼界が島の流人たち
鬼界が島へと流罪になった平康頼・藤原成経・俊寛。3人を待ち受ける運命に焦点を合わせます。

★詳細・お申込みはコチラ>>[明治大学リバティアカデミーのページへ]

備考

【教材】
レジュメ資料

講師陣

名前 牧野 淳司
肩書き 明治大学文学部准教授
プロフィール 名古屋大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。専門は日本中世文学、平家物語と寺院資料の研究。業績として、『延慶本平家物語全注釈(巻一~巻五)』(共著 汲古書院)、『真福寺善本叢刊 東大寺本末相論史料』(共著 臨川書店)などがある。
名前 鈴木 彰
肩書き 明治大学政治経済学部准教授
プロフィール 早稲田大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。専門は日本中世文学、軍記物語。著書に『平家物語の展開と中世社会』(汲古書院)、『平家物語を知る事典』(共著 東京堂出版)、『木曾義仲のすべて』(共著 新人物往来社)、『図説平家物語』『図説平清盛』(共著 河出書房新社)などがある。
名前 久保 勇
肩書き 千葉大学大学院人文社会科学研究科助教
プロフィール 千葉大学大学院博士後期過程修了。博士(文学)。専門は日本古典文学、軍記物語を軸とした研究。業績として『校訂延慶本平家物語(11)』(共著 汲古書院)、「延慶本『平家物語』の〈狂言綺語〉観―〈物語〉の志向したもの―」(季刊『文学』10-2)などがある。

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