講座詳細情報
申し込み締切日:2012-05-07 / 世界史 / 学内講座コード:12120015
モンゴル遊牧民の歴史と女性 -明大アジア史講座No.(15)-
- 開催日
- 5月15日(火)、 5月22日(火)、 6月 5日(火)、 6月19日(火)、 7月 3日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 13,000円
- 定員
- 40
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
【講座趣旨】
遊牧民が主役となったモンゴルの歴史について、「遊牧」と「女性」という2つを切り口として解説します。13・14世紀のモンゴル帝国において、カーンの妻や娘たちは政治・文化上、重要な役割を果たしました。一方で、遊牧生活を基本とする庶民の暮らしの中でも、女性たちのしたたかな生き方は、日本の女性が果たしてきた役割とはまた異なった輝きをはなっています。一般の歴史資料には記録されにくい女性の役割に注目しながら、モンゴル800年の歴史と遊牧民の暮らしを理解することを目指します。
【講義概要】
第1回 5月15日(火) モンゴル遊牧民のサステイナブルな暮らしと女性
モンゴルでは乾燥と寒冷という厳しい自然環境のもとで遊牧が生業として長年続けられ、遊牧民のライフスタイルは、サステイナビリティという面から見直されています。草原でたくましく生きる女性たちの魅力的な姿を紹介します。
第2回 5月22日(火) モンゴル帝国を支えた(操った)女たち
ユーラシアに広大な領土を広げたモンゴル帝国において、カトン(皇后)やカーン(皇帝)の娘たちは結婚や政治・文化活動を通して、歴史上重要な役割を果たしました。女性たちの活躍を軸にモンゴルによる中国支配の諸相を明らかにします。
第3回 6月 5日(火) モンゴル近現代史のなかの女性
モンゴル近現代史研究に女性が登場することはほとんどありません。この問題点をまず提起します。また、20世紀初頭から日本が内モンゴルに勢力を拡大する過程で、日本人女性とモンゴルの女性がどのような接点をもっていたのか紹介し、日本・モンゴル関係を読み解きます。
第4回 6月19日(火) モンゴル映画に描かれた遊牧民と女性
モンゴルで制作された映画、モンゴルを対象とした映画の中で、遊牧民の歴史や女性はどのように描かれているでしょうか?チンギス・カンを題材とした時代劇や近代史を舞台とする作品を中心に紹介・解説します。
第5回 7月 3日(火) 遊牧民女性の労働と技―モンゴルからトルコへ―
モンゴルの遊牧社会では、トルコのそれと比較した場合、家畜の毛の重要性が相対的に低いと指摘されています。モンゴルの遊牧生活と比較しつつ、今もじゅうたんを織り続けているトルコの遊牧民女性の労働と技とを解説します。
遊牧民が主役となったモンゴルの歴史について、「遊牧」と「女性」という2つを切り口として解説します。13・14世紀のモンゴル帝国において、カーンの妻や娘たちは政治・文化上、重要な役割を果たしました。一方で、遊牧生活を基本とする庶民の暮らしの中でも、女性たちのしたたかな生き方は、日本の女性が果たしてきた役割とはまた異なった輝きをはなっています。一般の歴史資料には記録されにくい女性の役割に注目しながら、モンゴル800年の歴史と遊牧民の暮らしを理解することを目指します。
【講義概要】
第1回 5月15日(火) モンゴル遊牧民のサステイナブルな暮らしと女性
モンゴルでは乾燥と寒冷という厳しい自然環境のもとで遊牧が生業として長年続けられ、遊牧民のライフスタイルは、サステイナビリティという面から見直されています。草原でたくましく生きる女性たちの魅力的な姿を紹介します。
第2回 5月22日(火) モンゴル帝国を支えた(操った)女たち
ユーラシアに広大な領土を広げたモンゴル帝国において、カトン(皇后)やカーン(皇帝)の娘たちは結婚や政治・文化活動を通して、歴史上重要な役割を果たしました。女性たちの活躍を軸にモンゴルによる中国支配の諸相を明らかにします。
第3回 6月 5日(火) モンゴル近現代史のなかの女性
モンゴル近現代史研究に女性が登場することはほとんどありません。この問題点をまず提起します。また、20世紀初頭から日本が内モンゴルに勢力を拡大する過程で、日本人女性とモンゴルの女性がどのような接点をもっていたのか紹介し、日本・モンゴル関係を読み解きます。
第4回 6月19日(火) モンゴル映画に描かれた遊牧民と女性
モンゴルで制作された映画、モンゴルを対象とした映画の中で、遊牧民の歴史や女性はどのように描かれているでしょうか?チンギス・カンを題材とした時代劇や近代史を舞台とする作品を中心に紹介・解説します。
第5回 7月 3日(火) 遊牧民女性の労働と技―モンゴルからトルコへ―
モンゴルの遊牧社会では、トルコのそれと比較した場合、家畜の毛の重要性が相対的に低いと指摘されています。モンゴルの遊牧生活と比較しつつ、今もじゅうたんを織り続けているトルコの遊牧民女性の労働と技とを解説します。
★詳細・お申込みはコチラ>>[明治大学リバティアカデミーのページへ]
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 櫻井 智美 |
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肩書き | 明治大学文学部准教授 |
プロフィール | 博士(文学)。京都大学文学部卒業。同大学院修了後、明治大学文学部専任講師を経て、2009年より現職。専門は、モンゴル帝国史・中国元代史。主な論著に、『中国近世社会の秩序形成』(岩井茂樹編、人文科学研究所、共著)、『クビライの華北支配の一形象―懐孟地区の祭祀と教育―』(駿台史学124)、『元大都的東岳廟建設与祭祀』(元史論叢13)がある。 |
名前 | 森永 由紀 |
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肩書き | 明治大学商学部教授 |
プロフィール | 博士(理学)。日本女子大学家政学部卒業。筑波大学大学院地球科学研究科退学後、明治大学商学部専任講師・准教授をへて、2008年より現職。明治大学在外研究員制度を利用して2003年4月より2年間モンゴル気象庁客員研究員。専門は気候学、環境科学。主な著書に『多元的環境問題論』(ぎょうせい、共著)、『日本の企業倫理』(白桃書房、共著)、『モンゴル環境保全ハンドブック』(見聞社、共著)がある。 |
名前 | 鈴木 仁麗 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師・早稲田大学アジア研究機構現代中国研究所招聘研究員 |
プロフィール | 博士(文学)。明治大学文学部卒業。早稲田大学大学院在学中の2003年より2年間、中国内蒙古大学に留学。早稲田大学大学院修了後、現職。専門は、内モンゴル近現代史。主な論著に、『興安局の創設と満洲国のモンゴル統治』(明大アジア史論集13)、『モンゴル史研究:現状と展望』(早稲田大学モンゴル研究所編、明石書店、共著)、『東アジア地域の立体像と中国』(松村史紀ほか編、早稲田大学現代中国研究所、共著)がある。 |
名前 | 江川 ひかり |
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肩書き | 明治大学文学部教授 |
プロフィール | 早稲田大学文学部卒業、お茶の水女子大学大学院修了後、立命館大学を経て、2009年より現職。専門は、トルコ近代史、19世紀オスマン帝国社会経済史。主著に『ワードマップ・イスラーム:社会生活・思想・歴史』(新曜社 共編著)、共著Yagci Bedir Yorukleri(2007『ヤージュ・ベディル遊牧民)、『19 世紀オスマン帝国北部中央ブルガリアの農村社会―タルノヴォ郡三村における農業経営と土地「売買」』『明大アジア史論集』13号(2009)など。 |