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講座詳細情報

申し込み締切日:2011-10-11 / 文学 / 学内講座コード:11220047

日本の古典-『論語』の世界

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月18日(火)、10月25日(火)、11月 8日(火)、11月15日(火)、11月22日(火)
講座回数
5回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
12,000円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
『論語』は、言うまでもなく中国の古典であります。それが「日本の古典」であるということはどういうことなのでしょうか。その謎を解く鍵は、日本の古典文法に則して日本語として読める、すなわち「訓読」という方法を用いることによって、紀元前五世紀頃の孔子とその弟子たちとの対話を日本語で読めるという点にあります。『論語』は中国古典ではありますが、「日本の古典」にもなっているということをこの講座によって確認したいと思います。
今回は、『論語』が最も我が国で読まれた時代である江戸時代に作られたテキストを教材として、原則として一章一句ごとに声に出しながら『論語』の世界を味読していきたいと思います。また、テキストにも注意を払いたいと思います。『論語』のテキストは大別すると二つの系統が存在します。中国・魏の時代に作られた『論語集解』と、南宋の朱熹によって作られた『論語集注』がそれであります。この二つのテキストを交互に使いながら『論語』の世界を鑑賞していきたいと考えています。

【講義概要】
第1回 10月18日(火) 孔子の伝記とその世界
『春秋左氏伝』の歴史から。

第2回 10月25日(火) 『論語』が作られた経緯とそのテキスト
写本と刊本について。

第3回 11月 8日(火) 「学而」篇―「子曰、学而時習之、不亦説乎」
『論語』における学問の喜びを素直に理解すると共に、この一篇の訓詁学的視点からの細かい解説を試みたい。

第4回 11月15日(火) 「学而」篇―「子曰、巧言令色、鮮矣仁」
『論語』の学問の中核は倫理学である。

第5回 11月22日(火) 「学而」篇―「曽子曰、吾日三省吾身、為人謀而不忠乎」
この一句は孔子の言葉ではなくして、孔子の高弟の一人である曽子の発言である。我が国でも非常に有名な一句ではあるが、実は読み方については複数の説がある。どうして複数の読み方が成立するのか、二つのテキストを取り上げて少し細かに検討してみることにしたい。

備考

【教材】
江戸時代の版本のテキストを講師の方で適宜コピーして準備します。

講師陣

名前 神鷹 徳治
肩書き 明治大学文学部教授
プロフィール 文学部教授、博士(文学)
専門は中唐文学、とりわけ白楽天の『白氏文集』の文献調査。日本には中国より将
来した原本を書き写した資料(旧鈔本)があり、これは宋刊本に勝るとも劣らないも
のである。それらを逐一研究し、中国文献学の資料を集めている。旧鈔本資料として
は『白氏文集』の他に『文選』、『史記』および『論語』等があるので、今回の講座
でこれらの資料も活用したい。
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