講座詳細情報
申し込み締切日:2011-04-08 / 文学 / 学内講座コード:11120058
万葉集の世界 -巻四相聞を読む-
- 開催日
- 4月15日(金)、 5月13日(金)、 6月10日(金)、 7月 1日(金)、 7月22日(金)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 17:00~18:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 10,000円
- 定員
- 40
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
今年度は万葉集の巻五を読みます。この巻は大伴旅人と山上憶良が中心となります。憶良は神亀3(726)年に筑前守として赴任し、旅人はその2年後に太宰帥として筑紫に下向したようです。その頃の歌を収めるのが巻五です。
旅人と憶良は都から遠く離れた筑紫で交流を深め、その周辺の人々とともに筑紫歌壇ともいうべき作歌グループを形成します。旅人宅での宴で詠まれた梅花の歌32首、松浦河を神仙境に見立てて遊ぶ歌、憶良の子らを思う歌、貧窮問答歌、鎮懐石の伝説を詠む歌など、万葉後期の個性的な歌が花開きます。天平2(730)年に旅人、天平4(732)年に憶良が帰京したようです。その翌年頃までが巻五の歌の範囲ということになります。
万葉後期を代表する旅人と憶良という歌人が、偶然にも筑紫で出会い、歌を詠み交わします。筑紫の地で奈良朝貴族たちはどのように歌の交流をしたのだろうか。二人の個性的な歌を通して、後期万葉の魅力を十分に味わいたいと思います。
今年度は万葉集の巻五を読みます。この巻は大伴旅人と山上憶良が中心となります。憶良は神亀3(726)年に筑前守として赴任し、旅人はその2年後に太宰帥として筑紫に下向したようです。その頃の歌を収めるのが巻五です。
旅人と憶良は都から遠く離れた筑紫で交流を深め、その周辺の人々とともに筑紫歌壇ともいうべき作歌グループを形成します。旅人宅での宴で詠まれた梅花の歌32首、松浦河を神仙境に見立てて遊ぶ歌、憶良の子らを思う歌、貧窮問答歌、鎮懐石の伝説を詠む歌など、万葉後期の個性的な歌が花開きます。天平2(730)年に旅人、天平4(732)年に憶良が帰京したようです。その翌年頃までが巻五の歌の範囲ということになります。
万葉後期を代表する旅人と憶良という歌人が、偶然にも筑紫で出会い、歌を詠み交わします。筑紫の地で奈良朝貴族たちはどのように歌の交流をしたのだろうか。二人の個性的な歌を通して、後期万葉の魅力を十分に味わいたいと思います。
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 居駒 永幸 |
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肩書き | 明治大学経営学部教授 |
プロフィール | 1951年山形県生まれ。博士(文学)。専攻は日本古代文学、日本民俗学。万葉集や古事記・日本書紀の歌と散文に関する研究のほか、奄美沖縄や東北の民俗調査も行っている。著書に『古代の歌と叙事文芸史』(笠間書院、2003年、志田延義賞受賞)、共編著に『日本書紀[歌]全注釈』(同、2008年)、『東北文芸のフォークロア』(みちのく書房、2006年)など。 |
名前 | 堂野前 彰子 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 明治大学大学院修了。博士(文学)。専攻は日本古代文学。記紀万葉、風土記における「性」と「交換・交易」についての研究を行う一方、琉球研究の一環として『遺老説伝』の注釈作業に携わる。主な論文に、「神話としての『一夜孕み』」、「雷神に象徴される父性―『山城国風土記』逸文の賀茂伝承を中心に―」、「歌語としての『奥妻』-越中の家持―」、「『遺老説伝』と貨幣」など。 |