大学公開講座のセカンドアカデミー

著名な作家やその作品をテーマに各界の論客たちが持論を展開していく「京大レクチャーズ」を開講します！
その第１回目のテーマは、京都で生まれ、いまや世界的な作家となったHaruki Murakami。
ノーベル文学賞候補として毎年名前が挙がり、作品がリリースされるたびにベストセラーになるも、その国内での評価は世間においても文学界においても定まっていません。
そんな村上春樹の真価を問うべく、縦横無尽に作品を読み解くのは、国内トップ・クラスの研究者。現代小説から古典文学、仏哲学から心理学まで、専門を異にする講師陣が独自の解釈を披露します。
司会は、京大若手人文知の一人である小島基洋准教授が務めます。

【講義スケジュール】
【1講】2019年10月31日（木）内田 樹　 神戸女学院大学名誉教授　「村上春樹の系譜」

【2講】2019年11月19日（火）石原 千秋　早稲田大学教育学部教授　「異議申し立てをする春樹文学」

【3講】2019年12月10日（火）三宅 香帆　文筆家、書評家　「村上春樹と母の記憶（仮）」

【4講】2020年 1月29日（水）武内 佳代　日本大学文理学部教授　「『ノルウェイの森』の過剰なる〈性〉」

【5講】2020年 3月 2日（木）河合 俊雄　京都大学こころの未来研究センター長・教授　「村上春樹の小さな・大きな物語」　※申込受付開始日：10月8日

【時間】各回　18：30〜20：30

会場名：「京都アカデミアフォーラム」in丸の内　会議室
〒100-6510 東京都千代田区丸の内１丁目５−１ 新丸の内ビルディング10F

主催：京大オリジナル株式会社
共催：京都大学大学院 人間・環境学研究科、京都大学こころの未来研究センター、京都大学人社未来形発信ユニット
問い合わせ先： 京大オリジナル株式会社　 担当：岡田・松本　mail : kensyu@kyodai-original.co.jp

名前	小島基洋（こじま もとひろ）司会
肩書き	京都大学大学院人間・環境学研究科准教授
プロフィール	専門は英文学、アイルランド文学。主著に『ジョイス探検』、『村上春樹スタディーズ2008-2010』（共著）、『村上春樹と《鎮魂》の詩学－午前８時２５分、多くの祭りのために、ユミヨシさんの耳』ほか。愛知県出身。

名前	内田　樹（うちだ　たつる）
肩書き	神戸女学院大学名誉教授
プロフィール	専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。主著に『ためらいの倫理学』、『レヴィナスと愛の現象学』、『村上春樹にご用心』『もういちど村上春樹にご用心』、『街場の戦争論』ほか多数。『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞受賞、著作活動全般に対して伊丹十三賞受賞。神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」主宰。東京都出身。

名前	石原　千秋
肩書き	早稲田大学教育学部教授
プロフィール	専門は日本近代文学、夏目漱石、国語教育など。主著に『反転する漱石』、『秘伝大学受験の国語力』、『謎とき　村上春樹』、『生き延びるための作文教室』、『漱石と日本の近代』ほか多数。2018年『漱石と日本の近代』でやまなし文学賞受賞。2007年から産経新聞の「文芸時評」を担当。東京都出身。

名前	三宅 香帆（みやけ かほ）
肩書き	文筆家、書評家
プロフィール	大学院在学中に書籍執筆を開始。主著に『人生を狂わす名著50』、『文芸オタクの私が教えるバズる文章教室』。誕生日は村上春樹氏と同じ。現在は会社員の傍ら、文筆家・書評家として活動中。高知県出身。

名前	武内 佳代（たけうち かよ）
肩書き	日本大学文理学部教授
プロフィール	専門はジェンダー、日本文学。主著に『“少女マンガ”ワンダーランド』（共著）、『明治 大正 昭和に生きた女性作家たち―木村曙 樋口一葉 金子みすゞ 尾崎翠 野溝七生子 円地文子』（共著）、『“少女小説”ワンダーランド－明治から平成まで－』（共著）ほか。2003年第7回ドナルド・キーン日米学生日本文学研究奨励賞受賞。東京都出身。

名前	河合 俊雄（かわい としお）
肩書き	京都大学こころの未来研究センター長・教授
プロフィール	専門は臨床心理学、ユング心理学。主著に『ユング』、『心理臨床の理論』、『村上春樹の「物語」 夢テキストとして読み解く』、『ユング派心理療法』、『発達障害への心理療法的アプローチ』ほか多数。1993年Egnér 奨励賞、2018年日本箱庭療法学会第32回大会「学会賞」受賞。奈良県出身。