大学公開講座のセカンドアカデミー

文法をさらに学びながら、会話力、表現力を磨き、さらに読解力と聴解力までも養っていくユニークな講座です。文法の基礎を復習し、より高度な文法を学習しながら、文法事項を整理し、さまざまな例文に触れることによって、会話力、表現力、読解力を高め、豊かにしていきます。音読、言い換え練習、練習問題を解くことを通じて、ロシア語につきものの格変化、人称変化、文体、独特の言い回しに慣れ親しみましょう。語形変化を楽しみつつ、表現力を磨いていく過程において、ロシア語のイメージ、ロシア語の全体像、ロシア語独特の景色を捉えられるようになっていきますし、ロシア語に深く触れる者にしかわからない歓びを感じ取れるようになることでしょう。今回はとくに運動（移動）の動詞、不完了体動詞と完了体動詞の学習に力を入れます。関係代名詞、副動詞、能動形動詞、被動形動詞も身近なものになっていくことでしょう。また、聴解に関しては映画の名場面を見ながら文法を学ぶコーナーを設けました。最初は聴いてもわからないことを前提に楽しんでください。そのうちに聞き取れる単語、表現が徐々に増えていきます。今までわからなかったことが少しずつわかるようになるほど嬉しいことはありませんね。

基本的な文法事項を復習した後、さらに詳しく文法を学んでいきます。会話文、文章語、文学作品の一節、ニュースなど、なるべく多様な文を例文としてあげ、丁寧に文法の説明をして訳した後、それらを音読したり、言い換え練習をしたりします。ロシア語をたくさん発音することになりますので、同時に会話力もついてきます。美しい言葉、しゃれた言い回しの文章も選びますので、表現力を養うこともできます。締めくくりに練習問題を行いますが、練習問題の多くは過去の検定試験の問題から選びます。今回は少し長文を取り上げることも考えています。長文の中で文法をたくさん学ぶことができますし、読解力もつきます。ときとして諺や詩をテキストにします（ロシアの人びとは会話の中で諺を口にしたり、詩を口ずさんだりすることが多いです）。毎回、授業の最後の約25分間はヒアリングにあてます。映画の名場面を見てから、そこのセリフを文字にしたものを訳し、文法の説明をした後、音読をして、ふたたび映像を見ます。最初はなかなか聞き取れないことが多いですが、少しずつ耳が慣れていきます。　　　　　　　　　　　　　　　
この講座は初級で学んだことをさらに発展させ、上級に繋げていきます。ロシア語の文法の全体像、体系を摑み、それをかなり応用できるようになることを目指します。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

名前	安達　紀子
肩書き	アダチ ノリコ
プロフィール	【講師からのコメント】 講座計画に従って授業を進めますが、ときとして計画通りに行かないこともありますので、ご了承ください。映画はリャザノフ監督の『職場のロマンス』を考えていますが、変更になる場合もあります。授業はプリントを配付して進めていきますが、『ロシア語表現ハンドブック』（熊野谷葉子・スニトコ・タチアナ著）と『ロシア文法の基礎』（木村彰一著）を参考資料としてお持ちになることをお勧めします。