講座詳細情報
申し込み締切日:2023-09-11 / ドイツ語 / 学内講座コード:232R044002
【ドイツ語】文学精読
主催:慶應義塾大学 外国語教育研究センター[慶應義塾大学 外国語教育研究センター オンライン講座 公開講座「慶應外語」(東京都)]
問合せ先:外国語教育研究センター 公開講座 慶應外語事務室 TEL:03-5427-1592
問合せ先:外国語教育研究センター 公開講座 慶應外語事務室 TEL:03-5427-1592
- 開催日
- 10月04日(水)~01月17日(水)
- 講座回数
- 12回
- 時間
- 19:30~21:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 30,000円
- 定員
- 20
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
フェルディナント・フォン・シーラッハ(Ferdinand von Schirach, 1964-)の作品は、さまざまな種類の犯罪を題材にしたものが多く、そこには弁護士としての自らの実体験が生かされています。本講座では、ベストセラーとなった短編小説集『犯罪(Verbrechen)』(2010)内に収録された『エチオピアの男(Der äthiopier)』を精読するなかで、ミステリー調でありながら、伝統的な叙事形式にも則った彼の文体を味わってゆきます。
備考
自然に言語を習得する年少者の場合とは異なり、大人が自発的な努力と論理的理解をつうじて効果的に外国語を習得してゆく際の技法を実践的に習得していただくことが、本講座の主たる目的となります。まずは毎週の予習として、授業計画にしたがって次の授業で扱う予定の作品の和訳を考えていただき、授業内ではおよそ1~2文ごとに交代で音読・和訳の発表をおこなっていただきます。その際、語学学習がただの丸暗記に終わらないように、辞書の引き方、辞書の項目内の注目すべき箇所などについても指導させていただき、論理的に理解して覚えるという習慣を身につけていただきます。本講座では、このように個々の単語の意味や文法構造を丁寧に読み取っていき、さらには作品の内容的な解釈についても積極的に意見を交換させていただくことで、文学作品を味わう楽しみとともにドイツ語読解能力の向上を目指してまいります。また、外国語の深い理解のためには母国語についての反省も欠かせませんので、訳語ひとつひとつの日本語表現をなおざりにすることなく、言語全般についての感受性を高めていただくことにもなります。さらに、外国語の理解はその言語が使われている地域の文化を理解することと表裏一体であるという前提に立ち、作品の歴史的・文化的背景について、必要に応じてパワーポイント資料を用いた解説も実施してまいります。
講師陣
名前 | 宮下 みなみ |
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肩書き | ミヤシタ ミナミ |
プロフィール | 【講師からのコメント】 『エチオピアの男』は、国家をまたぐ衝撃的な事件にまつわるスリルに満ちた小説です。とはいえ、この作品は単にスリルのみを追求するものではなく、回想の手法を用いながら社会や共同体のなかに潜在する意識を浮かび上がらせてゆくという、伝統的な叙事小説の形式に則り、人間についての深い洞察を展開するものとなっています。劇的なストーリーを楽しみながら、ぜひシーラッハの洗練された文体を味わっていただければ幸いです。 |