講座詳細情報
申し込み締切日:2023-04-27 / 日本史 / 学内講座コード:23A1605700
地理と歴史から読み解く日本神話【ライブ配信】
- 開催日
- 5月13日(土)、 5月27日(土)、 6月10日(土)、 6月24日(土)、 7月 8日(土)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:30~15:00
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,000円
- 定員
- -
- その他
- 8200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
【講座内容】
日本神話(記紀神話)は、時の朝廷が勝手に作り上げたフィクションではなく、列島各地に伝わる自然信仰や祖神崇拝などを織り込んで構成されています。記紀神話の物語は、それぞれの地理的位置と歴史的文脈を背景に形成されました。本講座はそのような視点から、日本神話を列島各地の地理と縄文・弥生時代から古墳時代を経て飛鳥・奈良時代に至る歴史から読み解くことにします。
日本は飛鳥時代の律令制によって国(クニ)に区分され、それぞれの令制国は明治初期まで続き、現代の私たちにも馴染み深い名称です。各回で採り上げる国々の風土記や記紀神話の物語を、列島の地理と歴史の現場に立ち戻ってリアルに、また画像を交えて立体的に理解したいと思います。
【講座スケジュール】
第1回 5月13日(土) 対馬・壱岐・隠岐・因幡・出雲・信濃
詳細:伊邪那岐と伊邪那美の国生みで生まれたとされる対馬と壱岐は、弥生時代に稲作文化が朝鮮半島南部から北部九州に伝わったルートに位置します。そして稲作文化は日本海を介して出雲や因幡へと広がって出雲神話の背景をなし、さらに信濃にまで入っていきます。
第2回 5月27日(土) 筑前・筑後・肥後・日向・薩摩・大隅
詳細:北部九州の筑前は、宗像氏や阿曇氏など海人族の拠点になった地です。また筑前から筑後にかけては、『魏志』倭人伝が伝える卑弥呼の邪馬台国が想定されます。南九州の日向は天照大神誕生の地とされ、また薩摩・大隅とともに日向神話の舞台になります。
第3回 6月10日(土) 淡路・河内・大和
詳細:淡路島は伊邪那岐と伊邪那美の国生みによって最初にできたとされ、河内から瀬戸内海へ抜けるルート上に位置します。河内を根拠地とする物部氏は、大和に入って即位した神武天皇を補佐し、神武天皇は三輪山麓の纏向に三輪氏とともに大和王権を形成しました。
第4回 6月24日(土) 紀伊・伊勢・尾張
詳細:紀伊はもともと「木の国」と言われて生命の甦りの地とされ、なかでも熊野は神武天皇が大和に向かった地ともされます。神武天皇を介して三種の神器のうち八咫鏡が伊勢神宮に、草薙剣が尾張の熱田神宮に数奇な運命を経て伝わりました。
第5回 7月 8日(土) 駿河・相模・下総・常陸・甲斐・陸奥
詳細:草薙剣を手にした日本武尊による東征は、尾張から駿河・相模へ、下総・常陸から甲斐・陸奥へというように大和朝廷の東国統治を示しています。また常陸の鹿島神宮に祀られた建御雷神は大和の春日大社に勧請され、剣の神は国を越えて伝わりました。
日本神話(記紀神話)は、時の朝廷が勝手に作り上げたフィクションではなく、列島各地に伝わる自然信仰や祖神崇拝などを織り込んで構成されています。記紀神話の物語は、それぞれの地理的位置と歴史的文脈を背景に形成されました。本講座はそのような視点から、日本神話を列島各地の地理と縄文・弥生時代から古墳時代を経て飛鳥・奈良時代に至る歴史から読み解くことにします。
日本は飛鳥時代の律令制によって国(クニ)に区分され、それぞれの令制国は明治初期まで続き、現代の私たちにも馴染み深い名称です。各回で採り上げる国々の風土記や記紀神話の物語を、列島の地理と歴史の現場に立ち戻ってリアルに、また画像を交えて立体的に理解したいと思います。
【講座スケジュール】
第1回 5月13日(土) 対馬・壱岐・隠岐・因幡・出雲・信濃
詳細:伊邪那岐と伊邪那美の国生みで生まれたとされる対馬と壱岐は、弥生時代に稲作文化が朝鮮半島南部から北部九州に伝わったルートに位置します。そして稲作文化は日本海を介して出雲や因幡へと広がって出雲神話の背景をなし、さらに信濃にまで入っていきます。
第2回 5月27日(土) 筑前・筑後・肥後・日向・薩摩・大隅
詳細:北部九州の筑前は、宗像氏や阿曇氏など海人族の拠点になった地です。また筑前から筑後にかけては、『魏志』倭人伝が伝える卑弥呼の邪馬台国が想定されます。南九州の日向は天照大神誕生の地とされ、また薩摩・大隅とともに日向神話の舞台になります。
第3回 6月10日(土) 淡路・河内・大和
詳細:淡路島は伊邪那岐と伊邪那美の国生みによって最初にできたとされ、河内から瀬戸内海へ抜けるルート上に位置します。河内を根拠地とする物部氏は、大和に入って即位した神武天皇を補佐し、神武天皇は三輪山麓の纏向に三輪氏とともに大和王権を形成しました。
第4回 6月24日(土) 紀伊・伊勢・尾張
詳細:紀伊はもともと「木の国」と言われて生命の甦りの地とされ、なかでも熊野は神武天皇が大和に向かった地ともされます。神武天皇を介して三種の神器のうち八咫鏡が伊勢神宮に、草薙剣が尾張の熱田神宮に数奇な運命を経て伝わりました。
第5回 7月 8日(土) 駿河・相模・下総・常陸・甲斐・陸奥
詳細:草薙剣を手にした日本武尊による東征は、尾張から駿河・相模へ、下総・常陸から甲斐・陸奥へというように大和朝廷の東国統治を示しています。また常陸の鹿島神宮に祀られた建御雷神は大和の春日大社に勧請され、剣の神は国を越えて伝わりました。
備考
【備考】
※※必ず下記の内容をご確認ください※※
・後日配信する動画は記録用動画となります。
・記録用動画は音声や画面の乱れの発生、ネットワーク不備等により、配信できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
・「ライブ講座」では、ビデオ会議ツール「Zoom」を使用しリアルタイムで授業を配信します。
※「ライブ講座」ご受講にあたり下記のシステム環境が必要です。各自、環境の準備と確認をお願いします。
1.パソコン・スマートフォン・タブレットなどの端末
2.インターネット環境
3.マイク(内蔵または外付け)
4.ウェブカメラ(内蔵または外付け)
(マイク付きヘッドフォンセットの場合、音声をクリアに聞く・話すことができます。)
※※必ず下記の内容をご確認ください※※
・後日配信する動画は記録用動画となります。
・記録用動画は音声や画面の乱れの発生、ネットワーク不備等により、配信できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
・「ライブ講座」では、ビデオ会議ツール「Zoom」を使用しリアルタイムで授業を配信します。
※「ライブ講座」ご受講にあたり下記のシステム環境が必要です。各自、環境の準備と確認をお願いします。
1.パソコン・スマートフォン・タブレットなどの端末
2.インターネット環境
3.マイク(内蔵または外付け)
4.ウェブカメラ(内蔵または外付け)
(マイク付きヘッドフォンセットの場合、音声をクリアに聞く・話すことができます。)
講師陣
名前 | 伊坂 青司 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授 |
プロフィール | 1948年三重県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学・東北大学)。専門は哲学・文化比較論。神奈川大学外国語学部教授を経て、2019年に退職。現在、神奈川大学名誉教授。主な訳書として『世界史の哲学講義 1822/23年 ヘーゲル』上・下(講談社学術文庫、2018年)、主著として『ヘーゲルとドイツ・ロマン主義』(御茶の水書房、2000年)など。 |