講座詳細情報
申し込み締切日:2023-05-13 / 世界史 / 学内講座コード:23A1602600
エリザベスという名の世界の女王【対面講座】
- 開催日
- 5月16日(火)、 5月23日(火)、 5月30日(火)、 6月 6日(火)、 6月13日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 12:30~14:00
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,000円
- 定員
- 50
- その他
- 8200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
【講座内容】
2022年9月、英国のエリザベス女王が70年という最長在位を果たして崩御した。艶やかな微笑みの陰に隠された苦難の数々。戦後の混乱を生き抜く勇気を国民に与え続け、崩れゆく「大英帝国」を必死で支え、崩壊寸前の王室を守る姿は忘れえない。1975年には、世界大戦を戦った日本を訪問し、両国を和解へ導いた。「エリザベス」はキリストの母、聖母マリアの従姉エリザベスにちなむ最高位の名称。エリザベスと名づけられた世界の女王(クイーン)の軌跡を辿る。
【講座スケジュール】
第1回 5月16日(火) 白薔薇の女王エリザベス・ウッドヴィル(1437?92)
詳細:漫画「薔薇王の葬列」にも登場するエリザベスは赤薔薇の騎士の未亡人。夫が薔薇戦争で戦死。困窮したエリザベスは二人の息子の手を引いて、狩りの途中のエドワード4 世に近づき、ハートを射止めて秘密裡に結婚。敵方の王に狙いを定め、王妃の座に収まった彼女の野望とは?
第2回 5月23日(火) スペイン王国を出現させたカスティリア女王イザベル(1451?1504)
詳細:腹違いの兄エンリケ4 世の時代に、辛酸をなめたイザベルは気丈で意志の強い女性に成長する。ポルトガルに嫁がされようとしたが、アラゴン王子フェルナンドと密かに結婚。若いみそらで王位継承戦争を生き抜き、戦場を駆け巡って国家を統一し、イスラム王国グラナダを制圧し、コロンブスの新大陸発見を支援。女王の凄まじい生きるエネルギーに迫る。
第3回 5月30日(火) 鉄の女エリザベス1 世(1533?1603)
詳細:母を父ヘンリー8 世に処刑され、庶子とされ、王冠から最も遠いところにいたエリザベス。
王位継承を告げられたとき、エリザベスの口から突いて出たのは「これは神のみ心」。祖国はフランスとの戦争に敗れ、弱体の極みにあった。一生を祖国の再建に捧げた女王は祖国をヨーロッパ最強の国に育て上げる。統治の秘密は徹底した能力主義と情報の掌握。われわれがそこに見るべきものは?
第4回 6月 6日(火) クーデターに成功したロシア皇帝エリザベータ(1709?62)
詳細:ピョートル大帝の娘として生を受けながら、非嫡出を理由に、後継候補への道を阻まれた。危険視され続け、幽閉されかけたが、幼帝イヴァン6世から帝位を奪い、クーデターに成功。その後の波乱万丈の歩みを辿る。
第5回 6月13日(火) 「わたしはかもめ」バイエルンの薔薇エリザベート(1837?98)
詳細:「ヨーロッパ宮廷一の美貌」を称えられながらも、繊細な感受性ゆえに、ハプスブルク家の終焉を感じ取り、王室に馴染めず、放浪の旅を続けた皇妃。皇妃が心安らぐ唯一の場所はハンガリー。ハンガリー語を学び、ハンガリー人と友好を結び、ついには自治権を持つハンガリー王国を出現させる。しかし、共和主義にかぶれる皇太子の自死という悲劇に見舞われ、ついには無政府主義者に暗殺される。
2022年9月、英国のエリザベス女王が70年という最長在位を果たして崩御した。艶やかな微笑みの陰に隠された苦難の数々。戦後の混乱を生き抜く勇気を国民に与え続け、崩れゆく「大英帝国」を必死で支え、崩壊寸前の王室を守る姿は忘れえない。1975年には、世界大戦を戦った日本を訪問し、両国を和解へ導いた。「エリザベス」はキリストの母、聖母マリアの従姉エリザベスにちなむ最高位の名称。エリザベスと名づけられた世界の女王(クイーン)の軌跡を辿る。
【講座スケジュール】
第1回 5月16日(火) 白薔薇の女王エリザベス・ウッドヴィル(1437?92)
詳細:漫画「薔薇王の葬列」にも登場するエリザベスは赤薔薇の騎士の未亡人。夫が薔薇戦争で戦死。困窮したエリザベスは二人の息子の手を引いて、狩りの途中のエドワード4 世に近づき、ハートを射止めて秘密裡に結婚。敵方の王に狙いを定め、王妃の座に収まった彼女の野望とは?
第2回 5月23日(火) スペイン王国を出現させたカスティリア女王イザベル(1451?1504)
詳細:腹違いの兄エンリケ4 世の時代に、辛酸をなめたイザベルは気丈で意志の強い女性に成長する。ポルトガルに嫁がされようとしたが、アラゴン王子フェルナンドと密かに結婚。若いみそらで王位継承戦争を生き抜き、戦場を駆け巡って国家を統一し、イスラム王国グラナダを制圧し、コロンブスの新大陸発見を支援。女王の凄まじい生きるエネルギーに迫る。
第3回 5月30日(火) 鉄の女エリザベス1 世(1533?1603)
詳細:母を父ヘンリー8 世に処刑され、庶子とされ、王冠から最も遠いところにいたエリザベス。
王位継承を告げられたとき、エリザベスの口から突いて出たのは「これは神のみ心」。祖国はフランスとの戦争に敗れ、弱体の極みにあった。一生を祖国の再建に捧げた女王は祖国をヨーロッパ最強の国に育て上げる。統治の秘密は徹底した能力主義と情報の掌握。われわれがそこに見るべきものは?
第4回 6月 6日(火) クーデターに成功したロシア皇帝エリザベータ(1709?62)
詳細:ピョートル大帝の娘として生を受けながら、非嫡出を理由に、後継候補への道を阻まれた。危険視され続け、幽閉されかけたが、幼帝イヴァン6世から帝位を奪い、クーデターに成功。その後の波乱万丈の歩みを辿る。
第5回 6月13日(火) 「わたしはかもめ」バイエルンの薔薇エリザベート(1837?98)
詳細:「ヨーロッパ宮廷一の美貌」を称えられながらも、繊細な感受性ゆえに、ハプスブルク家の終焉を感じ取り、王室に馴染めず、放浪の旅を続けた皇妃。皇妃が心安らぐ唯一の場所はハンガリー。ハンガリー語を学び、ハンガリー人と友好を結び、ついには自治権を持つハンガリー王国を出現させる。しかし、共和主義にかぶれる皇太子の自死という悲劇に見舞われ、ついには無政府主義者に暗殺される。
備考
【備考】
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更する場合がございます。
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更する場合がございます。
講師陣
名前 | 石井 美樹子 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授 |
プロフィール | 1974~78年英国ケンブリッジ大学大学院にて中世英文学を専攻。文学博士。ケンブリッジ大学東洋学部専任講師、静岡大学教授を経て2013年3月まで神奈川大学外国語学部教授。専門は中世・ルネサンスのイギリス文学・歴史。主要著書に『聖母のルネサンス― マリアはどう描かれたか』(岩波書店)、『エリザベス― 華麗なる孤独』(中央公論新社)、『ヨーロッパの王妃』『ヨーロッパ宮廷の愛人たち』『マリー・アントワネットの宮廷画家― ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの生涯』『マリー・アントワネット― ファッションで世界を変えた女』、『真訳シェイクスピア四大悲劇』(以上、河出書房新社)ほか多数。 |