講座詳細情報
申し込み締切日:2023-06-21 / 日本史 / 学内講座コード:23A1602400
列島東部の考古学 Ⅲ【ハイフレックス講座】 最新発掘情報による古代史像再考
- 開催日
- 6月24日(土)、 7月 1日(土)、 7月 8日(土)、 7月22日(土)、 7月29日(土)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 15:30~17:00
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,000円
- 定員
- 40
- その他
- 8200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
【講座内容】
日本各地では数多くの遺跡発掘調査が行われ、地下に埋もれていた遺跡が膨大な出土品と共に明らかにされています。その成果はマスコミなどにより報道され、多くの人の注目を集めています。
しかし、新聞やテレビを賑やかす様な「新発見」にとどまらず、調査によって蓄えられた発掘データの積み重ねによって、『日本史』像に再考を迫るような新事実も明らかにされています。これまで聞いたことのある『常識的な日本史』像とはひと味違った「列島に暮らすヒトたちの姿」が見えはじめています。
本講座では、長年にわたり県下の遺跡・遺物研究の最前線に立つ新進気鋭の研究者により、考古学の各時代の基礎的な知識から説きおこし、さらに最新の研究成果や分析法などについても平易に解説していきます。そして、「遺跡・遺物の魅力」を通じ、博物館や遺跡の訪問が楽しくなるような最新情報を提供し、「考古学の楽しさ」をお伝えします。
昨年に続き本年は、神奈川県域の各地の調査成果について、最新の調査情報について、時代ごとに論ずることにより、『新たな日本史』像について再考し、文化遺産保護の意義について考えていきましょう。
【講座スケジュール】
第1回 6月24日(土) 東京湾周辺の縄文文化【松田 光太郎】
詳細:縄文時代は1万数千年の長きに及ぶが、狩猟・漁労、植物の利用により食料を得て、暮らしていました。神奈川県東部は東京湾や相模湾といった海に接し、海産資源に恵まれ、その周辺には多くの貝塚や遺跡が存在していました。一方、海から離れ、山地に近い場所では、石が豊富で、動・植物資源にも恵まれていました。自然環境に適応して縄文人がどのような暮らしをし、どのような文化を育んだか、考えてみます。
第2回 7月 1日(土) 考古資料の限界とかながわ弥生遺跡の可能性【立花 実】
詳細:考古資料は万能ではありません。過去を探る資料としての考古資料の特質と限界を理解すると、遺構、遺物、その複合体である遺跡から、当時の社会を追求しようとする私たちの試みは、無謀な企てに見えてきます。しかし、近年の研究は、神奈川県西部地域の弥生後期社会が、列島規模の広域ネットワークを背景とした高度な情報化社会であったことを明らかにしました。かながわの弥生時代遺跡だけに備わった特異な可能性についてご紹介します。
第3回 7月 8日(土) 横穴墓の海洋性-古墳時代終末期の墓制からみた社会-【柏木 善治】
詳細:古墳時代後期の墓制の一つである横穴墓は、神奈川県の沿岸部にも多く築造されました。横穴墓から装飾大刀や金銅製の勾玉が出土することもあり、被葬者は古墳群の盟主にも比肩します。家形の横穴墓も多く、形態の類似性から九州地方との関係も窺えます。海を通じて横穴墓の形態が導入され、儀礼に使った土器が持ち込まれたことなど、そこから見える歴史像を解説します。
第4回 7月22日(土) かながわの初期寺院について-古代影向寺の造営を中心として-【栗田 一生】
詳細:現在、神奈川県内では7世紀中頃から8世紀前半に造営されたいわゆる初期寺院の遺跡が複数知られていますが、寺院の様相が分かる遺跡は少ないです。しかし、初期寺院の遺跡から出土した瓦の研究等から、いくつかの初期寺院では、寺院の造営が前時代から続く地域的な関係性の中で行われた可能性が指摘されています。古墳時代から古代の律令的地方行政体制が成立していく過程を明らかにしていくため、この初期寺院の遺跡が今注目されています。
第5回 7月29日(土) 発掘調査からみる戦国大名像-小田原北条氏を中心に-【佐々木 健策】
詳細:皆さんのよく知る戦国大名のイメージは、およそ文献史学の研究成果により組み立てられているものです。しかし近年全国各地で大名居館の発掘調査が進み、文献史学からのアプローチだけでは見えなかった戦国大名の姿が見えてきました。蓄積ある文献史学の研究成果と考古学の成果が融合した時、どのような戦国大名の姿が見えてくるのでしょうか。そのような戦国大名の姿を小田原城の発掘調査成果などからご紹介します。
日本各地では数多くの遺跡発掘調査が行われ、地下に埋もれていた遺跡が膨大な出土品と共に明らかにされています。その成果はマスコミなどにより報道され、多くの人の注目を集めています。
しかし、新聞やテレビを賑やかす様な「新発見」にとどまらず、調査によって蓄えられた発掘データの積み重ねによって、『日本史』像に再考を迫るような新事実も明らかにされています。これまで聞いたことのある『常識的な日本史』像とはひと味違った「列島に暮らすヒトたちの姿」が見えはじめています。
本講座では、長年にわたり県下の遺跡・遺物研究の最前線に立つ新進気鋭の研究者により、考古学の各時代の基礎的な知識から説きおこし、さらに最新の研究成果や分析法などについても平易に解説していきます。そして、「遺跡・遺物の魅力」を通じ、博物館や遺跡の訪問が楽しくなるような最新情報を提供し、「考古学の楽しさ」をお伝えします。
昨年に続き本年は、神奈川県域の各地の調査成果について、最新の調査情報について、時代ごとに論ずることにより、『新たな日本史』像について再考し、文化遺産保護の意義について考えていきましょう。
【講座スケジュール】
第1回 6月24日(土) 東京湾周辺の縄文文化【松田 光太郎】
詳細:縄文時代は1万数千年の長きに及ぶが、狩猟・漁労、植物の利用により食料を得て、暮らしていました。神奈川県東部は東京湾や相模湾といった海に接し、海産資源に恵まれ、その周辺には多くの貝塚や遺跡が存在していました。一方、海から離れ、山地に近い場所では、石が豊富で、動・植物資源にも恵まれていました。自然環境に適応して縄文人がどのような暮らしをし、どのような文化を育んだか、考えてみます。
第2回 7月 1日(土) 考古資料の限界とかながわ弥生遺跡の可能性【立花 実】
詳細:考古資料は万能ではありません。過去を探る資料としての考古資料の特質と限界を理解すると、遺構、遺物、その複合体である遺跡から、当時の社会を追求しようとする私たちの試みは、無謀な企てに見えてきます。しかし、近年の研究は、神奈川県西部地域の弥生後期社会が、列島規模の広域ネットワークを背景とした高度な情報化社会であったことを明らかにしました。かながわの弥生時代遺跡だけに備わった特異な可能性についてご紹介します。
第3回 7月 8日(土) 横穴墓の海洋性-古墳時代終末期の墓制からみた社会-【柏木 善治】
詳細:古墳時代後期の墓制の一つである横穴墓は、神奈川県の沿岸部にも多く築造されました。横穴墓から装飾大刀や金銅製の勾玉が出土することもあり、被葬者は古墳群の盟主にも比肩します。家形の横穴墓も多く、形態の類似性から九州地方との関係も窺えます。海を通じて横穴墓の形態が導入され、儀礼に使った土器が持ち込まれたことなど、そこから見える歴史像を解説します。
第4回 7月22日(土) かながわの初期寺院について-古代影向寺の造営を中心として-【栗田 一生】
詳細:現在、神奈川県内では7世紀中頃から8世紀前半に造営されたいわゆる初期寺院の遺跡が複数知られていますが、寺院の様相が分かる遺跡は少ないです。しかし、初期寺院の遺跡から出土した瓦の研究等から、いくつかの初期寺院では、寺院の造営が前時代から続く地域的な関係性の中で行われた可能性が指摘されています。古墳時代から古代の律令的地方行政体制が成立していく過程を明らかにしていくため、この初期寺院の遺跡が今注目されています。
第5回 7月29日(土) 発掘調査からみる戦国大名像-小田原北条氏を中心に-【佐々木 健策】
詳細:皆さんのよく知る戦国大名のイメージは、およそ文献史学の研究成果により組み立てられているものです。しかし近年全国各地で大名居館の発掘調査が進み、文献史学からのアプローチだけでは見えなかった戦国大名の姿が見えてきました。蓄積ある文献史学の研究成果と考古学の成果が融合した時、どのような戦国大名の姿が見えてくるのでしょうか。そのような戦国大名の姿を小田原城の発掘調査成果などからご紹介します。
備考
【備考】
※※必ず下記の内容をご確認ください※※
【ハイフレックス講座はまたはにてご参加ください。】
・後日配信する動画は記録用動画となります。
・記録用動画は音声や画面の乱れの発生、ネットワーク不備等により、配信できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
・「ハイフレックス講座」とは、対面による講座を、オンライン(Zoomによるライブ)により同じ時間に受講参加できる形態です。受講生の皆様はライフスタイルにあわせて対面、またはオンライン(ライブ)で講座に参加する事が出来ます。
・「ライブ講座」では、ビデオ会議ツール「Zoom」を使用しリアルタイムで授業を配信します。
※「ライブ講座」ご受講にあたり下記のシステム環境が必要です。各自、環境の準備と確認をお願いします。
1.パソコン・スマートフォン・タブレットなどの端末
2.インターネット環境
3.マイク(内蔵または外付け)
4.ウェブカメラ(内蔵または外付け)
(マイク付きヘッドフォンセットの場合、音声をクリアに聞く・話すことができます。)
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更する場合がございます。
※※必ず下記の内容をご確認ください※※
【ハイフレックス講座はまたはにてご参加ください。】
・後日配信する動画は記録用動画となります。
・記録用動画は音声や画面の乱れの発生、ネットワーク不備等により、配信できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
・「ハイフレックス講座」とは、対面による講座を、オンライン(Zoomによるライブ)により同じ時間に受講参加できる形態です。受講生の皆様はライフスタイルにあわせて対面、またはオンライン(ライブ)で講座に参加する事が出来ます。
・「ライブ講座」では、ビデオ会議ツール「Zoom」を使用しリアルタイムで授業を配信します。
※「ライブ講座」ご受講にあたり下記のシステム環境が必要です。各自、環境の準備と確認をお願いします。
1.パソコン・スマートフォン・タブレットなどの端末
2.インターネット環境
3.マイク(内蔵または外付け)
4.ウェブカメラ(内蔵または外付け)
(マイク付きヘッドフォンセットの場合、音声をクリアに聞く・話すことができます。)
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更する場合がございます。
講師陣
名前 | 松田 光太郎 |
---|---|
肩書き | 千葉市埋蔵文化財調査センター |
プロフィール | - |
名前 | 立花 実 |
---|---|
肩書き | 伊勢原市教育委員会 |
プロフィール | - |
名前 | 柏木 善治 |
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肩書き | (公財)かながわ考古学財団 |
プロフィール | - |
名前 | 栗田 一生 |
---|---|
肩書き | 川崎市教育委員会 |
プロフィール | - |
名前 | 佐々木 健策 |
---|---|
肩書き | 小田原市文化財課 |
プロフィール | - |
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