大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
2022年NHK の連続テレビ小説の舞台として注目を集めた横浜・鶴見は、1927年に横浜市の最初の5区のひとつとして誕生し、京浜工業地帯の発展とともに成長をしてきました。
この歴史ある鶴見のまちの歴史や民俗を総合的に調査・研究をおこなうことを目的として、2022年7月、神奈川大学大学院歴史民俗資料学の修了生・院生が中心となり「鶴見歴民研究会」を立ち上げました。本講座では、鶴見歴民研究会の初年度の成果発表をかねた講座として、様々な視点から新しい鶴見のすがたを探ります。

◆講座の進行状況などにより、内容が前後することがあります。

【講座スケジュール】
第1回 8月19日(土) モダン・鶴見― 大正・昭和戦前期の鶴見の社会史【松本 和樹】
詳細：1935(昭和10)年3月、鶴見駅西口に京浜デパート鶴見分店が進出します。なぜ京浜デパートは鶴見に進出したのでしょうか。デパート進出は地域の動向とどのようにかかわっていたのでしょうか。京浜デパート進出前後の、大正・昭和戦前期の鶴見について、資料から読み解いていきます。
第2回 8月26日(土) なりわい・暮らし― ある台湾女性移民の語りから【余 ?】
詳細：1985年に鶴見で自営業を始めてから37年経て、今もある料理屋の女将を務めるL 氏の「ライフストーリー」を基に、移動の時代を生きる台湾女性移民の変容する人生から「現代民俗学」を考えてみます。
第3回 9月 2日(土) 横浜鶴見における沖縄芸能の継承と現在【古里 友香】
詳細：鶴見の潮田地区周辺は「リトル沖縄」として知られており、沖縄にルーツを持つ人々が文化を大切にしながら集住しています。戦前戦後から現在に至るまで、沖縄にルーツを持つ人々が、如何に現代までこの地で芸能を継承してきたのかを紐解いていきます。講師による歌三線(沖縄民謡)の実演もあり
ます。
第4回 9月 9日(土) 移民の食文化から描く鶴見【加藤 里織】
詳細：神奈川県内でもトップクラスの外国人居住者数をほこる鶴見は、古くから多くの移住者を受け入れてきた地域です。鶴見に移り住んだ移民や移住者が持ち込んだ食文化に注目して、鶴見の多文化共生について考えてみます。
第5回 9月16日(土) 鶴見の沖縄角力と総括【小熊 誠】
詳細：沖縄の角力は日本本土の相撲とは異なる独特の伝統を有し、琉球王国時代から行われていたと言われています。戦前に鶴見へ労働のために移住して来た沖縄の人びとが組織した同郷者組織によって、沖縄角力の伝統は受け継がれてきました。鶴見における沖縄角力について民俗学的視座から考察を行ったうえで、本講座の総括を行います。

【備考】
※※必ず下記の内容をご確認ください※※
【ハイフレックス講座はまたはにてご参加ください。】
・後日配信する動画は記録用動画となります。
・記録用動画は音声や画面の乱れの発生、ネットワーク不備等により、配信できない場合がございます。あらかじめご了承ください。

・「ハイフレックス講座」とは、対面による講座を、オンライン(Zoomによるライブ)により同じ時間に受講参加できる形態です。受講生の皆様はライフスタイルにあわせて対面、またはオンライン(ライブ)で講座に参加する事が出来ます。
・「ライブ講座」では、ビデオ会議ツール「Zoom」を使用しリアルタイムで授業を配信します。

※「ライブ講座」ご受講にあたり下記のシステム環境が必要です。各自、環境の準備と確認をお願いします。
1.パソコン・スマートフォン・タブレットなどの端末
2.インターネット環境
3.マイク(内蔵または外付け)
4.ウェブカメラ(内蔵または外付け)
(マイク付きヘッドフォンセットの場合、音声をクリアに聞く・話すことができます。)

◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更する場合がございます。

名前	松本 和樹
肩書き	横浜都市発展記念館調査研究員、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科修了生
プロフィール	－

名前	余 ?
肩書き	浙江師範大学大学院社会学修士課程修了、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程在籍
プロフィール	－

名前	古里 友香
肩書き	琉球民謡登川流教師・歌三線奏者・「東京下町・沖縄三線教室」主宰、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士前期課程在籍
プロフィール	－

名前	加藤 里織
肩書き	神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科修了生
プロフィール	－

名前	小熊 誠
肩書き	神奈川大学学長
プロフィール	－