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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-11-05 / 人事・労務 / 学内講座コード:22B1601700

再考日本の労務管理史―産業社会の実相【対面講座】

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
11月19日(土)、11月26日(土)、12月 3日(土)、12月10日(土)、12月17日(土)
講座回数
5回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
9,000円
定員
40
その他
8200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

【講座内容】
伝統的な労務管理論において、日本の労務管理はどのように論じられ、また分析されてきたのでしょうか。それは「原生的形態」(大河内一男)や「原生的労働関係」( 森 五郎)などの概念に基づきつつ、過酷で暗いイメージのもとに語られることが主流であったと言って良いのではないでしょうか。かかる労務管理論の背景には、例えば『職工事情』や『女工哀史』、『日本の下層社会』、あるいは『あゝ野麦峠』のような実証的ないしノンフィクション小説に類する作品が、影響を与えてきたと考えられます。
本講座では、先ず伝統的な労務管理論の概要を概観し、その基本的な論調を確認しておきましょう。次に、その原点となっていると思える前掲の原著に当たって、その内容を検証してみましょう。さらに、日本の枠を離れて、世界的視野に基づいた工業社会の発展過程と労働者の地位の関係について、A. トフラーやA. ガーシェンクロン、A. チャンドラーなどの業績に基づきながら検討してみましょう。これによって、日本の労務管理の歴史的変遷を、世界の工業先進国との比較の中に位置づけることができるようになるはずです。
この際、産業革命の先発国であったイギリスにおける小児労働の実態も紹介しつつ、農業化時代が第二の波と言われる工業化時代に変化するとき、人々の生活にどのような変化が起こっていたのかを観察してみましょう。日本の工場管理と小児や女工たちの労働実態を、欧米と比較してみると、意外な発見があるに違いありません。
F. ハイエクのプロレタリアート論、そして柳田国男の河童伝説における問いかけ、これらをつなぐ因果連鎖の綱を引き出す論理の旅に、是非御一緒いたしましょう。

【講座スケジュール】
第1回11月19日(土) 伝統的労務管理論概観
第2回11月26日(土) 検証『女工哀史』
第3回12月 3日(土) 第二の波= 工業化社会の誕生
第4回12月10日(土) 小児労働の歴史 ー 柳田国男とナルディネリ
第5回12月17日(土) プロレタリアートと資本主義

備考

【備考】
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更または中止とする場合がございます。

講師陣

名前 小山 和伸
肩書き 神奈川大学経済学部教授
プロフィール 東京大学経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。著書に『技術革新の戦略と組織行動』(白桃書房)、『救国の戦略』(展転社)、『リーダーシップの本質』(白桃書房)、『選択力』(主婦の友社)(日本図書館協会選定図書)などがある。講師は、大学で経済・経営の教育研究に当たる傍ら、スカパーTV(チャンネル桜)で、報道キャスターを務めるなど、幅広い活躍を見せている。
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