大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
平安貴族には、恋多き女・恋多き男が少なくありません。しかし、皇子たちの恋は、普通の貴族たちの恋とは、一味も二味も違っていました。何せ、天皇を父親とする最高の貴公子の恋なのですから。
この講座では、『和泉式部日記』を読み解いて、敦道親王という実在の皇子の恋の様子をじっくりと見ていきます。
敦道親王は、三条天皇の第四皇子であって、関白藤原道隆の三女と結婚しますが、やがて、恋多き女として知られる和泉式部との、浮気の恋に熱を上げるようになるのです。

【講座スケジュール】
第1回 9月20日(火) 恋のはじまり
詳細：敦道親王という皇子/和泉式部と為尊(ためたか)親王との恋/皇子にだけ許される手管(てくだ)
第2回10月18日(火) 恋の熱に浮かされる二人
詳細：怒れる正妻/愛人を自宅に連れ込む皇子/皇子の恋の乱行に頭を抱える天皇
第3回11月15日(火) 恋の?末(てんまつ)
詳細：愛人を自宅に囲う皇子/正妻の決断/恋に生きた皇子/熱愛を偲ぶ和泉式部

【備考】
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容をオンライン講座へ変更または中止とする場合がございます。

名前	繁田 信一
肩書き	神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師
プロフィール	1968年東京都生まれ。1991年東北大学卒業。1993年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP 研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。