大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
「さくらさくら」「花」「荒城の月」「浜辺の歌」等、美しい日本の四季や日本人の心情を描いた愛唱歌の数々。また、「埴生の宿」や「旅愁」等、西洋発祥の歌でありながら、日本人の心に深く根付き、歌い継がれて来た歌曲。日本の子供達のために、明治から大正にかけて、山田耕作、北原白秋、三木露風ら当代の優れた芸術家たちが取り組んだ、唱歌」の数々、その誕生や経緯にまつわるあまり知られていないエピソードや、時代の流れとともに変化した歌詞の隠された意味などを読み解き、その深い魅力を味わう講座。
講師は豊富な舞台経験を持つ二期会所属のソプラノ歌手。演奏者ならではの視点や感性で読み解いた愛唱歌の世界を、実際に歌いながら楽しく講義します。

【講座スケジュール】
第1回11月 4日(水) 明治時代に開花した「唱歌」
詳細：・「唱歌」という言葉はどこから来たか?
・初めての西洋音楽教育はどうやって始まったのか?西洋音楽以前の日本の歌とは?
・「花」「さくらさくら」「夏はきぬ」「蛍の光」「旅愁」「のばら」「子守唄」他

第2回11月18日(水) 音楽教育の紆余曲折～「赤い鳥」誕生
詳細：・大正時代に北原白秋や山田耕作らによって生まれた、「赤い鳥運動」
・「赤とんぼ」「からたちの花」「ペチカ」「シャボン玉」「七つの子」等

第3回12月 2日(水) 戦争と唱歌
詳細：・日清、日露から第二次世界大戦至るまで、戦争という時代の荒波は、子供のための唱歌にも大きな影響を与えた。
・音楽教育、情操教育のための芸術的価値のある唱歌から、「戦意高揚」へ。
・当局の意向で変えられた歌詞。
・「うみ」「我は海の子」「汽車ポッポ」「里の秋」「埴生の宿」等

第4回12月16日(水) 戦中～戦後の愛唱歌
詳細：・第二次大戦中に生まれた「国民歌謡」
・古関裕而の作った軍歌
・戦後に求められた、明るく新しい気分を求める歌の数々…「ラジオ歌謡」
・映画や演劇から生まれた歌…「リンゴの歌」「カチューシャの唄」「ゴンドラの歌」
・「浜辺の歌」誕生秘話

【備考】
オンデマンド配信では事前に収録した講義を視聴出来ます。ライブ講座とは異なり、場所や時間を選ばず、自由に何回でも視聴出来ます。
※配信された動画は最終講座から1週間後に視聴出来なくなります。

ご受講にあたり下記のシステム環境が必要です。各自、環境の準備と確認をお願いします。
1.パソコン・スマートフォン・タブレットなどの端末
2.インターネット環境
3.マイク(内蔵または外付け) ※ライブ講座の場合
4.ウェブカメラ(内蔵または外付け)※ライブ講座の場合

◆オンライン講座受講方法および注意点◆
(1)KUポートスクエアのホームページ内にある「マイページへログインする」をクリック
(2)受講生番号とパスワードを入力
(3)受講するをクリックすると、「Zoom(ライブ配信)」または「動画の再生」が始まります。
(資料のダウンロードも出来ます。印刷等、ご自身のご都合に合わせてご利用ください。)
※マイページに入るには受講生番号とパスワードが必要です。講座を受講される前にマイページに入れるかご確認をお願いします。受講生番号やパスワードをお忘れの場合はKUポートスクエアまでご連絡ください。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
　お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	杉下 友季子
肩書き	ソプラノ歌手(二期会会員)
プロフィール	武蔵野音楽大学声楽科卒業。二期会オペラスタジオ修了。1989 年、埼玉県民オペラ「秩父晩鐘」(池辺晋一郎作曲)に主演後、「こうもり」ロザリンデ、「メリー・ウィドウ」ハンナ、「トスカ」題名役、「トロヴァトーレ」レオノーラ、「仮面舞踏会」アメリア、などオペラ公演に多数出演。特に2014 年、イタリア・プーリア州のトラエッタ音楽祭で「ラ・ボエーム」ミミ役で出演し好評を博した。2015 年にはイタリア・ルッカのサンタマリア・ネーラ教会のコンサートで「蝶々夫人」のアリアを歌う。その他ハンガリー及びウィーンでのコンサート、二期会サロンコンサートなどにも数多く出演している。歌手として活躍する一方、声楽の個人レッスン、コーラス、童謡の会の指導などにも当たっている。