大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
本講座は、わが国では学ぶ機会の少ない税について、とりわけ身近な税の問題を基礎的な視点で学び、考える知識を養うことにあります。そのためには、税の基本的な考え方を学び、身近な事例(裁判例等)を通じて、税の問題を考えたいと思います。
税の問題を考える基本は、法律にどのように規定されているかを知ることが重要です。本講座では、これまで法律をほとんど勉強する機会がなかった方にも、十分理解していただけるように、基礎に力点をおいた解説をします。また講義の中で、受講者の身近な税に関する問題について、一緒に考えてみたいと思います。リピート受講者も歓迎いたします。

【講座スケジュール】
第1回 1月28日(火) 税の基本的な知識(1)
詳細：税とは、誰が納税義務者か、何に対して課税されるのか、税と憲法との関係。
第2回 2月 4日(火) 税の基本的な知識(2)
詳細：所得とは、所得の種類と性質、節税と脱税及び租税回避の違いとその問題。
第3回 2月18日(火) 所得税― 給与所得、事業所得を中心に
詳細：所得の税額計算、給与所得と事業所得の区分、所得控除と税額控除。
第4回 2月25日(火) 所得税― 譲渡所得、不動産所得を中心に
詳細：譲渡とは、譲渡所得をめぐる問題、不動産所得と事業所得の区分。
第5回 3月 3日(火) 法人税の基本的な知識とその応用
詳細：法人とは、法人税とは、法人税の納税義務者、法人の収益と公益をめぐる課税問題。
第6回 3月10日(火) 相続税・贈与税の基本的な知識
詳細：相続とは、贈与とは、相続税・贈与税の納税義務者、何が相続財産か。
第7回 3月17日(火) 相続税・贈与税の基本的な知識とその応用
詳細：相続税、贈与税をめぐる問題(1)― 財産承継をめぐる問題
第8回 3月24日(火) 相続税・贈与税の基本的な知識とその応用
詳細：相続税・贈与税をめぐる問題(2)― 家族信託と課税

名前	水野 惠子
肩書き	愛知学院大学法学部教授
プロフィール	1948 年愛知県生まれ。一橋大学大学院法学研究科博士課程修了、博士(法学)。専門は租税法。単著『金融資産・信託財産の課税と理論』( 中央経済社) 共著『テキストブック租税法』『入門国際租税法』、論文に「相続税の基礎理論と今日的課題」(日税研論集)などがある。