講座詳細情報
申し込み締切日:2018-09-27 / 日本史 / 学内講座コード:18B1611501
平成という時代を考える その時代の事件や事故を通して
- 開催日
- 10月11日(木)、10月25日(木)、11月 8日(木)、11月22日(木)、12月13日(木)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- 30
- その他
- 7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
講座詳細
【講座内容】
平成元(1989)年12 月、地中海のマルタ島で米ソの大統領が会談し、冷戦は終結しました。冷戦の象徴ベルリンの壁が崩壊したのは、その3週間前のことです。平成時代はスタート時、「平和の配当」が期待を込めて語られました。
30 年経った今、その言葉はなくなりましたが、この間、昭和時代のような国民が戦場に駆り出されるようなことはありませんでした。時代としては、前の時代の戦争の後始末の時代といえます。具体例としては、先の戦争で外国に残してきた化学兵器の処理があり、その動きは地下鉄サリン事件翌年の平成8(96)年の頃からです。
平成天皇が沖縄や太平洋の島々をまわり、天安門事件後に訪中するなどの一連の行動は、戦争を知らない、あるいは年少で戦争に直接関わらなかった世代の戦争責任のあり方を示しているように思います。必要なことは、歴史を知ること、過去と向かい合うこと、それを世代を超えて繰り返す、歴史をつないでいくことが同じ過ちを繰り返さない道ではないでしょうか。
本講座では、平成時代の事件・事故の事実をもとに、自分の記憶を呼び起こし、一人ひとりが自分の意見・感想・実感をぶつけて、自分なりの歴史を組み立てていただきたい。歴史を一方的に聞くだけではなく、自分のそれを作ることが、現在の社会における自分の立ち位置を知り、今後どうするかを考える上で大切だと思っています。
【講座スケジュール】
第1回10月11日(木) 日常に潜む危険
詳細:平成20(08) 年農薬汚染食品、平成17(05) 年福知山線列車事故
第2回10月25日(木) 平成7(95) 年阪神淡路大地震とサリン事件(松本・地下鉄)
第3回11月 8日(木) 平成13(01) 年米国9.11 事件
詳細:航空機による同時攻撃と炭疽菌事件
第4回11月22日(木) 平成23(11) 年3.11
詳細:東日本大震災と福島原発事故(地震予知神話と原子力安全神話の崩壊)
第5回12月13日(木) 「相手は誰でもよかった」殺人事件
詳細:平成20(08) 年秋葉原事件
平成元(1989)年12 月、地中海のマルタ島で米ソの大統領が会談し、冷戦は終結しました。冷戦の象徴ベルリンの壁が崩壊したのは、その3週間前のことです。平成時代はスタート時、「平和の配当」が期待を込めて語られました。
30 年経った今、その言葉はなくなりましたが、この間、昭和時代のような国民が戦場に駆り出されるようなことはありませんでした。時代としては、前の時代の戦争の後始末の時代といえます。具体例としては、先の戦争で外国に残してきた化学兵器の処理があり、その動きは地下鉄サリン事件翌年の平成8(96)年の頃からです。
平成天皇が沖縄や太平洋の島々をまわり、天安門事件後に訪中するなどの一連の行動は、戦争を知らない、あるいは年少で戦争に直接関わらなかった世代の戦争責任のあり方を示しているように思います。必要なことは、歴史を知ること、過去と向かい合うこと、それを世代を超えて繰り返す、歴史をつないでいくことが同じ過ちを繰り返さない道ではないでしょうか。
本講座では、平成時代の事件・事故の事実をもとに、自分の記憶を呼び起こし、一人ひとりが自分の意見・感想・実感をぶつけて、自分なりの歴史を組み立てていただきたい。歴史を一方的に聞くだけではなく、自分のそれを作ることが、現在の社会における自分の立ち位置を知り、今後どうするかを考える上で大切だと思っています。
【講座スケジュール】
第1回10月11日(木) 日常に潜む危険
詳細:平成20(08) 年農薬汚染食品、平成17(05) 年福知山線列車事故
第2回10月25日(木) 平成7(95) 年阪神淡路大地震とサリン事件(松本・地下鉄)
第3回11月 8日(木) 平成13(01) 年米国9.11 事件
詳細:航空機による同時攻撃と炭疽菌事件
第4回11月22日(木) 平成23(11) 年3.11
詳細:東日本大震災と福島原発事故(地震予知神話と原子力安全神話の崩壊)
第5回12月13日(木) 「相手は誰でもよかった」殺人事件
詳細:平成20(08) 年秋葉原事件
講師陣
名前 | 常石 敬一 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授 |
プロフィール | 1943 年東京都生まれ。1966 年、東京都立大学理学部物理学科卒業。専門は科学史。『消えた細菌戦部隊』( 海鳴社、81 年) から『医学者たちの組織犯罪』( 朝日新聞社、94 年) のころまでは満州 731 部隊について調べていた。地下鉄サリン事件(95 年)以降、『毒』(講談社、99 年)、『毒物の魔力』(講談社+ α 新書、2001 年)、『謀略のクロスロード 帝銀事件捜査と731 部隊』(日本評論社、02 年)、『化学兵器犯罪』( 講談社、03 年) までは化学兵器および毒物について考えた。21 世紀に入り、STS( 科学・技術・社会) のケーススタディとして『原発とプルトニウム』(PHP 新書、10 年)、『結核と日本人』( 岩波書店、11 年)、『日本の原子力時代』( 岩波書店、15 年)、『3.11 が破壊したふたつの神話』(神奈川大学評論ブックレット、15 年)などで科学技術と人間との関係を考えてきた。 |